最近、母が認知症で日付がわからないことが増えてきて、「今日は何曜日?」と何度も聞かれる毎日です。

最初は普通のカレンダーを使っていましたが、カレンダーが読めない障害が進行し、どうサポートすればいいか本当に悩みました。

そんなとき、「認知症カレンダーおすすめ」と検索して出会ったのが、日めくりカレンダー朝と夜がわかる時計など、便利なサポートグッズたち。

この記事では、認知症カレンダーおすすめの選び方やカレンダー アプリカレンダー 手作りの工夫、時計 おすすめの機能などを、家族目線でわかりやすく解説します。

認知症月間と認知症の日はいつか?といった豆知識や、認知症 日付確認 なぜ?の疑問にもお応えしながら、カレンダー 効果を最大限に活かすヒントをお届けしますね。

この記事のポイント

  • 認知症の人が日付や時間を把握しにくくなる理由とその背景
  • アナログ・デジタル・日めくりなどカレンダーの種類と選び方
  • カレンダーや時計を使った認知症ケアの具体的な効果と事例
  • 家族がサポートしやすくなる便利グッズやアプリの活用法

認知症カレンダーおすすめの選び方と基本知識

認知症カレンダーおすすめの選び方と基本知識

認知症で日付がわからない時の対策は?

認知症の方が日付や曜日を正しく把握できなくなるのは、日常生活において想像以上に大きな影響を与えます。

なぜなら、日付がわからないと予定が混乱してしまい、「今日はデイサービスの日だったのに忘れていた…」というようなことが繰り返されるからです。

こうした混乱を減らすために、視覚的にわかりやすいカレンダーや時計を活用することがとても大切なんです。

 

例えば、私の祖母の場合、普通のアナログ時計と1ヶ月カレンダーが部屋に貼ってあっても、毎朝「今日は何日?」と同じ質問をしてきました。

カレンダーを指差してもピンとこない様子で、結果的に予定を忘れてしまうことが多くなってしまいました。

 

このような状況に対して有効なのが、「デジタル日めくりカレンダー」や「朝と夜がわかる時計」の導入です。

以下のように、認知症の方が混乱しにくい特徴を持ったツールを選ぶと効果的ですよ。

 

■ 認知症の方に役立つカレンダー・時計の特徴比較

種類表示内容メリット注意点
デジタル日めくりカレンダー日付・曜日・時間情報が一目でわかる数字が多すぎると混乱の恐れあり
シンプルなアナログ時計時間のみ(針)見慣れているので安心感がある認知症が進行すると読みにくい
朝夜判別付きデジタル時計時間+朝・昼・夜などの表記今が朝か夜かがわかりやすく生活に便利表示が小さいと読めないことも

 

さらに、家族や介護者が日々のスケジュールを共有するのもポイントです。

たとえば、

  • カレンダーに「月曜:デイサービス」
  • 時計の横に「今日は木曜日だよ」と書いた付箋を貼る

など、環境自体を優しく整えてあげることが、混乱を防ぐことに繋がります。

 

例えるならば、小学校1年生に「時間割」を見せて、今日は何の授業があるのか教えてあげるような感覚です。

カラフルで見やすく、今すぐ自分に必要な情報だけがパッと入ってくる状態がベストです。

 

そしてもう一つ忘れてはいけないのは、「本人の混乱にイライラしすぎないこと」です。

同じ質問を何度もされても、優しく同じように返してあげることで、安心感が得られ、症状の進行も穏やかになることがあります。

 

このように、視覚的・感覚的にやさしい環境を整えることが、日付の混乱を和らげるカギになります。

次は、そもそもなぜカレンダーが読めなくなってしまうのか?という点について詳しく見ていきましょう。

 


カレンダーが読めない障害は?

カレンダーが読めない障害は?

