認知症の親やパートナーとの毎日の中で、「メモしたことを忘れる認知症」に直面すると、本当に胸がぎゅっと締めつけられますよね。

「さっき言ったのに…」と思いながらも、怒ることもできず、ただただ不安になる日々。

メモ帳に書いても読まれなかったり、そもそもメモができない方もいらっしゃって、「もうどうしたらいいの…」って途方に暮れる瞬間もあると思います。

そんなときに役立つのが、認知症便利グッズメモという視点です。

これは「メモを貼る」「メモを取る」という一連の動作を、できるだけ自然に、そして無理なく行えるようにするためのアイデアやアイテムを紹介するものです。

メモだらけで混乱してしまったり、逆にメモ帳を嫌がるケースにも、忘れないメモ帳あると便利な補助グッズを組み合わせれば、うまく対応できます。

本記事では、「認知症便利グッズメモ」を通して、日々の予定や記憶のケアをやさしくサポートする方法をお伝えします。

認知症のダメ三原則とは?」「認知症の一歩手前の状態は?」といった基礎知識や、「認知症の人に言ってはいけない5種類のNGワードとは?」「認知症の人が喜ぶものは何ですか?」といった実践的な内容もやさしくご紹介していきますね。

この記事のポイント

  • 認知症の方に合ったメモの取り方や工夫がわかる
  • メモ帳や貼り紙が苦手な方への対応方法がわかる
  • 便利グッズを活用した記憶サポートのコツがわかる
  • 介護や日常生活で役立つ予防的な活用方法がわかる

認知症便利グッズメモの選び方と活用法

認知症便利グッズメモの選び方と活用法

メモしたことを忘れる認知症に有効な方法

「メモしたはずなのに、そのこと自体を忘れてしまう…」

認知症を抱えるご本人やご家族にとって、そんな“二重の忘れ”はとてもつらい現実ですよね。

予定や必要なことを記憶にとどめておくのが難しくなると、毎日の暮らしが不安でいっぱいになってしまいます。

でも実は、「記憶を思い出す工夫」よりも「記憶しなくていい工夫」を考える方が、認知症の方にとってはずっと安心できることなんです。

 

たとえば、料理のレシピをいちいち覚えるのは大変でも、冷蔵庫に貼ったメニュー表を見ながらなら作れる、ということってありますよね。

それと同じように、「覚えずに、見て思い出す」工夫がとても大切なんです。

 

では、どんな方法が効果的なのでしょうか?

以下のように、「メモ内容を思い出せる場所に置く」ことがポイントになります。

 

方法内容特徴
腕に直接メモ or ウェアラブルメモ(例:wemo)目につきやすい手首に常につけておける書く時間を短縮思い出しやすい
冷蔵庫や洗面所など、日常動線に貼るメモよく使う場所にメモを貼る行動と結びつけることで思い出しやすい
予定を書いたふせんを「貼ったまま」にしておく用が済むまでメモをはがさない用件が終わるまで視覚的に残る
カレンダーに予定+実施を記入予定だけでなく「やったこと」も書く自信回復にもつながる

 

たとえば、あるご家庭では「お義父さんがメモ帳に“田中さんが来る”と書いていたのに、すぐ忘れてしまう」という悩みがありました。

でも、“手首にメモできるバンド”に書いてあげたところ、「あれ、ここに書いてある」とすぐ確認できるようになり、本人も家族も笑顔が増えたそうです。

 

「見る場所にあるかどうか」で、記憶の定着って本当に変わるんですよね。

見えないメモ帳に書いたまま忘れてしまうより、「書いたことを思い出せる場所」に置いておくことが何より大切です。

 

このように、“記憶をサポートする仕組み”があれば、認知症の方でも安心して日常を過ごすことができます。

それでは次に、そもそも「メモ帳自体が苦手」という方にぴったりのアイデアをご紹介していきますね。


メモ帳が苦手な方でも使いやすいアイデア

メモ帳が苦手な方でも使いやすいアイデア

「そもそもメモ帳を使うのが苦手で…」

そんなふうに感じていらっしゃる方も少なくありません。

 

特に認知症の方は、「メモ帳を取り出す→書く→しまう→後で見返す」という一連の動作が複雑で、途中で予定を忘れてしまうこともよくあります。

だからこそ、“メモ帳以外でメモできるツール”を考えてみるのがおすすめなんです。

 

たとえば以下のように、メモ帳が苦手な方でも無理なく取り入れられる工夫があります。

 

