「東本願寺永代供養費用って、結局いくらかかるの?」と検索している方は、とても多いんです。

私も最初は、京都の東本願寺に納骨したい気持ちはあっても、料金の仕組みがよく分からずに不安でした。

東本願寺の納骨料金や、大谷祖廟の納骨費用は、真宗大谷派の考え方を踏まえて選ぶ必要があるため、ちょっと複雑に感じてしまいますよね。

そこでこの記事では、「東本願寺永代供養費用」に関する情報を、項目ごとに丁寧にわかりやすくまとめました。

永代供養にかかる費用は一人いくらか、納骨の際に必要なお布施や志納金、さらに西本願寺との比較や永代供養墓の年間費用の考え方まで、しっかり解説しています。

「東本願寺永代供養費用ってどう選べば損しない?」そんな疑問を、この記事でまるごと解消していきましょう。

この記事のポイント

  • 東本願寺永代供養費用の料金体系と種別の違い
  • 納骨やお布施にかかる具体的な金額と相場
  • 西本願寺との費用や供養内容の比較ポイント
  • 浄土真宗大谷派における永代供養の考え方と特徴

東本願寺永代供養費用の種類と内容を解説

東本願寺永代供養費用の種類と内容を解説

東本願寺 納骨 料金の基本を知っておこう

東本願寺での納骨料金は、宗派の考え方お寺の運営方針を大切にしながら、明確に定められています。

一見すると「お寺の納骨=高い」というイメージを持たれるかもしれませんが、実際には予算や希望に合わせて複数の種別から選べるように配慮されています。

たとえば、「大谷祖廟」という施設では、納骨の種別によって料金も読経の内容も異なります。

これらの仕組みを理解することで、自分や家族に合った納骨方法を選びやすくなると思います。

納骨料金の種類と目安

東本願寺(真宗大谷派)の納骨料金は、大きく分けて次の2種類の読経形式があります。

  • 一座読経(他の方と合同で行う)
  • 別座読経(家族だけで個別に行う)

そして、それぞれに料金(志納金)ランクが設けられており、永代供養の回数や対応内容も変わってきます。

以下の表をご覧いただくと、料金の違いが分かりやすいかもしれません。

納骨種別読経形式志納金(目安)内容の特徴
別座1等別座読経100万円以上抹茶接待、毎月の命日・彼岸・盂蘭盆の読経、30年間の案内状送付など
別座2等別座読経50万円以上抹茶接待、毎月の命日・春秋彼岸の読経、20年間の案内状送付など
別座3等別座読経30万円以上抹茶接待、毎月の命日・春秋彼岸の読経、10年間の案内状送付
別座4等別座読経15万円以上毎月の命日に永代読経、10年間案内状送付
1種一座読経10万円以上(容器大は12万円)毎月の命日に永代読経、10年間案内状送付
2種一座読経7万円以上(容器大は9万円)祥月命日・彼岸会に永代読経
3種一座読経4万円以上(容器大は6万円)彼岸会に永代読経
4種一座読経2万円以上(容器大は4万円)永代供養はなし

「高い・安い」の考え方は内容と照らし合わせて判断を

例えば、年間5,000円の管理費が発生する民間霊園と比べると、大谷祖廟の納骨費用は一見高く見えるかもしれません。

しかし、定期的な読経永代にわたる供養をお寺が担ってくれる安心感、そして事前予約なしでもお参りできる利便性を考えると、金額以上の価値があると感じる方も多いです。

実際、私の友人は「墓守がいない実家の墓を京都に移すのが不安だったけど、大谷祖廟なら安心して任せられる」と言って納骨を決めていました。

お布施との違いに注意

ここでよくある質問が、「納骨料金とお布施って違うの?」という点です。

結論として、納骨料金(志納金)はあらかじめ決められた金額の目安があり、読経や供養の対価として納めるものです。

一方、お布施は施主の気持ちで包む金銭で、決まった金額があるわけではありません。

寺院によっては、読経以外に本堂の維持管理費などを含めた追加のお布施をお願いされる場合もありますので、事前に案内や電話で確認しておくと安心です。

ちなみに、大谷祖廟では毎日14:30から永代経法要が営まれているので、お参りのときに立ち寄ってみるのもおすすめです。

それでは、次に具体的な「種別ごとの納骨費用の違い」について詳しく見ていきましょう。


大谷祖廟 納骨 費用は種別でどう変わる?

大谷祖廟 納骨 費用は種別でどう変わる?