認知症の方が「カレンダーが読めない」という状態には、いくつかの医学的・認知機能的な原因が考えられます。

一見単純に見えるこの現象ですが、実はとても奥が深いんです。

 

まず大前提として、認知症になると「視空間認知」や「記憶の統合処理」が低下してしまうため、目の前のカレンダーが何を意味しているのか、理解できなくなることがあります。

 

例えば、認知症の初期症状では、

  • カレンダーは見えているけれど、今日がどこなのかわからない
  • カレンダーの数字の意味が取りづらくなってくる
  • 月と日を混同する

というようなことが起こります。

 

こうした「カレンダーが読めない」状態は、「視覚失認(しかくしつにん)」や「失読症」などの高次脳機能障害とも関係していることがあり、必ずしも視力の問題ではないのです。

 

以下に、その主な障害の種類と特徴を表にまとめてみました。

 

■ 認知症でカレンダーが読めない原因の例

原因名内容特徴・例
視覚失認見えていても意味を理解できないカレンダーを見ても、どこが今日かわからない
失読症書かれている文字が読めなくなる「水曜」「木曜」の文字が読めない
見当識障害時間や場所、人物の把握ができなくなる今日は何年何月何日か、把握できない

 

例えるとすれば、カレンダーが「目の前にあっても、暗号のように見えてしまう」ような状態です。

ふだん私たちが当たり前に読んでいる数字や漢字が、急に意味を持たなくなってしまう感覚です。

 

このような状態に対して、複雑な情報を減らすことがとても効果的です。

たとえば、

  • 数字が大きく見やすいカレンダーを選ぶ
  • 不要な装飾や情報が少ないシンプルなデザインを選ぶ
  • 「今日は○月○日○曜日」と毎日家族が声かけする

などのサポートが有効になります。

 

また、予定は「日付」でなく「曜日」で覚える」ようにすると、より混乱が少なくなります。

「火曜日=デイサービス」「木曜日=リハビリ」など、生活のリズムが曜日で固定されると、理解しやすくなるんですね。

 

このように、カレンダーが読めない原因を正しく理解することで、より効果的な対策を考えることができます。

では、具体的にどんなカレンダーや時計を選ぶと良いのでしょうか? 次のセクションで詳しく見ていきます。

認知症 日付確認 なぜ?

認知症になると「日付がわからない」という症状がよく見られますが、これには脳の中で時間を把握する機能がうまく働かなくなることが関係しています。

 

私の祖母もそうでしたが、毎朝「今日は何日?」「水曜日?金曜日?」と繰り返し聞いてくることが多くて、家族としては最初びっくりすることもありました。

でもこれは本人のせいではなく、脳の中の“カレンダーの地図”がうまく読めなくなっているような状態なんです。

 

この状態は、「見当識障害(けんとうしきしょうがい)」という認知症の中でもよくある症状の一つで、時間・場所・人物など、自分のまわりの情報がわかりにくくなる特徴があります。

特に「時間の見当識」から崩れていくことが多く、「今日が何日か」よりも先に「朝なのか夕方なのか」がわからなくなることもあります。

 

たとえるなら、旅行先でスマホの充電が切れてしまって、時計も地図もない中、見知らぬ街で1人きりになったようなものです。

「今何時?」「今日は何曜日?」「どこにいるの?」という感覚がぼやけて、不安でいっぱいになりますよね。

それと同じような状態が、認知症の方の毎日の中で起こっているんです。

 

では、なぜ日付が混乱しやすいのか。

下の表に、日付確認が難しくなる主な理由とその影響をまとめてみました。

 

■ 日付がわからなくなる主な理由と影響

原因(障害)内容実生活での影響例
見当識障害時間・場所・人を正しく認識できない今日が何日かわからず予定を忘れる
短期記憶の低下新しい情報をすぐに忘れてしまうカレンダーを見てもすぐ忘れてしまう
文字の理解力の低下漢字や数字の意味をうまく読み取れない「月」「日」「曜」の区別がつかない
注意力の低下情報をひとつにまとめて把握できないカレンダー全体がごちゃごちゃして見える

 

