「癌住宅ローンチャラになった」と検索して、不安や希望が入り混じった気持ちでこのページにたどり着かれたのではないでしょうか。 

たしかに最近では、「癌住宅ローンチャラになったブログ」や「癌住宅ローンチャラになった知恵袋」のような情報が多く出てきていて、信じたくなる気持ちもよくわかります。 

けれど、「住宅ローンすぐにガン」と診断されたとき、どんな保障があるのか、本当に「癌になったら払わなくていい住宅ローン」が存在するのかは、実はがん団信の仕組みや契約条件によって大きく変わるんです。 

この記事では、住宅ローン癌免除ステージの違いや「癌ステージ1住宅ローンへの影響」、「癌が完治したら住宅ローンはどうなるのか」など、誤解しやすいポイントをやさしく整理しながらお伝えしていきます。 

「家のローンは死んだらチャラになる?」そんな疑問まで、根拠のある情報をもとに、しっかり解決していきましょう。

この記事のポイント

  • がん団信の加入条件や保障内容の違いを理解できる
  • 住宅ローンが免除されるがんのステージや条件を把握できる
  • 「がん=住宅ローンチャラ」になるケースの具体的な仕組みを知れる
  • ブログや知恵袋情報の正確な見極め方を学べる

癌住宅ローンチャラになったのは本当?制度と仕組みを徹底解説

癌住宅ローンチャラになったのは本当?制度と仕組みを徹底解説

癌になったらローン組めないって本当?

このように言うと、少し不安に感じてしまうかもしれませんが、「がんになったら住宅ローンが組めない」というのは、完全に正しいわけではありません

たしかに、がんと診断された直後に住宅ローンの審査を申し込んだ場合、団体信用生命保険(団信)への加入が難しくなることが多く、結果として住宅ローンを組みにくくなる可能性は高いです。

これにはいくつかの背景があります。

まず、団信は住宅ローンを借りる際にほとんどの金融機関で「必須」とされている保険で、加入者に万が一のことが起きた場合に、ローンの残債を保障してくれる仕組みです。

しかし、団信に加入するためには「健康状態に関する告知」が必要で、がんの診断歴があると、その時点で審査に落ちてしまうケースが珍しくありません。

例えば、ある30代男性が住宅ローンの審査直前に胃がんと診断されてしまったケースでは、団信への加入を断られ、その銀行の住宅ローン自体も借りられない結果になったという事例があります。

ただし、ここで知っておいてほしいのは、「がん=すべてアウト」ではないということです。

たとえ過去にがんにかかった経験があっても、完治から5年以上経っていて再発のリスクが低く、医師の診断書や健康診断の結果が良好であれば、団信の審査に通ることもあるのです。

また最近では、がん経験者向けに団信不要の住宅ローンや、がん保障付きの任意加入型保険を選べる住宅ローンを提供する金融機関も増えてきています。

以下に、がん罹患経験がある方が住宅ローンを組めるかどうかの目安を整理しました。

状況審査通過の可能性
診断から間もない/治療中非常に低い
完治から1~3年以内難しい
完治から5年以上/再発リスク低審査次第で可能性あり
団信不要型ローンの利用条件により可能

一方で、がんを経験した方でもペアローンや収入合算、またはフラット35など団信が任意の住宅ローンを選ぶことで道が開けることもあります。

ちなみに、私の知人には乳がんを克服して5年後にマイホームを購入できた方がいます。

金融機関の担当者と何度も相談を重ね、告知内容を正確に伝えつつ、完治後の経過観察が順調であることを医師から証明してもらったことで、ローン審査を通過できたそうです。

このように考えると、「がんになったらもう無理」とあきらめる前に、複数の選択肢や相談先があることを知っていただけると嬉しいです。

では次に、実際に住宅ローン契約後すぐにがんが発覚した場合、どうなるのかを一緒に見ていきましょう。


住宅ローンすぐにガンが発覚したらどうなる?

住宅ローンすぐにガンが発覚したらどうなる?