大谷祖廟では、永代供養の内容や読経の回数・形式によって費用が段階的に異なります

「どのプランを選んだらよいのか迷ってしまう」という方も多いですが、それぞれの特徴を知ることで、自分の価値観や予算に合った選択がしやすくなります。

種別ごとの違いを表で比較

まずは、納骨にかかる費用の違いを一覧で比較してみましょう。

種別費用(志納金)読経形式永代供養の回数案内状の送付期間
特別100万円以上別座読経毎月の命日+祥月命日30年間(命日と彼岸)
1等同上同上同上同上
2等50万円以上同上毎月の命日・彼岸20年間(命日と彼岸)
3等30万円以上同上毎月の命日・彼岸10年間(命日と彼岸)
4等15万円以上同上毎月の命日のみ10年間(命日のみ)
1種10万円以上一座読経毎月の命日10年間(命日のみ)
2種7万円以上一座読経祥月命日・彼岸会案内状なし
3種4万円以上一座読経春または秋の彼岸会案内状なし
4種2万円以上一座読経供養なし案内状なし

家族構成や宗派の考え方に合わせた選択を

例えば、「家族が遠方でなかなか来られない」「今後お墓を守る人がいない」という方にとっては、年に複数回の読経と定期的な案内状送付が含まれる上位種別(1等・2等)が安心材料になるかもしれません。

一方で、「形式にこだわらず、最小限の費用で納骨したい」という方は、4種のような最小限の読経・案内なしのプランを選ぶことで、気持ち的にも経済的にも負担を抑えることができます。

ちなみに、容器のサイズによっても費用が変わるのでご注意ください。

高さ15㎝×直径9㎝を超える骨壺(3寸壺以上)で納骨する場合、各種別に2万円の加算があります。

このように考えると、「いくらかかるか」だけでなく、「どのように供養したいか」「遺族の負担は?」という視点も大切です。

次は、永代供養そのものの意味や、東本願寺で行われている独自の供養観についても確認しておきましょう。

真宗大谷派 永代供養 費用の違いと注意点

永代供養と聞くと、誰かが代わりにずっと供養してくれるというイメージを持たれる方も多いと思います。

ですが、真宗大谷派の永代供養では、その意味合いや費用の内訳に少し独特な特徴があります。

特に、東本願寺が本山として管理する大谷祖廟での永代供養は、他の宗派や一般的な霊園とは違った考え方をもとに運営されています。

真宗大谷派の永代供養の特徴

まず大きな違いは、真宗大谷派では「故人の成仏を願って供養する」というよりも、「仏さまの教えが永代にわたって伝えられるように」という目的でお経(永代経)を読むことに意味を置いている点です。

つまり、亡くなった方のためというよりは、仏法の継承を祈念するという考え方です。

このあたりが、「先祖供養が中心」の他宗派との違いになります。

永代供養費用は何で変わるの?

真宗大谷派での永代供養にかかる費用は、以下のように読経の形式や供養の頻度によって決まってきます。

種別読経の種類永代供養の頻度志納金(目安)
特別別座読経毎月の命日+祥月命日など100万円以上
1種一座読経毎月の命日10万円以上
2種一座読経祥月命日+彼岸会(年2回)7万円以上
3種一座読経春または秋の彼岸会4万円以上
4種一座読経(供養なし)2万円以上