このような背景があるからこそ、日付を確認するための“見やすい環境づくり”がとても大切になります。

具体的には、

  • 毎朝、「今日は○月○日○曜日だね」と声をかける
  • 日付が大きく印刷された日めくりカレンダーを使う
  • 朝・昼・夜がひと目でわかるデジタル時計を活用する

などの方法が効果的です。

 

特に日めくりカレンダーは、毎日破るという行動が「今日は新しい一日」だと認識しやすくなるので、意外とおすすめです。

まるで、「新しい扉を毎朝開ける」ような感覚ですね。

 

このように、日付確認の混乱には医学的な理由があることを理解したうえで、優しくサポートすることがとても重要です。

次は、なぜそもそもカレンダーが高齢者にとって必要なのか、その本質を探っていきましょう。

 


カレンダー なぜ高齢者に必要?

カレンダー なぜ高齢者に必要?

高齢者、とくに認知症の方にとってカレンダーは「時間の地図」のような役割を果たします。

 

カレンダーを使うことで、「今日は何日で」「次は何があるか」という見通しが立つようになり、生活全体に安心感が生まれるんです。

 

例えば、小さなお子さんに「あと3回寝たらおじいちゃん家に行くよ」と教えると、嬉しそうにカウントダウンを始めますよね。

それと同じように、高齢者の方にも「明日は通院の日」「今週は訪問看護の日があるよ」と見てわかる形で伝えることが、とても意味あることなんです。

 

では、どんなタイプのカレンダーが高齢者に向いているのか、以下のように整理してみました。

 

■ 高齢者向けカレンダーの種類と特徴

種類特徴向いている人
日めくりカレンダー毎日1枚ずつ破る/日付が大きい目の前で行動できる方に最適
壁掛けカレンダー月間予定が一目で確認できる予定を先読みしたい方におすすめ
手作りカレンダー写真や大きな文字で個別対応が可能視力や認知機能に合わせて調整可能
デジタルカレンダー音声やアラーム、時刻も表示可能認知症が進んだ方や視覚的に不安な方

 

また、家族の手書きで書き加えた予定やメモがあると、より愛着がわきますし、「あ、孫が来るって書いてある!」と楽しみにされる方も多いです。

 

たとえば、以前お世話していた方に、予定を手書きで書いたカレンダーをプレゼントしたことがあります。

するとその方は、「これがあると誰にも迷惑かけずに準備できるわ」と言ってくださり、自立の助けになるんだなあと感じたことを覚えています。

 

つまり、カレンダーは単に日付を知るためのツールではなく、**自分の生活をコントロールするための“安心アイテム”**なんです。

 

とはいえ、注意点もあります。

  • 小さな文字のカレンダーは見づらい
  • 情報量が多すぎると混乱する
  • 読み間違いや日付の勘違いが起きやすい

このようなデメリットもあるため、本人に合ったカレンダー選びがとても重要になります。

 

このように考えると、カレンダーは高齢者にとってただの日用品ではなく、日々の予定や心の安定を支える大切な存在とも言えるのではないでしょうか。

次は、そんなカレンダーの種類の中でもとくに注目されている「日めくりタイプ」が認知症にどう効果があるのか、詳しく見ていきましょう。

認知症月間と認知症の日はいつか?

認知症について考えるきっかけとして、「認知症月間」や「認知症の日」という啓発のタイミングがあることをご存じでしょうか?

