法事床の間の花の正しい選び方と飾り方｜NG例とマナーも徹底解説

床の間に花を飾るとき、「これで合ってるのかな…？」と不安になったことはありませんか？

特に法事の場では、床の間の花の位置や種類、香炉とのバランスなど、細かなマナーが気になるものです。

私自身、初めての法事で「床の間に飾ってはいけない花」があるなんて知らずに、慌ててお花を買い直した経験があります。

法事床の間の花の正しい選び方と飾り方を知らないままでは、大切な場面で思わぬ失礼をしてしまうかもしれません。

この記事では、法事床の間の花の正しい選び方と飾り方をはじめ、「床の間花飾り方」や「床の間の花の生け方」など、初心者さんでもわかりやすくまとめています。

たとえば、「法事床の間香炉」との位置関係や、「仏花を飾るときのルールは？」といった疑問にも丁寧にお答えしていきます。

7回忌の法事の仏壇の飾り方や、床の間花種類の選び方、さらには「法事に使う花は？」まで、迷いやすいポイントをしっかり解説しています。

読み終えたときには、「これで大丈夫」と自信を持ってお花を飾れるようになりますよ。

この記事のポイント

法事で床の間に飾る花の正しい種類や選び方
床の間の花の位置や香炉との適切な配置方法
宗派やマナーに合った飾り方と避けるべき花
仏壇や7回忌に合わせた床の間の整え方

法事床の間の花の正しい選び方と飾り方の基本
法事床の間の花の正しい選び方と飾り方の実践例
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法事床の間の花の正しい選び方と飾り方の基本

床の間の花の生け方とは？

結論から言うと、床の間の花の生け方は「控えめで清らかさを大切にしたスタイル」が基本になります。

華やかすぎるよりも、故人や先祖を静かに偲ぶ雰囲気を重視することが大切です。

例えば、お茶席で使われる「茶花（ちゃばな）」という考え方があります。

これは、日本古来の伝統で、「控えめで自然のままの美しさ」を活かしたお花の飾り方のこと。

法事の床の間でも、このスタイルがよく選ばれています。

床の間に生ける花は、派手すぎず、丈の高い花を主役にし、下部に低い花や葉物を添えるのが一般的です。

たとえば、リンドウを中央に据え、周囲にユキヤナギやカスミソウを添えると、落ち着いた印象になります。

また、生け方には「型」があるわけではないので、難しく考えすぎる必要はありません。

ただし、マナーとして押さえておきたいポイントがあります。

ポイント	内容
宗派により禁忌がある	一部の宗派では「とげのある花」や「香りの強い花」を避ける習慣があります
上に向かって活ける	花は天（仏や故人）に向かって伸びるように活けると、気持ちが伝わると考えられています
水揚げを忘れずに	花の鮮度を保つため、前日から水を吸わせておくと長持ちします

ちなみに、子どもがいる家庭では、剣山などの器具を使うのが心配なときもありますよね。

そんなときは、スポンジ状の吸水フォーム（オアシス）を使うと安全かつ形も保ちやすいのでおすすめです。

このように考えると、難しそうに思える「花の生け方」も、いくつかの基本的な心がけを意識するだけで、穏やかで美しい床の間を整えることができます。

そして、花の飾り方にはさらに気をつけたい「位置」や「バランス」の考え方もあるので、次に詳しくご紹介いたします。

床の間花飾り方のルール

床の間にお花を飾る際には、ただ置けばいいというわけではありません。

特に法事などの場面では、仏壇まわりや香炉との調和を意識した「飾り方のマナー」がとても大切になってきます。

たとえば、私の家では先祖代々の小さな床の間があり、母がいつも「花は左に寄せて飾るのが自然」と教えてくれました。

これは「上座・下座」の考えにも関係しているそうで、左上位の原則によるものです。

床の間の花飾りでは、以下のようなルールを意識すると、失礼のない飾り方になります。

ルール項目	内容
花は仏壇より控えめに	仏壇やご本尊より目立たないように配置するのが一般的です
左右対称にはしない	花は片方に寄せて、空間にゆとりを持たせると、上品な印象になります
香炉や写真と重ならない配置	花が仏具や故人の写真の前にかぶらないよう、手前または脇に配置する
高さは目線よりやや上	花の位置は、座った人が仏壇を見上げたときに自然に目に入る高さがちょうどよいとされています