ツール・アイデア特徴向いている方
wemo(ウェモ)バンドタイプ腕に巻いて使う。ボールペンで何度でも書いて消せるメモ帳を開けない方、取り出すのが面倒な方
首下げメモ帳小型で首からぶら下げていつでも記録できる手を使わずすぐにメモしたい方
ふせん+家中の要所に貼る使ったらすぐ貼れる、終わったらはがす行動パターンが決まっている方
音声メモ(ICレコーダーなど)音で残すことで文字を書く負担を軽減書くのが苦手な方、視力が低下している方
デジタルカレンダーや電子メモ誰かが一括して管理でき、視認性も良い介護者と共有したい家庭向き

 

たとえば私の友人の祖母は、手がこわばって文字が書きにくくなったときに、「首にかけたメモ帳にシールで伝言を貼る」という方法に変えたことで、家族とのやりとりがスムーズになったそうです。

 

「使いやすいかどうかは、“本人が楽にできるか”にかかっています」

 

見た目のおしゃれさや機能の多さよりも、直感的に使えるかどうかの方が大切なんです。

また、メモ帳のように開いたり探したりする手間がないアイテムは、「時間のロスが減る=記憶のチャンスが増える」という意味でも、すごく有効なんですよ。

 

このように、認知症の方が「自分でやった」と感じられるツールは、自己肯定感にもつながる大切なサポーターになります。

では次に、「あれもこれも書いてメモだらけ…」となってしまったときの対処法をご紹介しますね。

メモを貼る・取る動作が負担にならない工夫

認知症の方にとって、「メモを貼る・取る」という一見シンプルな動作が、実はとっても難しく感じられることがあります。

 

たとえば、「冷蔵庫に貼ったメモが見つからない」「予定のふせんをはがしたままどこかに置いてしまう」など、ちょっとした“つまずき”が記憶の混乱につながってしまうこともあるんです。

 

こういった場面では、“動作に迷いが出ない工夫”を取り入れることで、認知症の方もスムーズに日常をこなせるようになります。

 

たとえば、私の祖母はふせんを貼るときに「上下がわからなくなる」「どこに貼ったか忘れる」とよく話していました。

でも、毎朝使うコップの横に「薬のメモ」を立てて置くようにしただけで、飲み忘れがぐっと減ったんです。

つまり、“貼る場所”と“取る流れ”が自然につながっていれば、記憶や判断に頼らずに動けるということですね。

 

以下のような工夫を取り入れてみると、メモのやり取りがグンとラクになりますよ。

 

工夫の内容詳細メリット
貼る場所を固定するたとえば、予定は冷蔵庫、買い物は玄関、といったふうに用途別に貼る場所を決める記憶の負担が減り、安心感が生まれる
メモの色や形を統一する重要なことは赤、日常は黄色など、色分けして貼る視認性が高まり、混乱が少なくなる
取るタイミングを決めておく朝の準備中に貼る、帰宅時に取るなど、ルール化予定と行動が結びつき、習慣になる
マグネット式やスライド式のメモ台を使う力を入れずに貼ったり取ったりできるツールを活用手の力や動作の制限があっても使いやすい
家族がそっと貼ってあげる本人の動作に合わせて、サポートする介護者と本人のコミュニケーションも深まる

 

また、イベントごとに色を変えるのもおすすめです。

たとえば、病院の予定はピンク、お友達との予定は水色、というふうにすると、ぱっと見ただけで何の予定か分かるので、混乱や不安も減らすことができます。

 

「動作がうまくいかない=できない」と思ってしまいがちですが、道具や環境の工夫次第で“できる”が増えるのが認知症のケアの特徴です。

 

では次に、こうしたメモをしっかり活かすための「忘れないメモ帳」を使いやすくする環境づくりについてご紹介しますね。


忘れないメモ帳を使うための環境づくり

忘れないメモ帳を使うための環境づくり

「せっかく書いたメモ帳なのに、どこに置いたかわからない…」

そんなお悩み、介護の現場やご家庭ではとてもよく聞かれます。

 

認知症の方にとって、メモ帳そのものは“便利な道具”でも、「メモ帳を使う場所やタイミングがバラバラ」だと記憶に結びつかないことが多いんです。

 

たとえば、リビング・キッチン・寝室にそれぞれ違うメモ帳が置かれていると、どこに何を書いたか分からなくなってしまいます。

まるで、“メモ帳がかくれんぼ”しているみたいですよね。

 