 

このような日や月間は、ただカレンダーに記されているだけではありません。

認知症に関する正しい理解を広めたり、家族や地域のつながりを見直す大切なチャンスとして活用されています。

 

実際、介護施設や地域の福祉団体などではこの時期にあわせて、講演会やイベント、体験型ワークショップなどが開かれることも多いです。

例えば、近所の公民館で「認知症カフェ」と題した集まりが開催されていて、家族だけでなく地域の人たちも一緒に悩みや体験を共有していました。

「認知症=他人事ではない」ことを実感できる場なんですね。

 

それでは、「認知症月間」と「認知症の日」がいつなのか、そして何を目的としているのかを表にまとめてみました。

 

■ 認知症に関する啓発の期間と目的

名称日付・期間主な目的
世界アルツハイマーデー毎年9月21日認知症に関する知識と理解を世界的に広める
認知症月間毎年9月1日〜30日国内での認知症への正しい理解と共生社会の推進

 

この「世界アルツハイマーデー」は、1994年に国際アルツハイマー病協会(ADI)とWHOが共同で制定したもので、今では世界中でシンボルカラーのオレンジを使ったライトアップやイベントが開かれています。

日本でも、東京タワーや大阪城などがオレンジ色にライトアップされて話題になりますよね。

 

一方、「認知症月間」は日本独自の取り組みで、厚生労働省をはじめ自治体が連携してさまざまな活動を行っています。

例えば、以下のような内容があります:

  • 認知症サポーター養成講座の開催
  • 介護体験の共有イベント
  • 認知症の方が描いた絵の展示会
  • 地域での見守り強化キャンペーン

 

こうしたイベントは、認知症の方本人も家族も「ひとりじゃない」と実感できる機会になります。

また、子どもたちが参加するケースも増えていて、「おばあちゃんが忘れっぽいのは病気なんだね」と素直に理解できる環境づくりにもつながっているんです。

 

このように、認知症月間や認知症の日は、ただの記念日ではありません。

社会全体で認知症と向き合い、支えるための第一歩とも言える重要なタイミングです。

 

次は、カレンダーに書かれた情報がうまく読み取れないときに考えられる障害について、もう少し詳しく見ていきましょう。


認知症カレンダーおすすめ機種と活用法

認知症カレンダーおすすめ機種と活用法

日めくりカレンダー 認知症 効果とは?

認知症の方にとって日めくりカレンダーは、とてもシンプルでありながら毎日の生活を整える力を持った頼れる存在です。

 

最近では「デジタル表示のカレンダー」も増えていますが、指先で紙をめくるという“アナログな動作”そのものに大きな意味があるのです。

例えば、私の祖母も認知症が進んだ頃、電子機器の操作には苦手意識があったんですが、昔ながらの紙のカレンダーだけは毎朝「今日は○日か〜」と確認する習慣が残っていました。

 

このようなカレンダーは、目で見るだけでなく、手でめくることで脳に刺激が届くという特徴があります。

また、「今日という日を意識する」ことが、日付の感覚を保つリハビリにもつながっていくんです。

 

以下に、日めくりカレンダーがもたらす効果を簡単にまとめてみました。

 

■ 日めくりカレンダーの主な効果

効果内容
日付の認識力の維持毎朝めくることで、今日の日付を意識する習慣が続く
生活リズムの安定朝のルーティンに組み込むことで、1日の始まりが明確になる
脳への刺激手で紙を破る、めくるなどの動作が五感への刺激になり脳を活性化
予定との連動予定を書き込むことで、自分で確認する習慣が身につきやすい

 

このように、デジタル表示の時計やカレンダーが得意でない方にとって、視覚と触覚を同時に使える日めくりカレンダーは特に相性が良いアイテムと言えます。

 

また、家族と一緒にカレンダーをめくる習慣を持つことで、ちょっとした会話のきっかけにもなります。

例えば「今日◯◯さんの誕生日だね」「明日は病院の日だったよね」など、予定や記憶を自然と引き出すサポートにもなるんです。

 

このように考えると、日めくりカレンダーは「ただの日付確認ツール」ではなく、生活の中で認知症の進行をやさしく支えてくれるパートナーなんですね。

 

次は、朝と夜の区別が難しくなってきたときに役立つ、「認知症向けの時計の機能」について見ていきましょう。


朝と夜がわかる時計 認知症向けの機能は?

朝と夜がわかる時計 認知症向けの機能は?