また、法事においては花の種類も重要になります。

例えば、以下のような配慮が必要です。

とげのあるバラやアザミは避ける
香りの強いユリや水仙は控える
ツル性の朝顔やスイートピーも不向き

これらは葬儀や法事のマナーの中でも、特に宗派を問わず広く知られている注意点です。

たとえお花がきれいでも、マナーを知らないと失礼になってしまうこともあるので、仏壇まわりや法事でのお飾りは慎重に行うようにしましょう。

このような飾り方のポイントを押さえたうえで、次は「どんな種類の花を選べばいいのか？」を具体的に見ていきましょう。

法事の花の生け方とマナー

法事でお花を生けるときって、「これで合ってるのかな？」と不安になること、ありますよね。

私も初めて母の代わりにお花を用意したとき、何を選んで、どう飾ればいいのか本当に悩みました。

まず大切なのは、故人や先祖を偲ぶための「静けさ」や「調和」を意識することです。

華やかすぎず、派手すぎず、でも気持ちがこもっている。

その絶妙なバランスをとるのが、法事のお花の生け方のポイントです。

主な注意点をまとめると、以下のようになります。

項目	内容
花の種類	菊・リンドウ・スターチスなど、落ち着いた色合いで長持ちする花が適しています
花の高さと配置	高さのある花を後方に、低い花を手前に。香炉や仏壇を遮らないようにします
香りの強い花は避ける	ユリや水仙など香りの強い花は虫を呼びやすく、場にそぐわないとされることがあります
トゲ・毒のある花はNG	バラ、アザミ、水仙などは避けましょう。宗派によって特に気をつけたいところです

また、仏壇に供えるお花と床の間に飾るお花を統一感のある配色にすると、空間が引き締まり美しく見えます。

白・紫・黄などの組み合わせが、日本の法事では一般的とされていて、落ち着いた印象になります。

私の場合は、菊の白を中心に、紫のスターチスを添えてみました。

これだけでもきちんとした印象になり、親族にも「きれいにしてくれてありがとう」と言ってもらえました。

ちなみに、最近では生花が難しいときに使える無料配布の仏花デザインテンプレートなんてものも、地域の葬儀社さんが用意してくれていることもあります。

一度調べてみると、思わぬサポートが受けられるかもしれませんね。

こうして法事のマナーを大切にしながらお花を生けると、場の雰囲気も自然と整っていくように感じます。

それでは次に、床の間におけるお花の正しい「位置」について、詳しく見ていきましょう。

床の間花位置の正しい考え方

床の間にお花を飾るとき、「どこに置けばいいの？」と迷ったことはありませんか？

実は、ただ中央に置けばいいというわけではなく、花の位置にはきちんと意味やマナーがあるんです。

まず大前提として、花は床の間の「やや左側」に寄せて飾るのが基本とされています。

これは「左上位」の考え方に基づいていて、日本の伝統的な床の間の飾り方でもあります。

以下に床の間の配置と花の位置の考え方を整理してみました。

要素	推奨される配置	注意点
花の位置	床の間の左側（向かって右側）に寄せて置く	中央に置くと仏壇や写真、香炉と競合する恐れがあります
仏壇とのバランス	仏壇よりも控えめな高さ・色合いにする	主役はあくまでご本尊や故人です。花が目立ちすぎないようにします
香炉や写真との距離	重ならないように脇へ配置	花が手前に出すぎると、お線香の煙や香炉の配置と干渉してしまいます