そこで大切なのが、「環境を整えて、使いやすい導線をつくる」ことなんです。

 

以下のような工夫を取り入れることで、メモ帳が“安心できる記憶のパートナー”になりますよ。

 

環境の工夫内容効果
メモ帳の場所を1か所に固定するテーブルの右側など、毎回同じ場所に置く記憶と視覚のリンクができて、探す時間が減る
メモとペンはセットで置くメモ帳と一緒にペン立てを用意する「書こう」と思ったときにすぐ対応できる
照明を明るくする手元が見えづらいと記録する意欲も落ちるため目の疲れや不安が減り、安心感が生まれる
“見える”収納を意識する引き出しにしまわず、あえて見せる収納「ある」という記憶が視覚に残りやすい
介護者と一緒に書く時間を設ける毎日夕食後など、ルーティン化する日課になることで記憶の補助になる

 

たとえば、あるお宅では「おばあちゃんの席の前に、いつも白いメモ帳と赤いボールペンを置く」ようにしてから、「私、書いたこと覚えてるよ!」と嬉しそうに話してくれるようになったそうです。

 

つまり、メモ帳は“どこにあるか”で使いやすさが大きく変わるということですね。

そして、見える・書ける・思い出せる、というサイクルが回り出すと、日常の予定やイベントにも前向きになれる方が増えるんです。

 

次はそんな「忘れない環境」でも、つい増えすぎてしまう“メモだらけ”の状態をどう防ぐか、一緒に考えていきましょうね。

メモができない時に役立つ代替アイテム

認知症の方にとって、「メモを書く」という行為自体が難しく感じられることがあります。

 

たとえば、文字がうまく書けない、書いても読めない、そもそも何を書こうとしていたか忘れてしまう…そんなふうに、「メモができない」となると、不安が増えてしまいますよね。

 

私の祖母もそうでした。

昔は家計簿をきちんとつけていたのに、ある日「鉛筆の持ち方がわからない」と涙をこぼしたんです。

あのとき感じたのは、“メモができない”というのは、単に記録が取れないというよりも、自信や安心を失うことにもつながるということでした。

 

そんな時こそ、「メモの代わりになる道具」を上手に取り入れることがとても大切なんです。

 

ここでは、「書くことが難しい」方でも記憶の手助けになる便利なアイテムをわかりやすくご紹介します。

 

代替アイテム特徴向いている場面メリット
音声メモ機能付きレコーダーボタン1つで録音・再生が可能外出先や予定の確認時手を動かさずに記憶の記録ができる
予定リマインダー付きのデジタル時計時間になると音声や文字でお知らせ薬の時間、通院、食事“いつ”を忘れても安心
写真付きホワイトボード写真+短い言葉で視覚的に伝える日々のスケジュール、イベント共有読み書きが苦手でも理解しやすい
タッチで使えるアプリ型予定帳アイコン操作で予定管理ができるデジタル機器に慣れている人向け直感的で記憶補助にもなる
家族が使える音声アシスト機器(例:Alexa)話しかけて予定を登録・確認できる日常のルーティンや忘れ物防止介護者と連携して活用しやすい

 

たとえば、「Alexa、明日の10時に病院の予定って言って」と話しかけておくだけで、時間になると音声で教えてくれます。

音声でのやりとりができるので、文字を書くことが難しくなっても、「話すだけで予定が残る」って安心感につながるんですよね。

 

また、写真+メモを貼れるホワイトボードもおすすめです。

たとえば「お孫さんの運動会の写真」と一緒に、「10月10日 10時に学校集合」と書いた紙を貼っておくだけで、記憶と感情がリンクして思い出しやすくなります。

 

こんなふうに、「書けない」=「終わり」ではなくて、他の方法でちゃんと“記録する・思い出す”ことはできるんです。

 

そして、これらの代替アイテムは、介護するご家族にとっても負担を減らすサポート役になってくれるんですよ。

 

このような視点から、次は「メモが増えすぎて混乱してしまう問題=メモだらけ」にならないための工夫をご紹介しますね。

認知症便利グッズメモを効果的に使うコツ

認知症便利グッズメモを効果的に使うコツ

メモだらけを防ぐシンプルなルールとは

認知症の方と一緒に暮らしていると、家の中がメモだらけになってしまうこと、ありませんか?

