「定年退職したけど、毎日やることがない…」「このままだと老後、楽しみがないかも…」なんて、ふとした瞬間にこれからの人生に不安を感じていませんか?シニア世代になり自由な時間が増えたものの、どう過ごせば良いか戸惑ってしまう方は少なくありません。
結論から言うと、ちょっとした考え方のコツと行動さえ掴めば、誰でも「老後楽しい!」と心から思える充実した毎日を送ることができるんですよ。ただし、何も準備せずにいると、時間だけが過ぎてしまいがちです。
特に、将来的に老後一人ぼっちになる可能性を考えると、女性も男性も早めに自分なりの楽しみ方を見つけておくことが、幸せな人生を送るためのカギになります。
この記事では、老後の生きがいランキングや趣味を通じた具体的な過ごし方、さらには60歳過ぎたらやめておいたほうがいいことまで、あなたの「楽しい老後」作りを全力でサポートする情報をお届けしますね!
この記事のポイント
- 老後が楽しくないと感じてしまう根本的な原因と、今すぐできる対策
- インドア・アウトドア別!今日から始められる具体的な趣味の見つけ方
- 【男女別】シニア世代におすすめの生きがいや人気の過ごし方
- 周りから「素敵だな」と思われる、幸せな老後を送るための心構え

こんにちは、終活と相続の専門家やえです!多くの方の人生の節目に立ち会う中で、「もっと早くから自分の楽しみを見つけておけばよかった」というお声を本当にたくさん聞いてきました。
老後の生活を心から楽しむことは、実は立派な「終活」の一つなんですよ。この記事が、あなたのこれからの人生をさらに輝かせるきっかけになったら、とっても嬉しいです!
「老後楽しい」と感じるための準備とは

老後やることがないと感じる理由
定年退職や子育ての終了を機に、まるでぽっかりと穴が空いたかのように「やることがない」と感じてしまう。これは、決してあなただけが感じている特別な感情ではありません。長年、人生の中心にあった「会社員」「親」といった社会的役割が一段落し、生活のペースメーカーを失ってしまうことが大きな原因です。
これまでは会社のスケジュールや家族の都合が自分の生活リズムを形作っていました。しかし、それらがなくなった途端、広大な自由な時間を前にして「何をすればいいんだろう?」と途方に暮れてしまうのです。これは「リタイアメントブルー」とも呼ばれ、一種の喪失感に近い状態と言えるでしょう。
さらに、年齢と共に訪れる体力的な変化や健康への漠然とした不安も、新しい一歩を踏み出す際の心理的なハードルになります。「今さら新しいことを始めても、若い人のように上達しないだろう」「もし怪我でもしたら…」といった考えが、無意識のうちに行動を制限してしまうのです。
しかし、見方を変えれば、これは誰にも邪魔されずに自分のためだけに時間を使える、人生の「ご褒美期間」の始まりです。まずは「やることがない」のではなく「何でもできる時間が手に入った」と、少しだけ捉え方を変えることから始めてみませんか。
老後楽しみがない人の共通点とは

「周りの人は楽しそうなのに、自分だけ楽しみがない…」と感じる方には、考え方や行動にいくつかの共通したパターンが見られることがあります。ご自身に当てはまるものがないか、少しだけ胸に手を当てて考えてみてください。
ほんの少し意識を変えるだけで、毎日の景色が違って見えるかもしれませんよ。
1. 過去の栄光や価値観に縛られている
「現役時代は部長として部下をまとめていた」「子育て中は家族の中心だった」といった過去の役割意識が強いと、現在の自分とのギャップに苦しむことがあります。過去の経験はあなたの素晴らしい財産ですが、それに固執しすぎると、新しい環境や自分自身の変化を受け入れることが難しくなってしまいます。
2. 好奇心のアンテナが錆びついている
新しいお店がオープンしても、話題の映画が公開されても、「自分には関係ない」「どうせ大したことない」と、最初から興味の扉を閉ざしてしまっていませんか。何事に対しても斜に構えてしまうと、せっかく目の前にある楽しみの種に気づくことさえできなくなってしまいます。
3. 人との関わりを自ら断ち切っている
「人に会うのは億劫だ」「一人のほうが気楽だ」と、人との交流を避けてしまうのも、楽しみを遠ざける一因です。もちろん、一人の時間は非常に大切ですが、他愛もないおしゃべりや雑談は、生活に彩りと刺激を与えてくれるスパイスのようなもの。
社会的な孤立は、心の元気を奪ってしまう可能性があります。こうした人間関係の悩みは、少し考え方を変えるだけで楽になるかもしれません。
【要注意】「べき論」に縛られていませんか?
