お墓参り、お疲れ様です!ご先祖様への感謝を込めて、きれいなお花を用意したものの、「あれ?この花束の輪ゴムは取ってもよいですか?」なんて、ふと手が止まってしまうこと、ありませんか?すっごく分かります!

仏花を束ねるとき輪ゴムは外さなくていいですか?という地味~な疑問、実は多くの方が抱えているんです。そもそも仏花と墓花の違いって何でしょう?お墓の花は一対でないとダメなのか、お墓の花の飾り方や墓の仏花の長さ、さらにはお墓の花が左右非対称なのはマナー違反?なんて考え出すと、もうパニックですよね。

しかも、お墓に供えてはいけない花もあるっていうし…。お墓参りに行ったら花がすでにある場合の対応や、お墓の花はいつ片付けるべきか、そしてお墓参りの花は持ち帰るものなのか…。この記事では、そんなあなたの「どうしよう?」を、お墓の花を長持ちさせる方法まで含めて、まるっと解決しちゃいます!

この記事のポイント

  • お墓の花に付いている輪ゴムの正しい扱い方がわかる
  • お墓に供える花の基本的なマナーと選び方を学べる
  • お花の飾り方から長持ちさせるコツまで理解できる
  • お参り後のお花の片付けに関する疑問が解消する

お墓花輪ゴムの基本|外すべきかの疑問を解決

お墓花輪ゴムの基本|外すべきかの疑問を解決

仏花の輪ゴムは外さず取ってもよいですか?

結論から申し上げますと、基本的に仏花や花束の輪ゴムは外さなくても全く問題ありません。むしろ、付けたままの方がメリットも多いんですよ。

その理由は、花屋さんで販売されている花束は、プロの方が色のバランスや全体の形が一番美しく見えるように組んでくれているからです。輪ゴムを外してしまうと、せっかくのきれいな形が崩れてしまい、花立の中で花がバラバラになってしまうことも…。私のお客様でも、「良かれと思って輪ゴムを外したら、風にあおられて花がうまく立たず、結局ぐちゃぐちゃになってしまった」という悲しい失敗談を話してくださった方がいらっしゃいました。

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特に、左右一対で飾る場合は、まとまっている方が断然きれいに飾れますよね!

輪ゴムを付けたままにする注意点

ただ、メリットだけではありません。注意点も少しだけあります。輪ゴムで強く結束されている部分は、どうしても茎が傷つきやすくなります。そこから水の吸い上げが悪くなって、お花が長持ちしにくくなる可能性があることは、頭の片隅に置いておくと良いかもしれません。

また、長期間そのままにしておくと、輪ゴムが劣化して水質を悪化させる一因になることも考えられます。

【ポイント】
見栄えや飾りやすさを優先するなら、輪ゴムは付けたままでOK。
少しでもお花を長持ちさせたいなら、輪ゴムをそっと外し、麻ひもなどで優しく束ね直すか、そのまま活けると良いでしょう。大切なのは、故人を思う気持ちです!

そもそも仏花と墓花の違いとは何ですか?

そもそも仏花と墓花の違いとは何ですか?

「仏花」と「墓花」、この二つの言葉、なんだか似ていて混乱しますよね。言ってしまえば、これらはお供えする場所が違うだけで、使われるお花の種類に大きな違いはありません。

一般的に、「仏花(ぶっか)」は仏壇にお供えするお花を指し、「墓花(はかばな)」はお墓にお供えするお花を指します。お店によっては、お墓参り用のお花も「仏花」として販売していることが多いですね。これは、亡くなった方やご先祖様のことを「仏様」と呼ぶ日本の風習から来ているようです。

【豆知識】
仏壇は屋内にあるため少し小ぶりな花束、お墓は屋外で風雨に耐えられるように少し長めでしっかりした花束が選ばれる傾向があります。ただ、厳密な決まりはないので、「お墓参りです」と伝えて仏花を購入しても全く問題ありませんよ。