これを見ていただくと分かる通り、「供養が手厚い=費用が高くなる」構図です。

一方で、読経の機会が少ない種別を選べば費用を抑えることも可能です。

注意点も確認しておきましょう

例えばですが、大きな遺骨の容器(高さ15cm×直径9cmを超える骨壺)を使う場合、上記の費用に加えて2万円の追加料金が発生します。

また、「改葬」のように他の墓地から遺骨を移すときにも、容器の大きさに関係なく追加の費用がかかります。

これらは事前に寺院や大谷祖廟事務所へ電話やTELで確認しておくのが安心です。

たとえば、私の知人は実家の墓を整理するために「墓じまい」を決意しました。

その際、大谷祖廟に遺骨を納めようとしたところ、改葬の書類や容器のサイズについて詳しい案内が必要だったそうです。

このような場合でも、電話で丁寧に説明を受けられたので、スムーズに手続きできたと話していました。

また、供養の期間や案内状の有無も、長い目で見ると家族にとっては大切なことです。

「案内が来ることで命日を思い出せるから良かった」という声もよく聞きます。

ちなみに、読経の際に略肩衣や念珠を持参することが求められることもあるので、お参りの準備については事前に確認しておくと安心です。

それでは、そもそも「東本願寺における永代供養ってどういう意味なの?」という点について、もう少し深掘りしてみましょう。


東本願寺 永代供養とは何を意味するのか

東本願寺 永代供養とは何を意味するのか

一般的に「永代供養」というと、「遺族がいなくてもお寺がずっと供養してくれる仕組み」というイメージを持つ方が多いと思います。

でも、東本願寺における永代供養の意味は、少し違った視点から成り立っているのです。

成仏を願う供養ではない

真宗大谷派では、人は亡くなると同時に阿弥陀仏のはたらきによって成仏すると考えます。

つまり、「供養しないと成仏できない」という前提がありません。

そのため、ここで行われる永代供養(永代経)とは、仏さまの教えを後世に伝えるための読経という意味合いが強いです。

これは、例えば「子どもに料理のレシピを教える」ような感覚に近いかもしれません。

お母さんの味を守るために、台所で一緒に手を動かしながら伝えていく。

東本願寺では、仏さまの教え(仏法)も同じように「読経を通じて継承していく」という考え方が根底にあるのです。

永代供養=永代経という理解がポイント

大谷祖廟では、毎日14:30〜15:00に永代経法要が営まれています。

これは、過去に納骨された方々や、仏法に出遇ったすべての命に対して行われる儀式であり、特定の個人だけに向けた供養ではありません。

ここでの「永代供養=永代経」という考え方を理解することで、他の宗派との違いが見えてきます。

言ってしまえば、「仏さまの教えを永遠に受け継いでいく姿勢」が、真宗大谷派の永代供養の本質です。

永代供養を申し込む場所と手順

実際に東本願寺で永代供養を希望する場合は、「大谷祖廟」が納骨と読経の受け入れ窓口となっています。

参拝には本山(東本願寺)から徒歩15分ほどの距離にあるこの寺院へ向かいます。

申込の流れとしては、

  1. 大谷祖廟または所属寺院に電話または直接連絡(TEL:075-561-0777)
  2. 遺骨と申込書を持参し、現地で受付
  3. 案内を受けながら、本堂で読経・御廟にて納骨

というステップで進みます。

特に混雑する時期(お彼岸や報恩講)には、納骨が翌日に回されることもありますので、事前の確認がとても大切です

私の場合、お参りのタイミングを見計らって事前に電話してから伺いましたが、案内の方がとても丁寧で安心感がありました。

また、施設内は清掃が行き届いており、仏花や供物の販売もあって、落ち着いた気持ちでお参りすることができました。

このように考えると、東本願寺の永代供養は、単なる供養の枠を超えて、「仏さまの教えと自分とのつながり」を感じるきっかけになるとも言えます。

永代供養にかかる費用は一人いくらですか?

永代供養の費用について気になって調べてみると、「結局いくらなの?」と迷ってしまう方も多いかと思います。

私も最初は「数万円で済むところもあるし、何十万円も必要って話もあるし…」と混乱しました。

それもそのはずで、永代供養の費用は施設の立地・宗派・供養の形式によって大きく異なるからです。

ここでは、東本願寺(大谷祖廟)を中心とした真宗大谷派の永代供養の費用目安を、具体的にご紹介していきますね。

費用は種別と供養の内容によって変わります

まず知っておきたいのは、永代供養は「費用=サービスの質」というよりも、「読経の頻度や案内の有無などによって段階的に設定されている」という点です。

以下の表で、一人あたりの永代供養にかかる金額と、その内容を比較してみましょう。

種別志納金(基本額)読経内容案内状送付の有無
特別1,000,000円以上毎月の命日、祥月命日、彼岸、盆供養など30年間、命日と彼岸
別座2等500,000円以上毎月の命日、春秋彼岸20年間、命日と彼岸
別座3等300,000円以上毎月の命日、春秋彼岸10年間、命日と彼岸
別座4等150,000円以上毎月の命日のみ10年間、命日のみ
1種100,000円以上毎月の命日10年間、命日のみ
2種70,000円以上祥月命日と彼岸送付なし
3種40,000円以上春または秋の彼岸送付なし
4種20,000円以上供養なし送付なし

なお、容器(遺骨壺)が高さ15cm・直径9cmを超える場合には、各種別に2万円加算されますので注意が必要です。

他の霊園と比較するとどうなの?