認知症の方が混乱しやすいのが、「今が朝なのか夜なのか」という感覚です。

 

特に夕方になってからの不安感や徘徊行動など、「夕暮れ症候群」と呼ばれる症状が出ることもあるため、時間の認識をサポートする工夫はとても重要なんですね。

 

ここで活躍するのが、**朝と夜が一目でわかる“認知症向けの時計”**です。

 

普通の時計だと、時間の数字が小さくて見づらかったり、「15時=午後3時」と変換するのが難しかったりして、混乱の原因になることもあります。

ですが、認知症用の時計は表示内容や機能がとても親切なんです。

 

■ 認知症向け時計の特徴とメリット

機能・表示例特徴
「午前・午後」の表示視覚的にわかりやすく、時間帯の混乱を減らす
「朝・昼・夜」の文字表示日の流れを言葉で明示し、生活リズムを整える
デジタルの大きな数字数字が大きくて見やすく、認識しやすい
曜日・日付の表示毎日の予定や習慣と結びつけやすくなる
天気や気温の表示季節感やその日の外出判断にもつながる

 

例えば、「今が朝だよ」と画面に大きく表示されると、それだけで安心することが多いです。

私の祖父も、デイサービスの時間に混乱して何度も同じ質問をしていましたが、この時計を使ってからは「朝だからまだ大丈夫」と納得してくれるようになりました。

 

また、こうした時計にはアラーム機能スケジュール通知機能がついていることもあり、服薬や通院の時間をリマインドしてくれるという面でも安心です。

 

以下のような内容で比較すると、選びやすくなると思います。

 

■ 認知症向け時計の選び方の比較表

タイプ特徴適している人
デジタル表示型大きな文字で「朝・夜・日付」表示あり視力が低下している方
音声付き型時間や予定を音声で伝えてくれる音で理解しやすい方
アナログ型見慣れた針時計で安心感がある長年アナログ時計に親しんできた方

 

このような時計を取り入れることで、認知症の方も自分の生活リズムをつかみやすくなり、家族の不安も軽減されることが多いです。

 

この次は、カレンダーアプリが遠隔サポートとしてどう活用されているのかを紹介していきます。

カレンダー アプリで遠隔見守りも可能?

最近では、カレンダーアプリを活用して遠隔で認知症の方の生活を見守るご家庭も増えています。

 

特に離れて暮らしているご家族にとって、「今日は何の日?」「病院の予定を忘れてないかな?」と心配になることもありますよね。

ですが、スマホやタブレットのデジタルカレンダーを上手に使えば、そうした不安をグッと減らすことができるんです。

 

例えば、私の知り合いのお母様は軽度の認知症があって、以前は紙のアナログカレンダーに予定を書いていたそうです。

ただ、うっかり消してしまったり、見間違えてしまったりすることも多くて…。

そこで家族みんなで共有できるGoogleカレンダーを導入してみたところ、誰でも予定を追加・確認できるので、服薬や通院のタイミングを遠隔でも管理できるようになったんです。

 

■ カレンダーアプリでできる遠隔サポート機能

機能内容・メリット
予定の共有家族全員でスケジュールをリアルタイムに確認・編集できる
リマインド通知「30分前にお知らせ」など、スマホやタブレットに通知が届く
音声入力対応高齢者が文字入力しづらい場合でも、音声で予定を追加できる機能がある
色分け表示通院や趣味、デイサービスなど予定ごとに色分けできて見やすい
クラウド保存万が一スマホを失くしても、他のデバイスから確認・復元が可能

 

ただし、使い始めはサポートが必要なこともあります。

認知症の進行度によってはアプリの操作が難しいケースもあるため、最初は家族が入力・確認を担当し、慣れてきたら本人も少しずつ使えるようにするのが理想的です。

 

また、「今日は誰が来る日?」と何度も確認されるようなときにも、スマホでカレンダーを一緒に確認することで安心感を与えられることも多いんですね。

こうして考えると、カレンダーアプリはただのスケジュール帳ではなく、家族のつながりを保ち、認知症の方の自立をサポートする大切なツールにもなり得るんです。

 