ここで気になるのは、「住宅ローンを契約して間もないタイミングで、がんと診断されたらどうなるのか?」という点ですよね。

この場合の対応は、契約時にどんな団信に加入していたかによって大きく変わってきます。

まず、多くの方が利用する「一般団信(死亡・高度障害時のみ保障)」では、がんに罹患してもローンの返済義務が残ることがほとんどです。

一方で、「がん団信」や「三大疾病保障付き団信」に加入していた場合、一定の条件を満たすとローンの残債が免除される可能性があります。

ただし、ここで重要なのが「免責期間」と「診断のタイミング」です。

ほとんどのがん団信には「契約後90日間の免責期間」があり、この期間中にがんと診断された場合は保障対象外となってしまいます。

たとえば、こんなケースがあります。

ある方が住宅ローンを契約し、がん団信に加入して安心していたところ、2か月後の健康診断で肺がんが発覚。

しかし、免責期間の90日を過ぎていなかったため、ローン残債の免除は受けられなかったという事例です。

これは非常に残念なケースですが、だからこそ事前に保障内容をきちんと確認しておくことが大切です。

以下に、団信の種類と「がん発覚後の対応」の目安をまとめました。

団信の種類がん発覚後の対応
一般団信対象外(返済義務あり)
がん団信(免責期間内)対象外(返済義務あり)
がん団信(免責期間後・条件適合)住宅ローン残債が免除される可能性あり
全疾病保障付団信就業不能状態になれば返済免除の可能性あり

また、がん診断後すぐに仕事を休まなければならなくなった場合、収入の減少によって返済が困難になることも考えられます

そのようなときには、以下のような対応策も検討してみてください。

  • 金融機関への返済条件の変更申請(元金据え置きなど)
  • 団信以外の保険(医療保険・がん保険)によるサポート
  • 住宅ローン借り換えによる金利軽減

ちなみに、私の母は住宅ローン返済中に病気になった際、ローン会社と話し合って一時的に返済額を減らす「リスケジュール」を行った経験があります。

家を守るためには、早めの相談が本当に大切だと感じた瞬間でした。

次の項目では、「住宅ローンが免除になるがんのステージや条件」について、もう少し詳しく確認していきましょう。

癌になったら払わなくていい住宅ローンとは

このように聞くと、まるで夢のように思えるかもしれませんが、実際に「がんと診断されたことで住宅ローンの返済が不要になるケース」は存在しています

それを実現しているのが、「がん団信(がん保障付き団体信用生命保険)」という仕組みです。

まず、団信とは何かというと、住宅ローンの契約者が死亡や高度障害になったとき、残りのローンを保険で肩代わりしてくれる制度です。

最近ではこれに加えて、がんや三大疾病を保障する特約付きの団信も多くなっており、一定の条件を満たせば、がんと診断されただけで住宅ローンがチャラになるということもあるのです。

実際の保障内容は、加入する保険の種類によって異なりますが、代表的な例を表にまとめました。

がん団信のタイプ保障内容上乗せ金利の目安
がん50%保障型がんと診断された時点でローン残高の50%を保障上乗せなし〜0.1%
がん100%保障型がんと診断された時点でローン残高の100%を保障0.1〜0.3%程度
全疾病型(がん含む)就業不能状態(がん含む)になれば毎月返済または一括免除0.2〜0.4%程度

ここで注意したいのが、「診断されたら即免除」になるかどうかは、加入している団信の契約内容によって条件が異なることです。

例えば、あるAさんはがん100%保障団信に加入していました。

その後、医師から「がん」との診断を受けたことで、手続きの後すぐに住宅ローンが全額免除され、治療に集中できる環境が整ったそうです

一方で、Bさんは一般的な団信(がん保障なし)にしか加入しておらず、がん治療で収入が減ってしまったにもかかわらず、ローン返済は続けざるを得なかったというケースもあります。