キリスト教など、仏教以外の宗教のお墓参りでは「仏花」という表現は使わないため、宗教や地域性を考慮して「墓花」や「お供え花」という名称が使われることもあります。基本的には同じものと考えて大丈夫です。

お墓に供えてはいけない花の種類と理由

故人が好きだったお花をお供えするのが一番の供養ですが、一般的にお墓参りのマナーとして避けた方が良いとされるお花もいくつか存在します。これは、他の方への配慮や安全上の理由が大きいですね。代表的なものを表にまとめてみました。

避けるべき花の種類主な理由
トゲのある花
(例:バラ、アザミ)
トゲが攻撃性や殺生を連想させるため。また、お墓の掃除をする方や他の参拝者が怪我をする危険を避けるという安全上の配慮もあります。
毒のある花
(例:スズラン、彼岸花、スイセン)
小さなお子さんやペットが誤って口にしてしまう危険性や、花の管理をする方への安全配慮から避けるのがマナーとされています。
香りが強すぎる花
(例:カサブランカ、クチナシ)
強い香りは虫を寄せ付けやすく、お墓を汚す原因になります。また、香りの好みは人それぞれなので、他の参拝者への配慮も必要です。
花びらが散りやすい・花ごと落ちる花
(例:椿、サザンカ)
花びらが散ったり、花が首からポトリと落ちたりすると、お墓の周りが散らかってしまいます。掃除の手間を考えて避けるのが一般的です。

【注意】どうしてもお供えしたい場合
「故人がバラの花が大好きだったから、どうしてもお供えしたい!」というお気持ちも、とても大切です。その場合は、必ずトゲをすべて取り除いてからお供えするといった配慮をしましょう。そして、お参りが終わったらその日のうちに持ち帰るのがおすすめです。

お墓の花は一対でないとダメなのでしょうか

お墓の花は一対でないとダメなのでしょうか

「お墓の花は必ず一対、つまり2つの花束でないといけないの?」というご質問、よくいただきます。結論としては、必ずしも一対でなければならないという厳しい決まりはありません。

古くから、日本の多くの物事は左右対称(シンメトリー)であることで安定や調和を表すとされてきました。お墓の花立が左右に一つずつ設置されているのも、その考えに基づいていることが多いです。そのため、一対でお供えするのが最も丁寧で、見た目にも美しいとされています。

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ただ、大切なのは気持ちです!予算の都合や、お墓が小さくて花立が一つしかない場合など、状況に応じて一つの花束をお供えしても、ご先祖様はきっと喜んでくださいますよ。

もし一つの花束をお供えする場合は、中央にバランス良く飾るなど、心を込めてきれいに見えるよう工夫してみてください。地域の慣習や霊園のルールがある場合もあるので、心配な方は事前に確認しておくとより安心ですね。

お墓の花が左右非対称になるのは問題ない?

前述の通り、お墓の花は左右対称に飾るのが一般的で美しいとされています。では、「左右で違う種類の花をお供えしたり、本数が違ったりして左右非対称になるのはマナー違反?」と聞かれると、これも絶対にダメというわけではありません。

例えば、故人であるお父様とお母様、それぞれの好きだったお花を左右に分けてお供えする、なんていうのも素敵な供養の形ですよね。実際にそういったお客様もいらっしゃいました。その心のこもった飾り方を見て、とても温かい気持ちになったことを覚えています。

ただ、あまりにも見た目のバランスが崩れてしまうと、少し落ち着かない印象を与えてしまうかもしれません。もし左右非対称にする場合は、全体のボリューム感や高さをある程度合わせると、まとまりが出てきれいに見えます。

【ポイント】
基本は左右対称が望ましいですが、故人を思う気持ちを表現するためにあえて非対称にするのも一つの方法です。ここでも一番大切なのは、形式よりも「供養したい」という真心の部分です。

お墓花輪ゴムから学ぶ花の供え方と管理方法

お墓花輪ゴムから学ぶ花の供え方と管理方法

基本的なお墓の花の飾り方とポイント

せっかくお供えするお花ですから、少しでもきれいに、そして長持ちするように飾りたいですよね。ここでは、誰でも簡単にできるお墓の花の飾り方の基本的な方法とポイントをご紹介します。

事前の準備が肝心!