では次に、そういったアプリと一緒に使いたい「時計」の選び方について見ていきましょう。


時計 おすすめの選び方と注意点

時計 おすすめの選び方と注意点

認知症の方にとって、時間の感覚がぼやけてしまうことはよくあることなんですね。

 

「今は朝?夜?」「お昼ごはんはもう食べた?」というように、時間の流れがつかめないと生活のリズムが乱れやすくなり、予定の管理もしづらくなってしまいます

 

そんなときに頼りになるのが、認知症向けに作られた機能的な時計なんです。

 

例えば、私の祖母が使っていたのは、「朝・昼・夜」がはっきり表示されるデジタル時計でした。

画面に「いまは朝です」と大きく表示されるだけで、祖母の混乱がぐんと減ったんですよね。

 

■ 認知症向け時計の比較表

時計タイプ主な機能特におすすめなケース
デジタル表示型「午前・午後」「朝・昼・夜」などの表記、日付・曜日・天気も表示視認性が高く、情報量が多くてもわかりやすい
音声案内型音で「○時です」「今日は通院日です」と教えてくれる視覚よりも聴覚に頼るタイプの方や視力が落ちている方
アナログ針型(視認性重視)太い針・見やすい文字盤で「動き」を認識しやすくなる昔ながらの時計に慣れていて、視覚優位の方
リマインド機能付き時間になると薬の時間・外出の声かけをしてくれる服薬管理・通院予定を忘れがちな方

 

こうして見ると、「どんな場面で困っているのか」によって選ぶべき時計のタイプが変わってくることがわかりますね。

 

そしてもうひとつ大切なのが、置き場所の工夫です。

例えば、時計がテレビの横やベッドの正面など、よく目に入る場所にあるかどうかで、毎日の確認のしやすさがまったく変わってきます。

 

さらに注意点としては、ボタンが多すぎる時計は避けた方がいいということです。

シンプルな操作性のほうが混乱しづらく、「見るだけで情報がわかる」ことがなによりの安心感につながるからなんですね。

 

このように、時計はただの時間を知る道具ではなく、認知症の方の生活全体を整えるためのサポーターになります。

 

続いては、日常の中でこうしたツールをどう自然に取り入れるか、家族の関わり方についても深掘りしてみましょう。

カレンダー 日めくりタイプのメリット

認知症の方にとって、カレンダーが“毎日変わる”という視覚的な変化はとても大きな意味を持つんです。

 

なかでも「日めくりカレンダー」は、“今日”を実感できるシンプルかつ強力なツールとして、多くのご家庭で取り入れられています。

 

私の祖父も認知症が進んできたころ、毎日「今日は何日?」と何度も聞くようになってしまって…。

当時は普通の月間カレンダーを壁に貼っていたのですが、日付を探すのがむずかしいみたいで。

 

そんなときに試してみたのが、アナログタイプの日めくりカレンダー

毎朝の習慣として「ペリッ」と1枚めくるだけで、“今日は○日なんだ”と意識しやすくなったんですよね。

 

■ 日めくりタイプのカレンダーの特徴比較

カレンダータイプ特徴とメリット
日めくりタイプ・1日1枚で“今”に集中できる
・毎日めくる動作で日課が生まれる
・めくった紙で日数の流れがわかる
月間表示タイプ・1か月全体を俯瞰できる
・予定の把握に向いている
・文字が小さいと見づらいことも
週間スケジュール表・予定を細かく把握しやすい
・慣れが必要
・情報量が多く混乱することも

 

特に認知症の方は、「先の予定」や「何日か先の日付」よりも**“今この瞬間”を把握できることが大切**になるので、情報量の少ないシンプルな表示が向いていることが多いんです。

 

そしてもうひとつのメリットが、“日課になる”ということ

たとえば、「朝ごはんの前に日めくりを1枚めくる」というルーティンができると、自然と生活リズムも整いやすくなるんですね。

 