この配置の考え方は、宗派による違いというよりも、日本における一般的な仏事のマナーとして受け入れられています。

ですので、特に明確な宗教上のルールがない場合でも、丁寧にこの位置を意識することで、きちんとした印象になります。

たとえば、お花を中央にドンと置いてしまうと、全体のバランスが悪くなり、香炉やご本尊を隠してしまうことも。

それだけで場の空気がちょっとだけ崩れてしまうことがあるんですね。

ちなみに、床の間がとても小さい場合には、花を斜め奥に引いて配置するという方法もあります。

奥行きを感じさせつつ、全体に奥ゆかしさを出すことができて、仏壇との調和も取りやすくなります。

こうして正しい位置にお花を飾ることで、法事の場が落ち着いた空気に包まれ、ご先祖様への感謝の気持ちも自然と伝わるような空間になります。

次は、こうした花の位置や生け方を踏まえて、具体的にどんな「種類の花」を選べばよいのかをご紹介します。

床の間花種類の選び方ガイド

床の間に飾るお花って、見た目のきれいさだけで選んでしまいがちですが、実は選ぶ種類にはマナーや意味がしっかりあるんですね。

特に法事のような場面では、故人やご先祖様に敬意をもって選ぶことが大切だとされています。

まず、日本の伝統や宗派の考え方をふまえて選ばれるお花の種類には、いくつかの「基本的ルール」があります。

以下の表でよく使われるお花と、それぞれの特徴を整理してみました。

花の種類	特徴・意味	マナー面での評価
菊	日本の伝統的な仏花、長持ちしやすい	葬儀や法事で最も一般的
リンドウ	落ち着いた色で凛とした印象	故人への敬意を込めやすい
カーネーション	控えめな色を選べば法事にも使いやすい	派手な赤やピンクは避けると良い
スターチス	色のバリエーションが多く、組み合わせやすい	長持ちしやすく、無料配布にも使われることがある
トルコキキョウ	柔らかな印象で、白や紫がよく使われる	仏壇周りでも人気が高い

こういったお花を選ぶときに気をつけたいのが、やっぱり「宗派や地域の慣習」です。

たとえば、私の祖母の家（真言宗）では、「ユリは香りが強くて好ましくない」と言われていて、いつも菊とリンドウを合わせて飾っていました。

同じ日本でも、宗派によって避けた方がいい種類があるので、一度ご家族に確認してみると安心ですね。

また、選ぶ色にも気を配りたいところです。

派手すぎる赤やピンクは避けて、白・紫・黄のような落ち着いた色が基本的に選ばれやすいです。

とくに白は「浄化」や「清らかさ」の意味が込められていて、どの宗派でもほぼ問題なく使えます。

一方で、「バラ」「水仙」「彼岸花」などは注意が必要です。

トゲがある（バラ・アザミなど）
毒性がある（彼岸花・スイセンなど）
香りが強すぎる（ユリ・ジャスミンなど）

これらは、たとえ美しくても法事には不向きとされているので、避けた方が良いでしょう。

ちなみに最近では、地元のお花屋さんで「仏花用」としてパッケージされたセットが並んでいることも多いですよね。

忙しい時や迷ったときには、そうした用途に応じたお花セットを利用するのも一つの手だと思います。

選びやすくて手軽ですし、無料でラッピングしてくれるところもあって助かります。

このように、花の種類をきちんと選ぶことで、仏壇の前や床の間が落ち着いた空間に仕上がり、気持ちも整っていくように感じます。

法事床の間の花の正しい選び方と飾り方の実践例

床の間に飾ってはいけない花とは？

床の間にお花を飾るとき、「この花は大丈夫かな？」と不安に感じたことはありませんか？

実際、日本では古くからのマナーや宗派ごとの考え方があり、飾らないほうがよいとされる花もいくつかあるんです。

特に法事や葬儀など、仏壇やご先祖様を敬う空間では、控えるべき花の種類がいくつかあります。

ここでは、床の間に飾ってはならないとされる代表的なお花とその理由を、わかりやすくまとめてみました。

花の種類	避ける理由	備考
バラ	トゲがある＝「痛み」や「争い」を連想させる	仏壇周りでは特に避けたい
ユリ	香りが強く虫を呼びやすい	宗派によっては使用可の例も
彼岸花	毒性があり、死を連想させる	一般的に法事では不適切
水仙	見た目はきれいでも強い香りと毒がある	床の間や仏壇には向かない
朝顔・ツル性植物	絡む植物は「縁が切れない」という意味もある	嫌う地域もあるので注意