「老後はこうあるべき」「シニアは落ち着くべき」といった世間のイメージや固定観念に、知らず知らずのうちに自分を押し込めていませんか。大切なのは、世間体ではなく、あなた自身の心が「楽しい!」と感じることです。周りの目を気にせず、もっとわがままになってみてもいいんですよ。
老後一人ぼっちだと女性は不安?
人との交流頻度が幸福感を高める
内閣府が実施した高齢者の生活に関する国際比較調査では、日本は他国に比べて「友人との交流が少ない」と回答した人の割合が高い傾向にあります。
そして、友人との交流頻度が「月1回以下」のグループは、「週1回以上」交流するグループに比べて、幸福感が低いと回答する割合が高いことが明らかになりました。
定期的な人とのつながりが、老後の精神的な充足感に大きく影響していることがデータからもうかがえます。
「この先ずっと一人だったらどうしよう…」特に女性は、老後の一人暮らしに対して強い不安を感じる方が多いようです。厚生労働省の調査によると、日本の女性の平均寿命は男性よりも長い傾向にあり、必然的に一人で過ごす期間が長くなる可能性が高くなります。経済的な不安や、いざという時に頼れる人がいないという心細さが、その不安の根底にあるのかもしれません。
確かに、一人暮らしには現実的な課題も存在します。防犯対策はどうするか、病気や怪我で動けなくなった時に誰が気づいてくれるか、日々の買い物やゴミ出しが大変になったらどうするか、といった問題は、事前に考えておく必要があります。
しかし、その一方で、「一人だからこその、この上ない自由」を謳歌できるという、計り知れないメリットも忘れてはいけません。食事のメニューから寝る時間、旅行の行き先まで、すべてを自分の采配で決められるのです。
誰に気兼ねすることなく、趣味に没頭したり、一日中パジャマで過ごしたり。この自由を最大限に活かすことが、一人暮らしの老後を「楽しい」ものに変える最大の秘訣です。
最近では、自治体の見守りサービスや配食サービス、民間のセキュリティ会社など、シニアの一人暮らしをサポートする仕組みも充実しています。地域の「地域包括支援センター」などに相談すれば、利用できるサービスについて教えてもらえます。
こうした社会資源を上手に活用し、不安を「安心」に変えながら、自分だけの城で気ままな生活を築いていきましょう。
楽しい老後を一人暮らしで送るコツ

漠然とした不安を具体的な行動で解消し、一人暮らしのシニアライフを心から楽しむためには、いくつかの大切なコツがあります。今日からでも始められることばかりですので、ぜひ試してみてください。
1. 意識的に外に出て、社会との接点を作る
家に閉じこもりがちになると、心も体も元気がなくなってしまいます。まずは、「一日一回は玄関から出る」という簡単なルールを作ってみましょう。最初は郵便物を取りに行くだけでも構いません。
慣れてきたら、近所の公園まで散歩したり、お気に入りのカフェで読書をしたりと、少しずつ行動範囲を広げてみてください。
地域の公民館やカルチャーセンターの講座、ボランティア活動、趣味のサークルなどに参加するのは、新しい仲間と出会う絶好の機会です。
「人見知りだから…」と尻込みせず、まずは見学から始めてみてはいかがでしょうか。共通の話題があれば、自然と会話も弾むはずです。
運動習慣が健康寿命を延ばす鍵
厚生労働省は、高齢期における運動が、生活習慣病やフレイル(虚弱)の予防、認知機能の維持、さらには転倒リスクの低減に有効であることを示しています。例えば、ウォーキングのような中等度の身体活動を日常的に行うことで、筋力やバランス能力が向上します。特別なスポーツでなくても、日々の生活の中で意識的に体を動かす習慣を持つことが、健康寿命を延ばし、活動的な老後を送るための重要な基盤となります。