また、めくった紙を箱に入れていくと、“こんなに毎日がんばってるんだ”と目に見えて感じられるのも励みになるみたいで、祖父も嬉しそうでした。

 

では次に、カレンダーをもっと効果的に使いたいときにおすすめの“手作りの工夫”についてご紹介しますね。

 


カレンダー 手作りで本人の理解を助ける工夫

カレンダー 手作りで本人の理解を助ける工夫

認知症の方がカレンダーを見ても「何のことかよくわからない」ということって、実はよくあるんです。

 

文字が小さすぎたり、情報が多すぎたり、本人にとって**“伝わりにくい”カレンダー**では意味がないんですよね。

 

そんなときにおすすめなのが、手作りカレンダーです。

 

うちでは祖母のために、A4の紙に1日1枚、本人の予定を書いた日めくり風のカレンダーを手作りしていました。

たとえば「6月5日(水) 今日は訪問看護の日」みたいに、日付だけじゃなくその日の予定ややることも一緒に書いてあげると、すごく理解しやすくなるんです。

 

■ 手作りカレンダーの工夫ポイント

  • 日付を大きな文字で書く(できれば黒で太く)
  • 曜日も色を変えてわかりやすく(例:日曜は赤など)
  • 予定は1〜2個だけに絞ってシンプルに
  • 写真やイラストで視覚的にイメージしやすくする
  • 家族の名前はフルネームではなく「〇〇ちゃん」など親しみある表現で

 

たとえば、「お風呂の日」や「デイサービスの日」などは、文字だけだとピンとこないこともありますよね。

でも、「お風呂の絵」や「車でお迎えに来るイラスト」が添えてあるだけで、イメージが一気にわきやすくなるんです。

 

また、カレンダー自体をリビングの目に付きやすい場所に貼ったり、トイレの壁など1日何回も見る場所に置くのもおすすめです。

 

それに、カレンダーを一緒に作ること自体が家族とのコミュニケーションの時間にもなります。

「来週はお孫ちゃん来る日だよ〜」なんて話しながら貼っていくと、認知症の方の“心の安心”にもつながるんですね。

 

こうしたちょっとした手作りの工夫が、認知症の方の生活をぐっとラクにしてくれることもあるんです。

 

では次に、こうしたカレンダーや時計を**“まとめてセット”で使える便利グッズ**にも注目してみましょう。

カレンダー 効果を最大限にする使い方

認知症の方にカレンダーを使ってもらうとき、「ただ貼るだけ」ではうまく活用できないことが多いんですよね。

 

大切なのは、カレンダーを“見て理解できるように工夫すること”と、“毎日関わる仕組み”をつくることなんです。

 

うちの祖母も、以前は壁に普通のカレンダーを貼っていたのですが、何日もめくらずにそのまま…。

「今日は何日?」と何度も聞かれたり、予定を忘れてしまうことが続いていました。

 

でも、カレンダーの使い方を少し変えただけで、祖母の生活に大きな変化が出たんです。

 

■ カレンダーの効果的な使い方のポイント

工夫ポイント内容
毎朝一緒に見る習慣を作る家族と一緒にカレンダーを確認することで、日付の意識が深まる
予定は大きく・色分けして記入病院・デイ・来客などを見やすくすることで混乱を防げる
今日の日付に印をつける赤丸やシールなどで“今日”が一目でわかるようにする
デジタルとアナログを併用時計やカレンダーの表示が一致することで理解しやすくなる
日めくりタイプを使う毎日めくる動作で“今日は新しい日”という感覚が身につく

 

特におすすめなのは、「家族との声かけ習慣」をつくることです。

たとえば朝食のときに「今日は火曜日だね、午後は訪問看護が来る日だよ」とカレンダーを見ながら話しかけるだけで、予定と日付が自然と結びつきやすくなるんです。

 

それから、視覚的にわかりやすくする工夫もとっても大切です。

たとえば「赤は病院」「青はデイサービス」「黄色は家族の予定」というふうに色分けしてマークをつけたり、写真やイラストで予定内容を描くのもおすすめです。

 

こうした工夫が、ただの“紙のカレンダー”を“生活を支える道具”に変えてくれるんですよね。

 

では次に、カレンダーだけでは補いきれない認知症ケアに役立つ、他の生活サポートグッズについてご紹介していきますね。

 


認知症カレンダー以外に検討すべき生活サポートグッズとは?