 

冷蔵庫、玄関、壁、テレビの横…いろんなところに紙がペタペタ貼られていて、何がどこにあるのか本人も家族もわからなくなってしまうことがあるんですよね。

 

実はこれ、「安心したいから書く」けど「多すぎて逆に不安」になるという矛盾した状態を引き起こしてしまうことがあるんです。

 

私の祖母も、予定を書いたメモが毎日5枚以上貼られていた時期がありました。

でも、いざ必要なときにはどのメモか見つけられなくて、予定に遅れてしまったことも…。

 

そこで大切になるのが、「メモだらけにならないためのシンプルなルール」です。

 

こちらの表を見てみてくださいね。

👇 表:メモをスッキリ整理するためのルール一覧

ルールポイント
メモは1か所にまとめるノート・ホワイトボードなどに集約して「見る場所」を決めると◎
メモの期限を明記する「〇月〇日△時」など、時間もセットで書くと分かりやすい
定期的にメモを見直す1日1回、朝か夜に家族とチェックする習慣をつける
1メモ1情報で書く1枚にいくつも書かず、1つの情報だけにするとスッキリ整理しやすい
見える位置にメモを置くよく通る場所・目線に近いところに貼ると記憶に残りやすくなります

 

たとえば、「歯医者の予約が〇月〇日10時にある」なら、冷蔵庫ではなく「ホワイトボード1枚」にその情報だけ書いておく。

そして、終わったら家族と一緒に消す。これだけでもすごくスッキリして、“今の予定だけが見える状態”になります。

 

「予定を記録する時間」ではなく、「必要な予定をすぐ思い出せる空間づくり」が目的なんだと考えると、自然とメモの貼り方や量が変わってくると思いますよ。

 

こうしてルールを決めていくと、次に気になってくるのは「じゃあ、どんなグッズが使いやすいの?」ということですよね。

そこで続いては、あると便利なメモ補助グッズについてご紹介していきますね。


あると便利なメモ補助グッズ一覧

あると便利なメモ補助グッズ一覧

「メモを書くのが難しい」「貼ったメモを見落としてしまう」など、メモ管理に関する不安や手間を少しでもラクにするには、やっぱり道具の力を借りるのがおすすめです。

 

ただ、グッズっていろいろあって、どれが使いやすいのか迷ってしまいますよね。

 

ここでは、介護の現場や認知症の方との暮らしで役立つと人気の高い“便利グッズ”を表にまとめましたので、参考にしてみてください。

👇 表:あると便利なメモ補助グッズ一覧

グッズ名特徴
電子音声メモ(ボイスレコーダー)録音・再生が簡単で、文字が書けなくても予定を残せる
リマインダー付き時計時間になったら自動で予定をアラーム通知してくれる
写真付きホワイトボード写真+文字で予定を視覚的に理解しやすい。イベント予定にも◎
卓上カレンダー型メモ毎日見る場所に置くことで、予定の記憶の定着をサポート
音声アシスタント(Alexaなど)声だけで予定を登録・確認できて、両手がふさがっていても対応可能

 

たとえば、「Alexa、明日10時に美容院って教えて」と話しかけるだけで、翌朝アラームが鳴って予定を教えてくれる。

これだけで、記憶が不安な方も「忘れても大丈夫」って安心できるんです。

 

また、写真付きホワイトボードは「孫の運動会の写真」+「10月9日10時 学校集合」と書いたメモを並べて貼っておくだけで、視覚から予定が入って記憶に残りやすくなるんですよ。

 

こうした便利グッズは、介護する側にとっても「声かけの回数が減って負担が軽くなる」というメリットがあります。

日々の生活の中で「覚えておかないと」というプレッシャーから解放されるって、本当に大きなことなんですよね。

 

このように便利なグッズを取り入れながら、「認知症の一歩手前」の状態にも早めに気づけるよう、次はそのサインについて見ていきましょう。

認知症の一歩手前の状態は?予防的活用法

「最近、うちのおばあちゃん、冷蔵庫にヨーグルトが4つも入ってて…」
そんな何気ない出来事が、認知症の入り口かもしれないなんて思うと、ちょっとドキッとしますよね。

認知症はある日突然始まるわけではなく、その前段階として「軽度認知障害(MCI)」と呼ばれるグレーゾーンが存在します。
この時点で適切に対応すれば、進行を防いだり、日常生活の安心を保てたりすることもあるんです。

 

軽度認知障害(MCI)とは?

MCIとは、「まだ認知症ではないけれど、記憶や注意力に一部の低下が見られる状態」です。

たとえばこんなサイン、思い当たりませんか?