(出典:厚生労働省 e-ヘルスネット)
2. 「今日の自分は昨日より健康」を目指す日々の管理
楽しい毎日を送るための最も重要な資本は、言うまでもなく「健康」です。特別な運動をする必要はありません。
・バランスの取れた食事を三食きちんととる
・エレベーターを階段にするなど、日常生活の中で体を動かす
・質の良い睡眠を十分にとる
といった基本的な生活習慣が、将来の健康を支えます。
また、信頼できるかかりつけ医を持ち、定期的に健康診断を受けることも非常に大切です。自分の体の状態を客観的に把握し、変化に早く気づくことが、大きな病気を防ぐことにつながります。厚生労働省のe-ヘルスネットでは、高齢者向けの運動プログラムなども紹介されていますので、参考にしてみるのも良いでしょう。
3. 年齢を言い訳にしない「生涯学習」の精神
「もう年だから覚えられない」なんて言葉は禁句です!新しいことを学ぶ意欲は、脳を活性化させ、心に若々しい張りをもたらしてくれます。学びの対象は何でも構いません。
・スマートフォンやタブレットの使い方をマスターする
・昔好きだった歴史や文学について、改めて深く学んでみる
・オンライン講座で英会話やプログラミングに挑戦する
知的好奇心を満たす喜びは、年齢に関係なく、人生を何倍も豊かにしてくれます。知識が増えれば、人との会話もさらに楽しくなるという嬉しいおまけもついてきますよ。
【ポイント】不安解消には「終活」が効果的です
自分の人生のエンディングを考える「終活」は、実はこれからの人生を前向きに生きるための活動です。財産のこと、お葬式のこと、延命治療のことなどをエンディングノートに書き出してみることで、漠然としていた不安が整理され、心がスッと軽くなります。「今をどう生きるか」が明確になる、とてもポジティブな作業なんですよ。
老後が幸せな人に見られる特徴
いつも笑顔で、周りに人が集まってくるような魅力的なシニア。あなたの周りにも、そんな風に素敵に年を重ねている方はいませんか?「老後が幸せな人」には、お金や環境だけでなく、その人自身の内面に共通する素晴らしい特徴があります。
1. どんな状況でも「楽しみ」を見つける天才
幸せな人は、物事をポジティブに捉える達人です。例えば、楽しみにしていた旅行が雨で中止になっても、「じゃあ、この時間で家の大掃除をしちゃおう!」「読みたかった本を心ゆくまで読める!」というように、瞬時に頭を切り替えて、その状況下での楽しみを見つけ出します。
「ないもの」を嘆くのではなく、「あるもの」に目を向ける習慣が身についているのです。
2. 心のアンテナがいつも新しいものを探している
年齢を言い訳にせず、常に新しいことへの好奇心を失いません。孫が使っているアプリに興味を示したり、新しくできたお店に「まずは行ってみよう」と足を運んだり。その軽やかなフットワークが、心をいつまでも若々しく保ち、新しい出会いや発見を引き寄せます。
3. 「ありがとう」が口癖になっている
幸せな人は、感謝の気持ちを惜しみなく言葉にします。家族や友人に対してはもちろん、お店の店員さん、バスの運転手さんなど、日常で関わるすべての人に対して自然に「ありがとう」が言えるのです。
感謝の言葉は、相手を温かい気持ちにさせるだけでなく、言った自分自身の心をも満たしてくれる魔法の言葉。良好な人間関係は、この感謝のキャッチボールから生まれます。
60歳過ぎたらやめておいたほうがいいこと