カレンダーはとても便利なツールですが、認知症の進行具合によってはカレンダーだけでは不安が残る場面もあります

 

そんなときに頼りになるのが、他のサポートグッズとの併用なんです。

 

たとえば、祖父が使っていたのは「音声で教えてくれる時計」。

「午後3時です」「今日は水曜日です」と自動で読み上げてくれる機能があって、本人も「わかりやすくて助かる」と言っていました。

 

■ 認知症の方におすすめの生活サポートグッズ一覧

グッズ名主な機能効果・メリット
音声付きデジタル時計時間と日付を音声でお知らせ視覚に頼らず日付・時間の確認ができる
写真付き予定ボード家族の写真と一緒に予定を表示誰が何をするかが直感的にわかる
服薬支援機器決まった時間にアラームと一緒に薬が出てくる飲み忘れ・重複服用を防ぐ
見守りセンサー生活の動きをセンサーで把握家族が離れていても異変に気づきやすい
音声メモ機能付きカレンダー予定の録音や再生ができる本人の声で「明日はデイの日」と確認でき、安心感がある

 

たとえば、お薬の飲み忘れもよくある悩みですよね。

市販の服薬支援機器なら、「時間になったらピッと音が鳴って、今日の薬だけが出てくる」なんていうものもあるんです。

これってまるで、冷蔵庫の自動製氷機みたいですよね。

必要な分だけ、必要なタイミングで出てくる仕組みなので、とても安心です。

 

また、家族の不安も減らせるグッズが多いのもポイントです。

たとえば「見守りセンサー」や「遠隔カメラ」は、離れて暮らすご家族にとって大きな安心につながります。

 

もちろん、すべてを一気に揃える必要はありません。

本人の状態や生活スタイルに合わせて少しずつ取り入れていくのがコツです。

 

では最後に、これまでご紹介してきたカレンダーやサポートグッズの選び方と活用法を、まとめてわかりやすくおさらいしていきましょうね。

認知症カレンダーおすすめの選び方と使い方まとめ

  • 認知症の人は日付感覚を失いやすく、日常生活の混乱につながりやすい
  • カレンダーは生活のリズムを整えるための視覚的な支えとなる
  • アナログ型よりも大きな文字や写真付きの方が認識しやすい
  • 日めくりタイプは毎日の確認習慣がつきやすく、記憶の補助になる
  • デジタルカレンダーは音声機能や予定の通知など多機能で便利
  • 朝と夜が区別できる時計付きカレンダーがあるとさらに効果的
  • 遠隔で予定を確認できるアプリ連携型は家族の見守りに役立つ
  • 高齢者には機能がシンプルで直感的に使えるタイプが向いている
  • 市販品だけでなく、手作りカレンダーで本人の理解度が上がることもある
  • 認知症に対応した製品は、日付と曜日の表示がはっきりしているものが多い
  • 時間の感覚を支えるためにはデジタル時計と併用するのが効果的
  • カレンダーはトイレやリビングなど毎日見る場所に設置するのが望ましい
  • 曜日や予定が書き込めるスペースがあると、本人の行動計画に役立つ
  • 色分けされた予定欄は視覚的に情報が整理されて見やすい
  • カレンダー以外にも音声メモや生活サポートグッズと併用するとより安心

参考
お墓除草剤スピリチュアル|金運・健康運を守る正しい使い方
老後旦那といたくない理由とは?離婚せずにできる現実的対処法
親の介護ねぎらいの言葉例文15選|励ましではなく心に届く言葉とは
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