全国的に見ると、一般的な民営霊園や樹木葬では、永代供養の費用は一人あたり5万円〜30万円程度が多いようです。

ただしその場合は「年に1回だけの合同法要」や「合祀(ごうし)」など、供養の形が簡略化されているケースが多く、宗教的な意味合いや手厚さに差があることがあります。

それに比べて、東本願寺のように本山の管理下で、正式な寺院の本堂や御廟で毎月読経が行われる環境は、費用に見合う価値があると感じる方もいらっしゃいます。

例えば、私の親戚は「子どもが県外で暮らしていて、家のお墓は継げない」と悩んでいました。

そこで、本山に近い大谷祖廟での永代供養なら、旅行がてらに徒歩でお参りもできるし、しっかりと読経してもらえるという点で安心感を感じていたようです。

「お墓の代わりに“お経を届けてもらう”という考え方もいいかも」と話していたのが印象的でした。

お布施と志納金はどう違うの?

「永代供養にかかるお金」と言っても、寺院によっては志納金と別にお布施が必要な場合もあります。

ただ、大谷祖廟では、永代供養に関しては料金が明示されており、お布施という形で追加の負担を求められることは基本的にありません

これは利用者にとって、費用が事前に分かるという点で安心できます。

ちなみに、納骨の際には遺骨・念珠・略肩衣(あれば)・申込書などの持ち物が必要となります。

お参りの作法や服装の案内も事前に確認しておくと、当日バタバタせずに済みますよ。

いずれにしても、まずは電話で確認(TEL:075-561-0777)し、案内資料をもらってから検討するのがスムーズです。

こうして準備を整えておくことで、安心して納骨に臨めるのではないでしょうか。

次は、「京都の東本願寺に納骨するにはいくらかかるのか?」という、実際の納骨手続きの費用について詳しく見ていきます。

東本願寺永代供養費用の相場と比較ポイント

東本願寺永代供養費用の相場と比較ポイント

京都の東本願寺に納骨するにはいくらかかりますか?

京都の中心部に位置する東本願寺(真宗大谷派 本山)は、親鸞聖人を宗祖とする浄土真宗の信仰を支える重要な寺院です。

その飛地境内にある大谷祖廟(おおたにそびょう)では、納骨とともに永代経が行われるという特有の供養形式が採られています。

では、実際に東本願寺で納骨するための費用はどのくらいかかるのでしょうか?

基本的な納骨費用の一覧

大谷祖廟では、納骨と永代経がセットになった「納骨・永代経」制度が採用されています。

この費用は読経の回数・形式・案内状の送付期間などに応じて段階的に設定されており、選べる幅が広いのが特徴です。

以下に、納骨費用(志納金)の概要をまとめた表をご覧ください。

種別志納金(税込)読経形式永代供養の内容案内状の送付期間
特別1,000,000円以上別座読経毎月の命日+祥月命日+春秋彼岸+盆30年間送付(命日+彼岸)
1種100,000円以上一座読経毎月の命日10年間送付(命日のみ)
2種70,000円以上一座読経祥月命日+春または秋の彼岸会送付なし
3種40,000円以上一座読経春または秋の彼岸会送付なし
4種20,000円以上一座読経読経・案内なし送付なし

上記のように、費用は20,000円から1,000,000円以上までと幅があります。

例えば、「納骨だけを最低限行いたい」という場合は4種が、「毎月の命日に供養してほしい」という場合は1種や特別種別が選ばれます。

このように、希望に応じて柔軟に選べるのが大谷祖廟の大きな特徴です。

容器の大きさで費用が変わる点にも注意

なお、遺骨を納める容器(骨壺)のサイズによっても費用に変動があります。

以下の条件に該当する場合は、各種別に20,000円の加算が必要です。

  • 高さ15cm・直径9cmを超える遺骨容器(3寸壺以上)