サイン例見逃さないための対策
予定のダブルブッキング1日ごとの予定管理ボードを設置
メモをしても内容を忘れるメモと一緒に写真や音声メモを残す
冷蔵庫に同じ食品を複数買ってしまう買い物前に冷蔵庫チェックとメモ確認の習慣化
財布に同じレシートが何枚もあるレシートをまとめて保管する場所を決める
会話で同じ話を何度も繰り返す会話の内容を家族で記録し共有しておく

 

予防に役立つ便利なメモ習慣とは?

MCIの段階では、生活リズムや記憶のサポートがカギになります。
そこでおすすめなのが「メモ活用による予防的な工夫」です。

具体的にはこんな方法が効果的です。

  • 予定は1日1ページのカレンダーにまとめる
  • よく使う場所(冷蔵庫・玄関など)にホワイトボードを設置する
  • 食事・服薬・買い物を記録する専用ノートを作る
  • 音声や写真も記録に活用する(スマホやタブレットの簡単操作アプリを使う)

たとえば、私の祖母は薬を飲み忘れがちだったんですが、
「薬を飲んだら磁石を左→右に動かす」ホワイトボード式チェック表を導入してから、抜けが減ったんですよ。

 

認知症の不安が出る前に、“生活メモ”で安心をつくる

毎日の予定や買い物、介護での声がけなど、「記憶に頼らない暮らし方」を意識すると、
本人も家族も不安が減って、暮らしに余裕が生まれます。

認知症の予防は、特別なことよりも日々の小さな気づきと対応の積み重ねが大切なんですね。

次は、そんな予防にもつながる「認知症のダメ三原則」について、わかりやすくご紹介します。

認知症の人に言ってはいけない「5種類のNGワード」とは?

認知症の人に言ってはいけない「5種類のNGワード」とは?

「えっ、それ何回も言ったよね?」

つい口にしてしまったこの一言。
でも実は、認知症の方の心を深く傷つける言葉だったりするんです。

家族の介護やサポートをしていると、時間にも気持ちにも余裕がなくなってしまうこと、ありますよね。
でも、ちょっとした言葉選びの工夫で、相手も自分もずっと安心して過ごせるようになります。

では、具体的にどんな言葉がNGなのか、5つのタイプに分けてご紹介します。

NGワードのタイプ具体例相手に与える影響
責める言葉「前にも言ったでしょ?」自信喪失、委縮して記憶が曖昧に
否定する言葉「それ違うよ」「そんなことない」混乱し、不安やストレスを強く感じる
詰め寄るような言葉「なんでそんなことしたの?」自己否定につながりやすい
急かす言葉「早くして」「時間ないよ」焦りや緊張を生み、行動が遅れる
子ども扱いするような言葉「はいはい、こっちですよー」プライドを傷つけられたように感じる

たとえば、うちの祖母が薬を飲み忘れたときに、父が「なんで忘れたん?」と強めに聞いてしまったことがあって。
その日は終始落ち込んでいて、次の予定も記憶から抜けちゃったんです。
でも、翌日母が「今日はどの薬からにしようか?」と一緒に考える口調にしたら、ちゃんと自分で飲んでくれて。

声かけひとつで、その後の行動も気持ちも変わるんだなって実感しました。

認知症の方とのコミュニケーションは、記憶のサポートと心の安心を同時に作ることがとても大切です。

次は、そんな日々のなかで「どんなものが喜ばれるのか」についても見ていきましょう。


認知症の人が喜ぶものは何ですか?日常で使えるヒント

「何をプレゼントしたらいいかわからなくて…」

そんなふうに悩む方、実はとっても多いです。
認知症の方が喜ぶものって、高価なものや特別な贈り物じゃなくて、心がポッとあたたかくなるようなものだったりします。

では、どんなアイテムや過ごし方が喜ばれるのか、シーン別にご紹介していきますね。

喜ばれるもの理由・効果使い方のヒント
昔の写真アルバム過去の記憶にアクセスしやすくなる一緒にめくって思い出を語る
懐かしい音楽CD安心感や笑顔を引き出しやすい好きだった曲を一緒に聴く
ぬいぐるみやクッション手触りが安心感につながる不安なときにそっと渡す
塗り絵・パズル脳の活性化と手の運動になる声をかけながら一緒に進める
カレンダー付きの時計時間や予定を可視化し、不安を減らす「今日は何の日かな?」と声かけを添える

たとえば、ある高齢者施設では、ぬいぐるみを持つと不安が和らぎ、穏やかになる方が多いという結果も。
また、認知症が進んでも、若い頃に聴いていた音楽ははっきり覚えていて、嬉しそうに口ずさむ姿もよく見かけます。