これからの人生をより豊かで穏やかなものにするために、そして周りの大切な人たちと良好な関係を続けていくために、少しだけ意識して「手放したほうがいい」習慣があります。自分を縛る重りを外して、もっと軽やかにいきましょう。
- 過去の自慢話と苦労話の無限ループ
現役時代の功績や、子育て中の苦労は、あなたの人生の確かな勲章です。しかし、その話を何度も繰り返してしまうと、聞いている側は正直なところ少し疲れてしまいます。「またこの話か…」と思われてしまう前に、会話のテーマを「今日の出来事」や「これからの楽しみ」に向けてみましょう。あなたの新しい魅力が伝わるはずです。 - 「私の時代はこうだった」という頑固な心
あなたの経験は非常に貴重なものですが、それが唯一の正解ではありません。時代は常に移り変わり、価値観も多様化しています。若い世代の考え方や新しいテクノロジーに対して、「どうせダメだ」と決めつけるのではなく、「なるほど、そういう考え方もあるのか」と一度受け入れてみる柔軟な姿勢が、あなたを一層魅力的に見せ、人から敬愛される存在にしてくれます。 - 心を貧しくする過度な節約
将来への備えはもちろん大切です。しかし、節約が行き過ぎて、人付き合いや自分の楽しみまで切り詰めてしまうのは本末転倒。老後資金とのバランスを考え、友人とのランチ、ずっと行きたかった美術展、自分の学びへの投資など、心を豊かにするためのお金は「消費」ではなく「投資」です。思い出や経験という、誰にも奪われることのない財産を増やすことにも、ぜひ目を向けてみてください。

私がご相談を受ける中で、ご自身の財産をどう使うか悩まれるシニアの方はとても多いです。
もちろん、相続も大切ですが、ご自身が元気なうちに、人生を楽しむためにお金を使うことも、とっても素敵な「資産の活用法」だと思いますよ。
思い出という最高の財産を、たくさん作っていただきたいですね!
具体的に見つける「老後楽しい」過ごし方

生きがいの有無が健康寿命を左右する?
内閣府の調査によると、生きがいを「十分に感じている」高齢者は、「あまり感じていない」「まったく感じていない」と回答した人に比べて、健康状態が「良い」と自己評価する割合が著しく高いことが示されています。
生きがいを持つことは、単なる心の満足だけでなく、日々の活動量増加や社会参加を促し、身体的な健康維持にも密接に関わっていると考えられます。
(出典:内閣府「令和5年版高齢社会白書」)
老後の生きがいランキングを紹介
「生きがい」なんて言うと、なんだか大袈裟に聞こえてしまうかもしれませんね。でも、難しく考える必要はないんです。シンプルに「これをしていると、時間を忘れて夢中になれる」「明日が来るのが楽しみになる」、それがあなたの「生きがい」です。
内閣府の高齢者の意識調査などでも、生きがいを感じている人ほど健康状態が良好であるというデータがあります。では、シニア世代の方々は、具体的にどんなことに生きがいを感じているのでしょうか。
順位 | 生きがいの内容 | 具体的な活動例 | ポイント |
---|---|---|---|
1位 | 趣味・娯楽 | 旅行、園芸、カメラ、楽器演奏、囲碁・将棋、創作活動など | 自分の「好き」を追求することで、日々の生活に彩りと目的が生まれる。 |
2位 | 健康・スポーツ | ウォーキング、ゴルフ、ゲートボール、ジム通い、ヨガ、ダンス | 体を動かす爽快感と、健康を維持しているという自信につながる。 |
3位 | 家族との団らん | 孫の世話、家族旅行、夫婦での外出、記念日のお祝い | 大切な家族との絆を再確認し、愛情を感じられるかけがえのない時間。 |