  1. 花立をきれいに洗う
    まずはお墓の花立をきれいに洗いましょう。古い水や汚れが残っていると、新しいお花が傷む原因になります。柄のついたスポンジなどがあると便利です。洗剤は墓石を傷める可能性があるので、水洗いが基本です。
  2. 水に浸かる部分の葉を取り除く
    茎の葉が水に浸かっていると、そこから水が腐りやすくなります。花立の深さに合わせて、水に浸かってしまう部分の葉はあらかじめ取り除いておきましょう。
  3. 茎の先端を斜めにカット(水切り)
    茎の先端をハサミで斜めにカットすると、水を吸い上げる断面積が広くなり、お花が水を吸いやすくなります。できればバケツの水の中などで切る「水切り」をすると、さらに効果的ですよ。

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このひと手間が、お花を長持ちさせる大きなポイントになるんです!

飾り方のコツ

飾り方のポイントは、正面から見て逆三角形になるように活けると、バランスが良く見栄えがします。手前を低く、奥を高くすると立体感が出ます。左右の花立に、同じ種類の花が同じくらいの高さになるように飾ると、全体的にまとまりのある美しい印象になります。

墓の仏花に最適な長さの目安

墓の仏花に最適な長さの目安

お墓の花を選ぶとき、意外と見落としがちなのが「花の長さ」です。短すぎても長すぎても、バランスが悪く見えたり、倒れやすくなったりします。

一般的に、墓の仏花に最適な長さの目安は、「花立の高さの2倍〜2.5倍」と言われています。例えば、深さ15cmの花立であれば、全体の長さが30cm〜40cm程度のお花を選ぶと、安定感があり、見た目も美しく収まります。

【注意】
お花が短すぎると、花立に埋もれてしまい見栄えがしないだけでなく、風で飛ばされやすくなります。逆に長すぎると、重心が高くなりすぎて不安定になり、少しの風で倒れてしまう原因にも。ご自宅のお墓の花立の高さを一度測っておくと、次回からのお花選びがとてもスムーズになりますよ。

もし購入したお花の茎が長すぎる場合は、お墓の前で花立の高さに合わせてカットして調整しましょう。その際も、茎は斜めにカットするのがおすすめです。

お墓の花を長持ちさせる方法を紹介

屋外にあるお墓の花は、どうしても傷みやすいものです。ここでは、少しでも長くきれいな状態を保つための、とっておきの方法をいくつかご紹介します。

① 10円玉を入れる

これは昔からよく言われるおばあちゃんの知恵袋的な方法ですね。新しい10円玉から溶け出す「銅イオン」には、水の腐敗の原因となる微生物の繁殖を抑える効果があります。花立の底に1〜2枚入れておくだけで、何もしないよりは水が清潔に保たれ、お花が長持ちします。

② 切り花延命剤を使う

お花屋さんで無料で付けてくれることもある、切り花延命剤も非常に効果的です。これには、花の栄養分と、水の雑菌の繁殖を抑える成分が含まれています。お墓参りの際に、500mlのペットボトルに水と延命剤を溶かしたものを持参して、花立に入れると良いでしょう。

③ 夏場は氷を入れる

特に気温が高い夏場は、花立の水温が上がりやすく、あっという間に雑菌が繁殖してしまいます。お参りの際に、コンビニなどで買った氷をいくつか花立に入れてあげるだけで、水温の上昇を緩やかにし、花の鮮度を保つ助けになります。

【裏ワザ?】
家庭用の中性洗剤を1滴だけ垂らすという方法もあります。界面活性剤が雑菌の繁殖を抑える効果を発揮しますが、入れすぎは禁物です。また、酸性やアルカリ性の洗剤は墓石を傷める可能性があるので、必ず中性洗剤にしてくださいね。

お墓の花はいつ片付ける?持ち帰るべき?