また、がん団信の対象となる「がんの種類」や「診断のタイミング」も重要です。

多くの団信では、契約から90日間は「免責期間」として保障対象外となっており、この期間内にがんが見つかっても免除の対象になりません。

さらに、以下のような特徴を持つがん団信もあります。

  • 診断確定だけで保障されるタイプ(入院や手術の有無にかかわらず)
  • 一定期間の入院や治療継続が必要なタイプ
  • 転移や再発の有無で給付内容が変わるタイプ

このため、住宅ローンを契約する際には、「どの団信を選ぶか」「どのレベルの保障を付けるか」を事前にしっかり確認することが必要です。

ちなみに私の友人は、がん家系だったこともあり、最初からがん100%保障付きの団信を選んでいました。

「ちょっと金利は上がるけど、家族のためにもリスクに備えた方が安心だった」と話してくれたのを今でも覚えています。

このように考えると、がんと診断された場合に住宅ローンを払わなくて済む制度は確かに存在し、適切に準備することで大きな助けになるということがわかります。

続いて、すべてのがんが団信の対象になるわけではないという点にも目を向けていきましょう。


がん団信が適用されないがんは?

がん団信が適用されないがんは?

がん団信に加入していても、「がんと診断されればどんな種類でも保障される」と思っていたら、それは少し危険です。

なぜなら、がん団信の保障対象にならないがんもいくつか存在しているからです。

特に多くの団信で対象外とされるのが、「上皮内がん」や「初期の皮膚がん」などの比較的軽度な段階のがんです。

このような病気は、治療や再発のリスクが低く、生命保険や団信の保障としては除外されることが一般的です。

以下に、保障の対象になりやすいがん・なりにくいがんの例をまとめました。

がんの種類団信の対象になる可能性備考
乳がん(浸潤性)高い浸潤がんは多くの団信で対象
肺がん高いステージに関係なく診断で対象
白血病高い診断確定で給付対象になることが多い
上皮内がん(子宮頸部など)低い多くの団信で対象外
基底細胞がん(皮膚がん)低い軽度と見なされ除外されやすい

また、団信の契約条項には「診断確定の定義」や「給付の条件」が細かく定められていることが多いため、内容をしっかり確認することが重要です。

あるCさんは、定期健診で子宮頸がんの前がん病変(CIN3)と診断されましたが、これは上皮内がんとして扱われたため、がん団信の保障対象にはならなかったそうです。

このように、「がん」という言葉だけで一括りに考えるのは危険で、保障を受けられる条件をよく確認することが必要です。

また、多くの団信では「加入から90日間の免責期間」が設定されており、この期間中に診断されたがんは原則として保障の対象外になります。

さらに、加入時の健康状態の告知内容によっても、過去にがんと診断された履歴がある方はそもそも団信に加入できない場合もあるので、こちらも注意が必要です。

ちなみに私の場合、団信の契約内容を読み込む際に「対象がんのリスト」を確認したことで、初めて上皮内がんが除外対象だと知りました。

パンフレットには小さく書いてあっただけなので、口頭の説明やQ&Aページまでしっかり目を通しておくことが安心につながります

このように考えると、がん団信に加入したからといってすべてのがんで安心できるわけではないことが見えてきます。

そこで次は、どのステージのがんまでが住宅ローン免除の対象になるのかという点についても、詳しく見ていきましょう。

癌ステージ1で住宅ローンに影響するの?

このテーマについては、「ステージ1のがんであっても、住宅ローンに影響が出る可能性は十分にある」と知っておくことが大切です。

まずは、住宅ローンとがんの関係について、仕組みを少しだけ確認しておきましょう。

住宅ローンを借りるとき、多くの金融機関では団体信用生命保険(団信)への加入が条件となっています。

この団信に加入する際には、「健康状態の告知」が必要で、ここで「過去にがんと診断されたことがある」と伝えると、内容によっては加入を断られてしまうことがあるのです。

では、ステージ1のがんと診断された場合はどうなのかというと、それでもやはり「がん歴あり」と見なされるのが基本となります。

以下の表に、住宅ローン審査への影響と団信加入の可否について、がんのステージ別にまとめてみました。

がんのステージ審査への影響団信加入の可能性備考
ステージ0(上皮内がん)比較的少ない条件付きで可能な場合あり保険によっては対象外として扱われることも
ステージ1中程度の影響あり高確率で加入できない診断からの経過年数がカギ
ステージ2以上高い確率で審査に影響加入不可となる可能性高い完治の証明が求められることも