たとえば、3種で納骨を希望する場合、本来の志納金が40,000円でも、大きな壺を使うと60,000円になります。

これを見落とす方も多いので、申込前に寺院への電話や案内資料での確認がおすすめです。

ちなみに、私の知人は祖父の遺骨を地方のお墓から改葬しようとした際、使用していた骨壺が大きく、費用が追加になることを当日知って戸惑っていたそうです。

「事前に聞いておけばよかった」と悔やんでいました。

これもまた、電話で事前確認しておくことの大切さを教えてくれるエピソードだと思います。

参拝しやすい立地と設備も魅力

大谷祖廟は東本願寺から徒歩15分ほどの場所にあり、アクセスも良好です。

開門は朝5時からで、お参りもしやすく、緑豊かな境内には心が落ち着く空間が広がっています。

納骨の手続きに関しても、受付・読経・お参りまでが流れとして整っており、初めての方でも迷わず進められるよう丁寧な案内が整備されているのも安心です。

このように、金額面だけでなく、環境や案内体制まで含めた「納骨のしやすさ」も、京都の東本願寺に納骨する魅力のひとつだと感じます。

次は、費用の中でも分かりづらい「お布施」の内訳について解説していきますね。


東本願寺 納骨 お布施の相場と内訳

東本願寺 納骨 お布施の相場と内訳

「納骨にはお布施が必要って聞いたけど、いくら包めばいいの?」

このようなご相談を受けることがよくあります。

特に、仏事に慣れていないと「志納金とお布施ってどう違うの?」「包まないと失礼になる?」など、心配になりますよね。

志納金とお布施の違いを整理しましょう

まず大切なのは、志納金とお布施は本来、別のものとして考えられているという点です。

名称意味・目的金額の決まり東本願寺での扱い
志納金納骨・読経などの儀式に対する費用明確に定めあり各種目ごとに金額が決まっている
お布施僧侶への感謝の気持ちとして渡す謝礼や寄進金自由(任意)基本的に不要(任意)

東本願寺の大谷祖廟においては、「納骨・永代経」の申し込み時に明示された志納金だけで完結するように設計されています。

つまり、「納骨のためにお布施を別途包む必要はありません」と案内されているのです。

お布施が必要になる例外ケースとは?

ただし、以下のようなケースではお布施を考慮する必要が出てくる場合もあります。

  • 本山以外の所属寺院での読経・法事をお願いする場合
  • 僧侶を自宅や墓地に呼ぶ場合
  • 特別な法要を希望した場合(例:初盆の法要など)

このような場合、地域や寺院によって相場が異なるため、直接寺院に電話(TEL)で問い合わせて確認するのが安心です。

だいたいの目安としては、1~3万円程度のお布施を包む方が多いようです。

例えば、私の祖母が亡くなったとき、地方の真宗大谷派の寺院で自宅法要をお願いしました。

その際には、読経のお礼として2万円ほどを白封筒に包み、表に「御布施」と書いてお渡ししました。

特に「こうしなければいけない」という決まりはなく、あくまで感謝の気持ちが伝われば良いというお話を住職からいただいたことをよく覚えています。

包み方や渡し方も丁寧に

お布施を包むときは、白無地の封筒(または奉書紙)に「御布施」と書き、裏に名前や住所を記すのが一般的です。

のし袋は使わず、仏式のマナーに合わせて「結び切りの水引」は不要となります。

手渡すタイミングは、法要の前後など、僧侶に直接感謝を伝えられる場面が好ましいです。

ちなみに、お布施に関する疑問や不安があるときは、遠慮なく事前に寺院へ電話で確認するのがベストです。

どれだけインターネットで調べても、地域やお寺ごとの慣習には差がありますので、直接の案内に勝るものはありません。

それでは次に、東本願寺の納骨と西本願寺での納骨との違いについても見ていきましょう。

西本願寺 納骨 料金との比較と選び方

京都にある東本願寺と西本願寺は、ともに浄土真宗を代表する本山ですが、納骨の料金体系や供養のスタイルには違いがあります。

初めて検討される方にとっては「どちらを選ぶべきか迷ってしまう…」ということも多いかと思います。

私自身、親族の納骨を相談されたときに「東と西でそんなに違うの?」と驚いた経験がありました。

ここでは、東本願寺と西本願寺の納骨料金や内容を比較しながら、どちらがご家庭に合っているかを見極めるヒントをお伝えします。

料金の比較一覧

以下の表では、東本願寺(大谷祖廟)と西本願寺(大谷本廟)の主な納骨料金と内容を並べてみました。

本山場所納骨料金(目安)読経形式年間管理費特徴
東本願寺大谷祖廟(東山区)2万円〜100万円以上一座・別座読経不要永代供養=永代経、仏法を伝える読経が中心
西本願寺大谷本廟(東山区)3万円〜30万円前後合同読経5,000円程度合祀供養、遺骨の一部を納めて他者と共に埋葬