私が以前、お花屋さんで「床の間に飾りたいのですが」と相談したとき、店員さんが「トゲのあるものは外してくださいね」とアドバイスをくれたことがありました。

特に、仏壇や法要に関わる空間では、見た目の華やかさよりも『心を静める』花がふさわしいとされているのだそうです。

ちなみに、お花の意味や縁起については地域差もあります。

関西では彼岸花を避ける傾向が強く、関東では少し柔軟に捉えられることもあります。

ですが、法事や床の間の飾りとしては、誰が見ても違和感がないように、無難な花を選ぶことが基本的なマナーです。

次に、そういった注意点をふまえたうえで、実際にどんな花を選べば良いのか、季節ごとに整理してみましょう。

法事に使う花は？基本と季節の例

法事で使うお花を選ぶとき、「これって地味すぎないかな？」とか「派手すぎると失礼？」と悩むことってありますよね。

私も初めて義母の一周忌でお花を準備したとき、どんな種類が良いのか、けっこう迷いました。

実際には、法事のお花は「控えめな色味で清らかな印象の花」が基本です。

華やかすぎず、故人や先祖への感謝の気持ちを大切にしたいというのが、日本の仏事における考え方なんですね。

以下に、法事で使いやすい代表的なお花を、季節ごとにまとめてみました。

季節	おすすめの花	ポイント
春	スイートピー（控えめ色）、カーネーション（白や薄紫）	優しい色で控えめに。派手なピンクは避けましょう
夏	トルコキキョウ、リンドウ	涼しげな印象を大切に。リンドウはお盆にもぴったりです
秋	菊、スターチス、ワレモコウ	落ち着いた色合いが増える時期。菊は通年で使えます
冬	シクラメン（白系）、スプレーマム	白や薄紫で季節感を出すと上品な印象になります

特に菊は日本の仏花の代表格として、どの季節でも安心して使えるお花です。

長持ちしやすく、落ち着いた雰囲気があり、葬儀から年忌法要まで幅広く活用されています。

また、色選びも重要なポイントになります。

一般的に使われるのは「白・紫・黄」の3色で、これらの組み合わせは故人やご先祖様への敬意を込める意味があります。

避けたい色は、次のように覚えておくと便利です。

赤・ピンク系の派手な色
ビビッドなオレンジや青など強い色合い

ちなみに、お寺や仏壇の宗派によっては、花の種類や飾り方に細かい決まりがあることもあります。

そういった場合は、事前にご住職に確認したり、無料で相談に乗ってくれる葬儀社や花屋さんを利用するのもおすすめです。

こうして季節やマナーに合わせたお花を選ぶことで、場の雰囲気も整い、自然と心が落ち着いてくるものです。

では次に、法事の花と一緒に使うことの多い「香炉」との関係についても見ていきましょう。

仏花を飾るときのルールは？

仏花を飾るときって、何となく左右に置いて終わり、という方も多いのではないでしょうか。

でも実は、日本の仏事には昔から伝わる「基本的なルール」がいくつかあるんです。

まず最初に知っておきたいのは、仏花は「対（つい）」で飾るのが基本だということ。

左右対称に飾ることで、仏壇全体が整い、故人や先祖への敬意が伝わる配置になるんですね。

以下に仏花の飾り方の基本的なルールをまとめました。

項目	内容
飾る本数	一般的には2本（左右対称）
花器の種類	水を張った筒状のもの（ステンレスや陶器など）
配置	仏壇の両側にそれぞれ配置
使用する花の色	白・黄・紫などの落ち着いた色
宗派による違い	真宗は片方のみ飾る場合もあり、事前確認が安心