お墓の花はいつ片付ける?持ち帰るべき?

お供えしたお花、その後の扱いに迷いますよね。「お墓の花はいつ片付けるのが正解なの?」という問いに対しては、「次のお参りの時」または「枯れて見苦しくなったら」が一般的な答えになります。

ただ、お墓が遠方にあって頻繁にお参りできない場合も多いでしょう。枯れた花をそのままにしておくと、景観を損なうだけでなく、花びらが散って他のお墓を汚してしまう原因にもなります。そういった事情がある場合は、お墓参りをしたその日のうちに持ち帰るという選択も、立派な配慮でありマナーです。

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最近の霊園では、衛生管理の観点から「枯れたお花は管理事務所で処分します」と案内しているところや、逆に「お供え物は各自お持ち帰りください」とルールを定めているところもあります。お墓のある霊園のルールを確認するのが一番確実ですね。

前述の通り、故人が大好きだったけれどお供えにはあまり向かない花(香りが強い、散りやすいなど)をお供えした場合も、お参りが済んだら持ち帰るのがスマートな対応と言えるでしょう。

お墓参りで花がすでにある時の対処法

お盆やお彼岸など、親族が集まる時期にお墓参りに行くと、「あっ、もう誰かがきれいなお花をお供えしてくれている!」という場面に遭遇することがあります。そんな時、持参した自分の花束をどうすれば良いか迷いますよね。

このような場合の基本的な対処法は、以下の通りです。

  1. すでにある花の状態を確認する
    まず、お供えされているお花がまだ新しいか、少し傷み始めているかを確認します。
  2. まだ新しい場合
    すでにあるお花がまだ元気で、花立がいっぱいなら、持参したお花は無理に飾らず、一度持ち帰りましょう。自宅の仏壇にお供えしたり、家に飾ったりするのが良いでしょう。もし花立にスペースがあれば、持参した花束から数本だけ抜いて、彩りを添えるように足すのも素敵な方法です。
  3. 少し傷んでいる場合
    すでにあるお花が少し枯れかけていたら、感謝の気持ちを込めて古いお花を片付けさせてもらい、持参した新しいお花を飾りましょう。その際、片付けた古いお花は、霊園の指定の場所に捨てるか、持ち帰って処分します。

【注意】
ここでのポイントは、「先にお参りしてくれた方の気持ちを尊重する」ということです。無理やり自分の花を詰め込んだり、まだきれいな花を無下に処分したりするのは避けましょう。親族間での気持ちの良いお墓参りのために、思いやりのある行動を心がけたいですね。

お墓花輪ゴムの扱いは供養の心が大切

  • お墓の花の輪ゴムは基本的に外さなくてよい
  • 見栄えを優先するなら輪ゴムは付けたままがおすすめ
  • 長持ちさせたい場合は優しく束ね直すことも有効
  • 仏花と墓花に大きな違いはないがお供えする場所が違う
  • お墓に供えてはいけない花はトゲや毒、強い香りがあるもの
  • 故人が好きだった花ならトゲを取るなど配慮すればお供え可能
  • お墓の花は左右一対で飾るのが丁寧で美しいとされる
  • 気持ちがこもっていれば一対や左右対称にこだわる必要はない
  • 飾り方の基本は花立を洗い水に浸かる葉を取ること
  • 花の長さは花立の2倍から2.5倍程度が最適な目安
  • 10円玉や延命剤でお花を長持ちさせる方法がある
  • 枯れたお花は次のお参り時かその日のうちに片付ける
  • 霊園のルールを確認して片付け方法を決めるのが安心
  • お参り先に花がすでにある場合は状態を見て対応する
  • 最も大切なのは形式よりも故人を思う供養の気持ち

参考

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