4.位 | 社会との関わり | ボランティア活動、シルバー人材センター、自治会、NPO活動 | 「誰かの役に立っている」という実感は、自己肯定感を高め、社会的な孤立を防ぐ。 |
5位 | 学び・自己成長 | 生涯学習講座、資格取得、読書、パソコン・スマホ教室 | 新しい知識やスキルを身につける喜びは、脳を活性化させ、自信につながる。 |
このランキングを見てわかるように、多くの人が生きがいを見出しているのは、日常生活の延長線上にある身近な活動です。
大切なのは、他人と比べて優劣をつけることではありません。あなた自身が心から「楽しい」と感じ、自然と続けられることを見つけるのが一番の近道ですよ。
みんなの老後の楽しみランキング

「生きがい」よりも、もう少し肩の力を抜いて、「日々のちょっとした楽しみ」という視点で見ると、どのようなものが人気なのでしょうか。多くのシニアが「これが楽しみで毎日頑張れる!」と感じていることをランキング形式で見ていきましょう。
👑 シニアの「日々の楽しみ」ベスト3
- 旅行(国内・海外)
現役時代には難しかった、時間に縛られないゆったりとした旅は、シニア世代の最大の特権です。平日の空いている時期を狙って温泉地でのんびりしたり、憧れの海外クルーズに出かけたり。旅の計画を立てている時間さえも、ワクワクする楽しいひとときです。 - グルメ・美味しい食事
友人とのランチ会、ちょっと高級なレストランでのディナー、デパ地下での惣菜選び、話題のスイーツのお取り寄せなど、「食」に関する楽しみは尽きません。美味しいものを食べると、心も体も満たされますよね。 - 孫とのふれあい
お孫さんの無邪気な笑顔や成長を間近で見守る時間は、何物にも代えがたい宝物。一緒に公園で遊んだり、本を読んであげたり、昔ながらの遊びを教えたり。世代を超えた交流は、あなたに新しいエネルギーを与えてくれます。
この他にも、友人や仲間とのおしゃべり、映画・ドラマ・音楽鑑賞、ショッピング、ペットとの時間などが上位に挙げられます。まずは、あなたが「これをしている時は、嫌なことを忘れられるな」と純粋に感じられることを見つけることから始めてみませんか。
老後の過ごし方は趣味で充実させる
これまでのランキング結果からもわかるように、充実した老後を送る上で「趣味」の存在は絶対に欠かせません。趣味は、ただの暇つぶしではありません。私たちの心と体に、計り知れないほどの良い影響を与えてくれる、いわば「人生の栄養剤」のようなものなのです。
趣味がもたらす素晴らしい効果
- 脳の活性化と認知症予防:手先を細かく動かしたり、新しい手順やルールを覚えたり、戦略を考えたりすることは、脳の様々な部分を刺激し、認知機能の維持に非常に効果的であると言われています。
- 明確な目標による生きがいの創出:「次の展覧会までに作品を仕上げよう」「ゴルフでベストスコアを更新しよう」といった具体的な目標を持つことで、日々の生活に目的意識と活力が生まれます。
- 新たな仲間との出会いと社会参加:同じ趣味を持つ人々の集まりに参加すれば、年齢や経歴に関係なく話せる新しい友人ができます。これは社会的な孤立を防ぎ、頼れるコミュニティを得ることにも繋がります。
- 心と体の健康維持:ウォーキングや登山などの屋外の趣味は、運動不足を解消し足腰を強くします。一方、手芸や音楽鑑賞などの屋内の趣味は、心を落ち着かせ、ストレスを軽減する効果が期待できます。
「でも、私には何の趣味もないし…」と嘆く必要は全くありません。趣味は、誰かに与えられるものではなく、自分で見つけるものです。もし断捨離で趣味がなくなったと感じているなら、子供の頃に好きだったことを思い出してみませんか?