こうして比べると、東本願寺の方が費用に幅があり、内容を選べる自由度が高いことが分かります。

また、永代供養=読経の継続という考えが根底にあるため、より宗教的な意味合いを重視したい方に合っています。

一方、西本願寺は料金が比較的リーズナブルで、合祀(ごうし)型での永代供養がメインとなります。

そのため、「お墓を維持するのが難しい」「家族が遠方に住んでいる」といった理由で、費用や管理のしやすさを重視する方に向いています。

選び方のポイント

選ぶ際は、以下のような点を意識してみてください。

  • 宗派の違いに関係なく永代供養を希望する場合
     → 西本願寺の大谷本廟は、門徒でなくても申し込みが可能なこともあります。
  • 仏法の継承や教えに重きを置きたい場合
     → 東本願寺の大谷祖廟では、毎月の永代経法要があり、宗派の教義を大切にした供養が行われます。
  • 初期費用を抑えたいが、最低限の供養は行いたい場合
     → 西本願寺の合祀墓は3万円から納骨可能で、管理費も明瞭です。
  • 特別な命日供養や案内状の送付など、個別対応を希望する場合
     → 東本願寺の1種〜特別種別がおすすめです。

私の場合、祖母の遺骨を納める際に、家族みんなで「供養の意味を大事にしたいね」と話し合って、東本願寺を選びました。

そのときには案内の方が丁寧に各種の違いや志納金について電話で説明してくれたので、納得のうえで手続きを進めることができました。

ちなみに、大谷本廟(西本願寺)は京都駅からのアクセスが良く、徒歩でもバスでも行きやすい立地にあります。

定期的にお参りに行きたいという方には、その点も選ぶ理由の一つになるかもしれません。

それでは次に、西本願寺の永代供養そのものの特徴や、東本願寺との思想的な違いについても詳しく見ていきましょう。


西本願寺 永代供養の特徴と費用の違い

西本願寺 永代供養の特徴と費用の違い

西本願寺で行われている永代供養は、遺族の負担を減らしながらも、故人への敬意と供養をしっかり行うという考え方に基づいています。

特に、京都市東山区にある大谷本廟(おおたにほんびょう)では、多くの方が全国から訪れ、納骨やお参りをされています。

永代供養の内容と費用の目安

大谷本廟における永代供養は、基本的に合祀形式が主流です。

つまり、個人単位での遺骨安置ではなく、他の遺骨と一緒に合葬されるスタイルになります。

費用の目安は次のとおりです。

永代供養内容費用目安特徴
合祀墓(納骨堂含む)3万円〜10万円他の遺骨と共に納骨。一定期間で合祀化される
個別納骨(期間限定)10万円〜30万円一定期間のみ個別に安置。その後合祀される
年間管理費約5,000円維持費用として必要。初年度無料のこともある

こうしたスタイルのメリットは、初期費用が抑えられる点と、跡継ぎがいなくても安心して納骨できる点です。

反面、「ずっと個別で管理してほしい」「特別な読経をしてほしい」といった方にはやや物足りないかもしれません。

例えば、親戚の叔父は「誰にも迷惑をかけたくない」という理由で西本願寺を選びました。

「自分の遺骨は他の人と一緒でかまわないから、永代供養にしておいてくれ」と言っていたのを覚えています。

その考え方にぴったり合っていたのが、合祀型で費用も手頃な西本願寺の大谷本廟だったというわけです。

東本願寺との思想の違いにも注目を

前述の通り、東本願寺の永代供養では、供養=仏法の継承としての読経(永代経)がメインです。

一方、西本願寺では、供養はもう少しシンプルに、「故人の魂を敬って静かに送り出す」ことが主眼となっているように感じられます。

このあたりは、同じ浄土真宗でも、本山の運営方針や施設ごとの対応の違いが現れているといえるでしょう。

それぞれの供養の形に合った選び方をするためにも、事前に資料を請求したり、電話(TEL)で寺院に案内を受けることが大切です。

ちなみに、大谷本廟では定期的に彼岸会や盂蘭盆会の合同法要が行われており、誰でもお参りに参加できます

こういった場で、故人のことを静かに思い出す時間を持てるのも、大きな安心につながるのではないでしょうか。

このように、永代供養の費用や内容はもちろん大切ですが、「どんな気持ちで見送りたいのか」「どんな場所で故人と向き合いたいか」を軸に選ぶことも、後悔しないためのポイントだと思います。