私が以前、義母の家で三回忌を手伝ったときの話ですが、「仏花は二対にしないといけない」と聞き、急いで追加でお花を用意したことがありました。

その時、仏花と仏壇が調和して整った印象になるように配置することが、マナーのひとつなんだなと実感したのを覚えています。

ちなみに、仏花は生花を使うのが一般的ですが、夏場や環境によっては造花を選ぶこともあります。

最近では、無料で相談に応じてくれるお花屋さんも増えてきていて、「仏事用に選びたい」と伝えると、用途に応じた花束を作ってくれたりもします。

こうしたサポートを活用すれば、初めてでも安心して選ぶことができますよ。

このように、仏花の配置にも意味があると知ると、ただ「飾る」だけでなく、気持ちを整える大切な作業のように感じられるかもしれません。

それでは次に、香炉や床の間の位置関係にも配慮が必要になる場面について、整理していきましょう。

法事床の間香炉との位置関係

法事で床の間にお花を飾るとき、「香炉と花ってどう並べればいいの？」と迷ったことはありませんか？

実はこの配置にも、日本の仏事ならではの「基本的なマナー」や考え方があるんです。

床の間に香炉とお花を飾る場合は、お花が主張しすぎず、香の流れや仏壇の正面を遮らないようにすることが大切です。

以下に、わかりやすく配置の例を整理してみました。

項目	推奨配置	注意点
香炉	床の間の中心か仏壇正面の前方	正面を遮らず、故人へ香が届くように
花	左右どちらかに寄せて配置（香炉を避ける）	花が香炉の上にかからないようにする
仏壇との位置	仏壇・香炉・花のバランスを意識して対称的に置く	花が仏壇や位牌よりも高くなりすぎないようにする

例えば、私の実家では、香炉は中央に置き、その左右に花とお供え物をバランスよく配置するというスタイルが定着しています。

そうすることで、全体の見た目が整い、故人を偲ぶ空間がより落ち着いて見えるんですね。

また、香炉を使うときはお線香の煙がスムーズに上がるように、花でふさがないようにするのもポイントです。

特に、リンドウやスターチスのように横に広がる花を選ぶときは、配置に注意が必要かもしれません。

ちなみに最近では、「香炉を中心にした仏壇のレイアウト例」を無料で紹介している寺院サイトや葬儀社のページもあります。

はじめてレイアウトする際は、そういった情報もあわせて参考にしてみると安心ですよ。

このように、香炉と花の位置関係を意識することで、ご先祖様への感謝や故人への想いがより伝わりやすい空間づくりができるようになります。

次は、床の間に飾るお花の「高さや配置バランス」にも関わる『花の位置』について、より詳しく見ていきましょう。

床の間の花の位置は？ベストな配置例

床の間にお花を飾るとき、「どこに置くのが正しいのかな？」と迷う方は多いと思います。

特に法事などの仏事では、マナーを大切にした配置が求められる場面もありますよね。

まず知っておきたいのは、床の間の花は、全体の調和を意識した位置に飾るのが基本ということです。

花だけが目立ってしまったり、仏壇の正面をふさいでしまうと、かえって場の雰囲気を乱してしまうこともあるんです。

以下の表に、一般的な床の間での花の配置例をまとめました。

配置パターン	花の位置	ポイント
中央香炉タイプ	中央に香炉、花は左右に配置	仏壇と花のバランスがとれ、整った印象になります
片側設置タイプ	仏壇や飾りの左側に花を一輪だけ置く	すっきりした印象で、現代の住空間にもなじみやすいです
対称設置タイプ	左右に同じ花を配置する	宗派や地域によっては一般的な飾り方となります