あるいは、地域の広報誌や公民館のチラシを眺めて、体験教室や一日講座に気軽に参加してみるのも素晴らしい第一歩です。思いがけない場所に、あなたのこれからの人生を彩る素敵な出会いが待っているかもしれませんよ。
老後の楽しみ方で女性に人気なこと

女性のシニア世代には、仲間とのおしゃべりを楽しみながら、感性や創造性を活かせるような活動が特に人気を集めています。一人で黙々と打ち込むよりも、共感やコミュニケーションを大切にする傾向があるようです。
- 手芸・ハンドメイド全般:編み物、パッチワーク、ビーズアクセサリー、ちぎり絵、トールペイントなど。指先を使うことは脳の活性化にも繋がります。完成した作品をお孫さんにプレゼントしたり、仲間と作品展を開いたりするのも大きな喜びです。
- コーラス・合唱:お腹の底から声を出すことは、ストレス解消や健康増進に効果的です。仲間と美しいハーモニーを創り上げる一体感と達成感は、何物にも代えがたいものがあります。
- ヨガ・ピラティス・ダンス:激しい運動は苦手でも、ゆったりとした動きで心身を整えるヨガやピラティスはシニア世代にぴったり。音楽に合わせて踊るダンスは、心も華やぎます。
- 友人とのカフェ巡り・ランチ会:気心の知れた友人と美味しいものを囲んでおしゃべりする時間は、最高の心の栄養です。新しいお店を開拓したり、お互いの近況を報告し合ったりすることで、社会とのつながりも感じられます。
- 観劇・コンサート・美術鑑賞:演劇、歌舞伎、クラシックコンサート、美術館巡りなど、本物の芸術に触れる時間は、日常を忘れさせてくれる特別なひととき。心が豊かに潤い、新しい感動が生まれます。
老後の楽しみ方で男性におすすめなこと
一方、男性のシニア世代には、長年の仕事で培ったスキルや探究心を活かせるものや、一人でじっくりと深く没頭できるような趣味が人気の傾向にあります。目標達成や技術の向上に喜びを感じる方が多いようです。
- DIY・日曜大工・家庭菜園:自宅の棚を作ったり、庭を整備したりと、自分の手で何かを形にする達成感が魅力です。自分で育てた野菜を収穫し、味わう喜びは格別。ホームセンターは、男性にとってのテーマパークかもしれませんね。
- 釣り(海・川):雄大な自然の中で、静かに自分と向き合いながら魚との知恵比べを楽しむ、奥深い趣味です。釣った魚を自分で調理して味わうまでが、一連の楽しみと言えるでしょう。
- カメラ・写真撮影:美しい風景、可憐な花、愛らしい孫の表情など、自分の感性で世界を切り取るクリエイティブな活動です。良い写真を撮るために、自然と外出の機会が増え、健康維持にも繋がります。
- 歴史探訪・城巡り・御朱印集め:歴史小説や大河ドラマの舞台となった史跡を実際に訪ねることで、知的好奇心が大いに満たされます。旅の目的ができることで、外出がさらに楽しくなります。
- パソコン・プログラミング・動画編集:新しいデジタルスキルを習得することは、大きな自信に繋がります。老後ブログに挑戦してみるのも良いでしょう。シニア向けのパソコン教室も充実しており、仲間作りにもなります。
老後の楽しい生き方とは考え方次第

ここまで、様々な趣味や人気の過ごし方をご紹介してきましたが、最もお伝えしたい大切なことがあります。それは、「老後の楽しい生き方」に、たった一つの正解はないということです。
ランキングの上位にあるから、友人がやっているからという理由だけで選んでも、あなたの心が本当に喜んでいなければ、長続きはしません。
豪華な海外旅行や、高価な機材を使う趣味だけが「楽しいこと」ではありません。ベランダで丹精込めて育てたトマトが赤く実ったこと。図書館で偶然手に取った本が、ものすごく面白かったこと。散歩の途中で、近所の子どもと挨拶を交わしたこと。そんな、日常に散りばめられた何気ない「小さな喜び」に、どれだけ気づけるか。
実は、この「小さな喜びを見つける感度」こそが、幸せな老後を送るための最大の秘訣なのです。
「何か特別なことをしなければ」「有意義に時間を使わなければ」と、焦ったり気負ったりする必要は全くありません。まずは肩の力を抜いて、「今日の私は、何があったら嬉しいかな?」と、自分の心に優しく問いかけてみてください。
考え方という心のメガネを少し変えるだけで、見慣れた日常が、たくさんの喜びに満たた宝物のように輝き始めるはずですよ。
老後の楽しみについてよくあるご質問FAQ
-
老後の趣味にはどれくらいお金が必要ですか?