それでは次に、浄土真宗大谷派における永代供養の考え方や宗派の教えについて詳しく確認していきましょう。

浄土真宗大谷派 永代供養の考え方

「永代供養」と聞くと、多くの方は「遺族がいなくてもお寺がずっと供養してくれる仕組み」というイメージを持たれるかもしれません。

ですが、浄土真宗大谷派、つまり東本願寺を本山とする宗派では、この考え方が少し異なります。

亡くなった人のための供養ではない

まず、真宗大谷派では、「人は亡くなったとき、阿弥陀仏のはたらきによってすでに成仏している」と考えます。

ですので、「亡き人を成仏させるために供養する」という発想自体がありません。

この点は、他の仏教宗派と大きく異なります。

たとえば、私の友人は浄土宗のお寺の家系でしたが、そこではお盆や年回法要で先祖の冥福を祈ることが当たり前でした。

でも、真宗大谷派に嫁いだ際、「うちでは“冥福を祈る”とは言わないのよ」と義母から教わって驚いたそうです。

このように、浄土真宗では亡くなった方を「仏さまになられた存在」と捉えます。

ですので、供養とは「仏さまの教え=仏法(ぶっぽう)」をいただくこと、つまり**“残された私たちが教えを聞くこと”が中心**になります。

永代供養=永代経という読み方

真宗大谷派における永代供養は、「永代経(えいたいきょう)」という読経の儀式として実施されます。

これは、「仏さまの教えが未来永劫に伝わっていきますように」という願いを込めた法要です。

つまり、永代経とは「供養される人のために行う」ものではなく、「仏法を私たちが聞き続けるために支える」意味合いがあるのです。

この視点の違いは、とても深いですが、一度理解すると納得できるものだと思います。

永代経のなかで遺骨はどう扱われるのか

大谷祖廟(東本願寺の納骨所)では、納骨と同時に永代経への申し込みが行われます

納められた遺骨は、親鸞聖人の御廟近くの納骨所に保管され、定期的に永代経の中で仏法を聞くための法要が営まれます。

たとえば、毎日14時30分からは、大谷祖廟本堂での永代経法要が営まれています。

これはどなたでも参加可能で、一般参拝者の方もお参りできます。

このように、納骨された後も、教えと共に在り続けるというのが、大谷派らしい考え方です。

ちなみに、私の場合は「子どもがいても、自分の人生の締めくくりは自分で選びたい」と思っていたので、こうした「供養される存在ではなく、教えを受ける存在として遺される」という考え方には強く共感を覚えました。

このように、浄土真宗大谷派の永代供養は、亡き人に手を合わせる私たち自身が教えに触れるための時間と場をつくるという側面が強いのです。

次は、そんな永代供養の費用のうち、年間でどれくらいの維持費がかかるのかを見ていきましょう。


永代供養墓の年間費用はいくらですか?

永代供養墓の年間費用はいくらですか?

永代供養墓を検討するうえで気になるのが、「その後の費用はかかるのか?」という点ですよね。

特に、「管理費が毎年かかるって聞いたことがあるけど、実際はどうなの?」と不安になる方も多いかと思います。

ここでは、東本願寺(大谷祖廟)を中心に、他の永代供養墓との費用比較も交えてご紹介していきます。

大谷祖廟の場合は年間費用不要

まずは大前提として、東本願寺 大谷祖廟では、永代供養に関して年間管理費は不要です。

これは、初回に納骨・永代経として「志納金」を納めることで、以降の維持費や供養費用もすべてカバーされるからです。

たとえば、3種(彼岸会にのみ供養)の場合でも、40,000円(大きな壺だと60,000円)を一度納めれば、それで完了します。

追加費用がないので、「毎年の支払いが心配」という方でも安心して選べるのが特徴です。

他の施設と比較してみましょう

以下は、民間霊園や他宗派の永代供養墓との費用比較です。

施設名・種類初期費用(目安)年間費用の有無特徴
東本願寺 大谷祖廟2万〜100万円超不要教えを中心にした永代経、追加費用なし
西本願寺 大谷本廟3万〜30万円前後約5,000円合祀形式で管理、管理費必要なケースあり
一般的な民間霊園(関東例)15万〜50万円年1万〜2万円樹木葬型や納骨堂、読経なし、事務管理中心

こうして見比べてみると、「永代供養=高い」という印象があるかもしれませんが、実際には納骨後の負担が少ないところも多いということが分かります。

また、費用の内訳も重要です。

たとえば、民間霊園では「管理費=清掃や警備の費用」であることが多いですが、東本願寺の場合は読経・教義の継承にかかる費用として扱われるため、内容の意味合いも異なります。

ちなみに、私の知人は「親のお墓を地方から移して永代供養にしたいけど、毎年の出費が不安」と悩んでいました。

最終的に東本願寺の祖廟に決めたのは、「一度の納骨費用で、あとは安心して任せられるから」という理由だったそうです。

このように、費用だけを見るのではなく、「何に対して、どんなサービスが含まれているのか」という点で比較してみると、納得のいく選択がしやすくなります。

それでは次に、実際の見学や申し込みをスムーズに進めるための手順とポイントを確認していきましょう。

東本願寺永代供養後に必要な手続きとよくある質問

永代供養を終えたあと、「これで全てが終わり」と思われる方も多いかもしれませんが、実際にはいくつか確認しておきたい手続きや、知っておくと安心できる情報があります。

とくに東本願寺(大谷祖廟)での永代供養は、形式が独特なため、初めての方は「その後どうすればいいの?」と不安になりがちです。

ここでは、永代供養後にやっておきたい確認事項や、よくある質問に対するわかりやすい解説をまとめました。

永代供養後に必要な確認事項とは?