私が以前参加した法要では、お花が床の間の一番奥に飾られていて、仏壇よりも高くなってしまっていたことがありました。

そのとき住職さんがやんわりと、「仏壇より高い位置にお供えや花があると、礼を失することもあるので注意してね」とお話されていたのが印象的でした。

そのため、床の間のお花は、できるだけ仏壇や位牌よりも高さを控えめにするのが基本的なマナーです。

さらに、花の位置が香炉やお線香の煙をさえぎらないように、少し横にずらす心配りも大切です。

ちなみに、季節のお花を使うときなどは、少し斜めに配置して花の向きを工夫することで、全体の印象がぐっと良くなります。

無料の生け花講座などでも「仏事用の配置は高さ・位置・角度の三点が重要」と教えられるそうです。

このように、花の配置ひとつで、空間全体の雰囲気や故人への敬意の伝わり方が変わってくるものなんですね。

次は、節目の一つである「7回忌の法事」における仏壇の飾り方について、見ていきましょう。

7回忌の法事の仏壇の飾り方は？

7回忌というと、故人が亡くなってから6年後の節目にあたる法要です。

一般的には、一周忌・三回忌を経て、少しずつ家族の気持ちが落ち着いてくる時期でもありますよね。

ですが、仏壇の飾り方やマナーについては、やはりきちんと理解しておきたいところです。

まず、7回忌の飾り方は一周忌や三回忌に比べて「簡素で落ち着いた雰囲気」になることが多いです。

もちろん宗派や地域差はありますが、全体の飾り方は下記のようにまとめられます。

項目	内容
仏壇の中央	故人の位牌や遺影（すでに仏壇内に安置している場合も多い）
花	左右に落ち着いた色味の花（白・紫・黄）を対で飾る
お供え物	果物や故人の好物（常温保存できるものが望ましい）
香炉	中央に置き、お線香は1本または2本を焚く
その他飾り	菓子やお茶など、「生ものは避ける」ことがマナーとされています

例えば私の親戚の家では、7回忌のときにはお花を控えめにし、果物も最小限に整えていました。

お坊さんのお話では、「思い出に寄り添いつつ、あまり華美にならないようにするのが日本の供養の心」だと伺いました。

また、仏壇の飾り方に悩んだときは、宗派に詳しいお寺に事前に聞いてみるのも安心です。

最近では、無料で相談できる寺院の公式サイトや葬儀社の情報ページも多く公開されているので、それを参考にするのもおすすめですよ。

ちなみに、仏壇の中が少し手狭な場合でも、テーブルなどを使ってお供えスペースを整える工夫をすれば、十分に気持ちは伝わります。

あくまで大切なのは、形式よりも故人や先祖への感謝の気持ちをどう表すかという部分なんですね。

それでは次に、法要の際によくある疑問、「エンディングノートを持っている人はどれくらいいるのか？」という点にも触れてみましょう。

花以外にも知っておきたい床の間マナーとは？

床の間って、普段の生活ではあまり意識する場所ではないかもしれませんが、法事や葬儀のときにはとても重要な意味を持つ空間なんですよね。

そんな床の間には、お花以外にも守っておきたいマナーや基本的な考え方がいくつかあるので、ここでまとめてご紹介したいと思います。

まず押さえておきたいのは、「床の間は格式のある“神聖な場所”として扱う」という考え方です。

これは日本独自の文化でもあり、故人や先祖に敬意を表す空間として整えておく必要があるという意味が込められています。

以下に、床の間で気をつけるべき代表的なマナーを整理しました。

注意すべき点	内容
床の間に物を置きすぎない	必要最小限の飾りにとどめて、空間に余白を持たせる
子どものおもちゃや雑貨を置かない	法事中は、生活感を感じるものは控える
畳の上に直に座らない	敷物や座布団を使い、床の間を“踏まない”ように注意
飾りの高さに注意	仏壇や位牌よりも高くならないようにする
飾るものの「種類」に配慮	宗派によっては避けた方が良い道具や飾りがあるため、事前確認が安心