-
趣味によるので一概には言えませんが、お金をかけずに楽しめるものもたくさんあります。図書館での読書やウォーキングならほとんど費用はかかりませんし、材料費だけで始められる手芸などもあります。
-
体力に自信がなくても楽しめる趣味はありますか?
-
もちろんです。室内で楽しめる囲碁や将棋、映画鑑賞、楽器演奏などは体力的な負担が少ないです。無理のない範囲で、ご自身の体調に合わせて選ぶことが大切ですよ。
-
新しいコミュニティに参加するのが苦手です。どうすればいいですか?
-
まずは少人数で活動しているサークルや、体験参加ができる講座などから試してみてはいかがでしょうか。最初から無理に溶け込もうとせず、まずは見学するくらいの気持ちで参加してみるのがおすすめです。
-
家族に迷惑をかけずに楽しむにはどうしたらいいですか?
-
趣味にかかる費用や時間について、事前に家族と話しておくことが大切です。自分の健康管理をしっかり行い、自立した生活を送ることが、結果的に家族の安心につながり、趣味への理解も得やすくなります。

【終活・相続・不動産相続の専門家 やえさん】
いかがでしたか?「老後を楽しむ」というと、何か特別なことをしなくては、と考えてしまいがちですが、そんなことはありません。
大切なのは、ご自身の「好き」という気持ちに正直になることです。それが、これからの人生を豊かにする最高の羅針盤になります。この記事を参考に、あなただけの素敵な「楽しい」をぜひ見つけてくださいね!
まとめ:自分らしい「老後楽しい」日々を送ろう

- 老後の楽しみは特別なことである必要はない
- 「やることがない」と感じるのは多くの人が通る道
- 過去に固執せず新しいことへ興味を持つことが大切
- 人との交流が生活に刺激と彩りを与えてくれる
- 一人暮らしは不安もあるが「自由」という大きなメリットがある
- 健康管理は楽しい老後を送るための土台となる
- 好奇心と感謝の気持ちが幸せな人を引き寄せる
- 過去の自慢話や頑固な態度は人間関係を損なう可能性も
- 趣味は生きがいや仲間作り、健康維持につながる
- お金をかけなくても楽しめる趣味はたくさんある
- 女性は仲間とのコミュニケーションを重視する傾向がある
- 男性はスキルを活かしたり没頭できる趣味が人気
- 最も大切なのは自分なりの楽しみを見つけること
- 日常の中にある小さな喜びに目を向けることが幸せのコツ
- 考え方次第で何気ない毎日が輝き始める
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15年以上にわたり1,500組を超えるご家族の相続や不動産のお悩みに、専門家として寄り添ってまいりました。私の信条は、法律や数字の話をする前に、まずお客様ご家族の歴史や言葉にならない想いを丁寧に「聞く」こと。信頼できる各分野の専門家チームと共に、皆様が心から安心できる最善の道筋をオーダーメイドでご提案します。一人で悩まず、どうぞお気軽にご相談ください。
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