東本願寺で永代供養を行ったあと、次に必要な手続きはほとんどありません

ただし、以下のような点については、事前に把握しておくと安心です。

内容補足
納骨証明書などの書類確認希望すれば発行してもらえる場合あり
年間案内状の送付先住所の確認住所変更がある場合は事務所にTEL連絡を
お参りのタイミング命日や彼岸、報恩講の時期がおすすめ
法要に参加したい場合の流れ毎日14:30~の永代経法要は誰でも参列可能
その他の供養を希望する場合事前にTELで寺院に案内を依頼

とくに住所変更の連絡を忘れてしまうと、案内状が届かなくなってしまうことがあるので注意が必要です。

この件は意外と忘れがちですが、「10年間、命日のお知らせが来るのが毎年の安心になっていた」という声も多いため、住所や連絡先に変更があったときは早めに電話でお知らせしましょう。

よくある質問まとめ(Q&A形式)

ここでは、実際に多くの方が疑問に思いやすい内容をQ&A形式で整理してみました。

Q:納骨後に遺骨を返してもらうことはできますか?
A:いいえ、一度納骨された遺骨は返還することができません。これは東本願寺に限らず、多くの寺院・納骨堂で共通のルールです。

Q:法名や俗名を知らない場合でも納骨できますか?
A:通常は法名や俗名の記載が必要です。ただし、墓じまいなどでどうしても分からない場合は、「改葬納骨志」として20万円以上で受け入れ可能なケースもあります。

Q:納骨の後、お布施や追加費用は必要ですか?
A:東本願寺では、納骨・永代供養の志納金を納めれば、それ以降の追加費用は基本的に不要です。ただし、別の寺院での法要などを希望する場合は、別途お布施が必要になることがあります。

Q:法要や案内状はどのくらいの期間送ってくれるのですか?
A:納骨種別に応じて案内状の送付期間が異なります。たとえば1種なら10年間、特別種別では30年間の案内があります。

Q:直接お参りに行きたい場合、何時に行けばよいですか?
A:大谷祖廟は朝5:00から開門しています。お参りに最も適している時間帯は、午前8:45〜11:30、または午後12:45〜15:30の受付時間内です。読経に参加したい場合は、事前に案内時間の確認もおすすめです。

ちなみに、私の知り合いは祖母を東本願寺に納骨したあと、毎年の命日にあわせて徒歩でお参りに行くことを習慣にしているそうです。

遠方の親戚には「案内状が来ることで、忘れずに思い出せるのがうれしい」と言われて、「やってよかった」と感じていると話してくれました。

このように、納骨後の手続きは最小限とはいえ、細やかな案内があるからこそ安心できる仕組みになっているんですね。

それでは、最後にこれまでの内容をまとめて、あなたにとって最適な永代供養の選び方を見直していきましょう。

東本願寺永代供養費用の要点をまとめて確認する

東本願寺永代供養費用の要点をまとめて確認する

  • 永代供養費用は2万円〜100万円超まで幅広く設定されている
  • 読経の形式は「一座読経」と「別座読経」の2種類がある
  • 志納金の金額により供養内容や案内状の送付年数が変わる
  • 遺骨容器が大きい場合は追加で2万円の費用がかかる
  • 東本願寺の永代供養は「仏法の継承」を目的とする
  • 供養の中心は「永代経」と呼ばれる仏教行事である
  • 一般的な墓地のように年間管理費は不要
  • お布施は原則不要で、志納金に全て含まれている
  • 永代経は毎日14時30分から実施されている
  • 案内状は命日や彼岸にあわせて最大30年間届くプランもある
  • 大谷祖廟は東本願寺から徒歩15分ほどの立地にある
  • 納骨後の遺骨の返還は不可である
  • 電話での事前確認や案内資料の取り寄せが推奨されている
  • 西本願寺とは費用体系や供養の意味合いに大きな違いがある
  • 初回納付のみで永代供養が完了するため経済的な安心感がある

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