ポイントは、「記憶に寄り添うアイテムや対応」があることで、認知症の方の不安を軽くし、介護する側の負担も減らせるということ。

次は、そうした喜ばれる環境をつくる中で、特に注意しておきたい“まとめ”について触れていきますね。

高齢者に適したメモグッズのプレゼント選び方ガイド

高齢者に適したメモグッズのプレゼント選び方ガイド

「何を贈れば喜ばれるのかな…」
そう思いながら、メモグッズを探している方は多いのではないでしょうか。
特に認知症の症状があるご高齢の方や、記憶力がゆるやかに衰えてきたご家族への贈り物には、実用性と気持ちのバランスがとても大切です。

 

【P:問題】“せっかく贈ったのに使われない…”その落とし穴とは?

介護に関わっていると、「便利だと思って贈ったのに、結局しまわれたまま」という経験が一度はあるかと思います。
たとえば、デジタル機器のメモツールや、使い方が複雑な電子メモパッドなどは、高齢の方にとって「覚えることが多すぎる=不安」になってしまうことがあります。

また、文字を書く動作がつらい方や、視力の衰えがある方には、一般的なメモ帳そのものが負担になる場合もあります。

 

【A:共感】私の祖母も“気を使わせてしまって…”

以前、私の祖母に大きな画面の電子メモを贈ったことがあるんです。
でも、「ありがとうね〜」と言いながらも、箱にしまったまま…。

後から母にこっそり聞いたら、「使い方が分からないって怖がってるのよ」とのこと。
気持ちがあっても、相手にとって“使える”ことが一番の安心なんですよね。

 

【S:解決策】選ぶときに押さえておきたい3つの視点

高齢者に向いているメモグッズを選ぶときは、以下の3つを軸にすると失敗しにくくなります。

ポイント説明
視認性の高さ太字、色分け、大きめの文字サイズで書けるタイプは、目が疲れにくくおすすめです
使い方の簡単さ書くだけ・消すだけなど、操作がワンアクションで済むものがベストです
置き場所の自由冷蔵庫、玄関、トイレなど、見えやすい位置に貼れるタイプは生活動線にフィットします

 

たとえば、磁石付きのホワイトボードや、見やすい付箋がセットになったメモ台紙などは、予定を忘れがちな方にぴったりです。
また、「記憶が薄れやすいイベントのメモ」は、日付付きでリビングに掲示できるカレンダー型が便利ですよ。

 

【T:変化】使い慣れることで「自分でもできる」の気持ちが芽生える

こうしたメモグッズをうまく取り入れることで、予定や必要なことを自分で管理できる感覚が少しずつ育っていきます。
それは本人にとっても、介護をしているご家族にとっても、安心につながる「小さな自立」の一歩になるんです。

「これなら使えそう」「これ、助かる!」と感じてもらえたとき、きっとそのグッズは、ただのプレゼントではなく日常を支える相棒になってくれるはずです。

認知症便利グッズメモで毎日を支えるために知っておきたいポイント

  • メモした内容を忘れてしまう場合は、目につきやすい場所に貼る工夫が有効
  • メモ帳が苦手な方には、絵やシールなど視覚で理解しやすい方法が向いている
  • 「見る・書く・貼る」の動作を減らすことで日常のストレスを軽減できる
  • 家の中の導線に合わせてメモを配置することで行動と記憶を連動しやすくなる
  • 音声や光で知らせてくれるリマインダーグッズが補助として役立つ
  • メモの貼り外しが苦手な方にはマグネットや粘着シートタイプが便利
  • メモグッズは見やすさ・使いやすさ・置きやすさの三点で選ぶと良い
  • 一度に大量のメモは混乱を招くため情報の整理ルールを決めることが大切
  • 使わないメモはこまめに処分し、記憶の混乱を防ぐ環境を保つ
  • 書けないときは写真・録音・シールなど別の手段を柔軟に取り入れる
  • 認知症の初期段階では予防目的でメモ習慣をつけることが有効
  • 気持ちを落ち着けるための「安心メモ」として短いメッセージを置くのも効果的
  • 認知症の方に対する声かけはメモ以上に大切でありNGワードの配慮も必要
  • 喜ばれるプレゼントとして、視認性と簡便性に優れたメモグッズが選ばれている
  • 認知症の方が自分で使えるようにするには、最初に一緒に練習して慣れてもらうと良い

参考
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