たとえば、私の知人の話ですが、2年前に乳がんのステージ1と診断され、治療を受けて完治したあと、マイホーム購入のため住宅ローンを申し込んだそうです。

ですが、団信への加入審査で「がん歴」がネックになり、加入を断られてしまいました。

その後、がん保障なしの住宅ローンは借りられましたが、「もしものとき」に備えた保険がない状態でローンを返済し続けることに、大きな不安が残っていると話していました。

このように、ステージ1という初期段階であっても、団信加入においては慎重に判断されることが多くなっています。

また、がんの診断から何年経過しているか、再発リスクの有無、医師による診断書の内容なども影響するため、「完治=問題なし」とは限らないのが現実です。

ちなみに、ある金融機関では「がん診断から5年以上経過しており、現在は通院や投薬治療がない」ことが団信加入の条件になっていました。

つまり、ステージ1のがんでも、診断後の経過と現時点での健康状態によってはチャンスがあるということです。

このとき、あらかじめ医師から診断書をもらっておくと、よりスムーズに対応できるかもしれません。

また、最近では「ワイド団信」と呼ばれる、持病がある方でも加入できる住宅ローン保険も登場しています。

金利は少し上がってしまいますが、「がん歴があっても住宅ローンを諦めたくない」という方には、一つの選択肢として検討しても良いかもしれません。

こうして考えると、ステージ1のがんでも住宅ローンに影響が出ることはあり得るため、早めに情報を集めて備えておくことが大切だといえます。

次は、「住宅ローンが免除になった人のケース」について、具体的に見ていきましょう。

癌住宅ローンチャラになった人のケースから学ぶ注意点

癌住宅ローンチャラになった人のケースから学ぶ注意点

住宅ローンが免除になった実例の条件とは

住宅ローンの返済が免除されるケースと聞くと、すこし夢のように感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、団信(団体信用生命保険)に加入していて、一定の条件を満たしたときに限り、本当に住宅ローンの残債がゼロになることがあります。

まず最初に知っておきたいのは、団信はローン契約者が死亡したり、高度障害を負ったときに、その後のローン返済を保険で肩代わりしてもらえる制度であるということです。

ですが、近年はこれに加えて、「がん」や「脳卒中」「心筋梗塞」などの特定の病気が診断された時点で免除になるという保障付きの団信も増えてきました。

ここで、実際に住宅ローンが免除になった方の条件を簡単にまとめてみます。

実例内容団信の種類保険の発動条件加入時の金利上乗せ
ステージ2の肺がんと診断され就業不能にがん団信(100%型)診断確定から30日以上入院+医師の継続治療指示+0.2%
ステージ1の乳がんで外科手術と放射線治療を受けたがん団信(50%型)がんと診断された時点でローン残高の50%免除上乗せなしまたは+0.1%
くも膜下出血で長期療養が必要となった3大疾病団信発症後60日以上働けない状態が続いた場合+0.3%

このように、住宅ローンが免除になる条件としては以下の3つが多いです。

  • 医師による病気の診断確定
  • 一定期間の入院や就業不能状態
  • 特約付き団信への事前加入

たとえば、私の知人のケースでは、40代前半で乳がんと診断されてしまったのですが、事前にがん団信(100%保障型)に加入していたことで、住宅ローンの残高約2,300万円がすべて免除になりました。

当時は治療費や生活費の不安でいっぱいだったそうですが、ローンの心配がなくなったことで、家族と一緒に安心して治療に向き合えたと話していました。

このような実例からもわかるように、「もしもの保障」はいざという時の心の支えになります。

ただし、免除の条件は保険会社ごとに異なりますし、契約時の年齢制限や告知内容によっては加入できない場合もありますので、しっかりと確認しておくことが必要です。

ここからは、「住宅ローンがん免除ステージ」の違いについて、もう少し詳しく整理してみましょう。


住宅ローン癌免除ステージの違いを整理

住宅ローン癌免除ステージの違いを整理

「がん」と一言で言っても、その進行度合いや種類によって、団信の保障対象となるかどうかが変わってくるのをご存じでしょうか?

団信の中でも「がん団信」と呼ばれる保険では、加入者ががんと診断された際、ローン返済が一部または全額免除される仕組みになっています。

ただし、がんのステージや種類によって免除の対象になるかどうかが分かれるため、ここではその違いを表にまとめてご紹介します。

がんのステージ・種類免除の対象になる?理由・備考
ステージ0(上皮内がん)対象外のケース多い転移しにくく完治が見込めるため、保障の対象外になる保険が多い
ステージ1〜250%または100%免除加入している団信の内容により、診断確定で保障が適用されるケースあり
ステージ3〜4100%免除対象高度な治療・長期療養が必要になるため、保障の対象になりやすい
皮膚がん(悪性黒色腫以外)対象外のケース多い一部のがん団信では保障の範囲から除外されていることがある
がん診断後90日以内の発症対象外免責期間中に診断されたがんは保障外(多くの保険で90日の免責期間あり)

たとえば、あるネット銀行では「がん50%団信」に加入していた方が、ステージ1の大腸がんと診断されたことで、住宅ローンの半分が免除されました。

診断書の提出から免除決定までは約2週間ほどだったそうですが、その間は金融機関と何度もやり取りを重ね、手続き自体はスムーズだったとのことです。

こうした事例をみても、「ステージ1なら大丈夫」と安心してしまうのではなく、事前にどのステージからが保障の対象になるかを調べておくことがとても重要だとわかります。

ちなみに、「がん保険」と「がん団信」は似ているようで役割が異なります。

  • がん保険:診断一時金や入院費をまかなうための給付型保険
  • がん団信:住宅ローン返済のための債務免除型保険

このように、がんのステージごとに免除の扱いが異なるため、ご自身の健康状態や家系のリスクをふまえて、適切な団信の種類を選ぶことがカギになります。

次は、「がん団信が適用されないがんの具体例」について、もう少し詳しくご紹介していきましょう。

癌が完治したら住宅ローンはどうなるの?

住宅ローンを借りたあとに癌の診断を受け、治療を経て完治した場合のローンの扱いについて、少し心配になってしまいますよね。

「完治したからもう団信の保障はなくなるの?」「返済は元に戻るの?」など、複雑に感じてしまうかもしれませんが、団信の種類と発動のタイミングを知っておくと、とてもシンプルに理解できます。

まず基本的に、団体信用生命保険(団信)というのは、住宅ローン返済中に特定の病気や死亡、高度障害などの事態が起きたときに、住宅ローンの返済を肩代わりしてもらえる保険です。

その中の一つが「がん団信」ですね。

このがん団信は、診断が確定した時点で保障が発動するタイプと、治療や就業不能が一定期間続いてから発動するタイプに分かれています。

表にまとめてみました。

がん団信の種類保障の発動タイミング完治後の影響
診断確定型(がんと診断で即発動)医師のがん診断が出た時点完治してもローン免除済
就業不能継続型(60日以上など)入院や通院、就業不能状態が一定期間続いた場合完治後は返済再開の可能性あり
一部保障型(50%免除など)がんと診断後、軽度でも対象になるケースあり完治後も免除分は変わらず

たとえば私の知人は、ステージ1の子宮がんと診断され、「がん50%保障」の団信に入っていたことで、ローン残高の半分が免除になったそうです。

手術後に完治したものの、その後ローンが復活することはありませんでした。

このように、多くのがん団信では「一度診断されたら保障が適用され、完治しても免除が取り消されることはない」ケースが多いのです。

ただし、注意したいのは「保険金が下りる=その後ローンが自動的に全額消える」とは限らないという点です。

たとえば50%保障タイプのがん団信だと、半分は保険で払われ、残りは引き続き自分で返済することになります。

つまり、がんが完治しても「最初の保障内容に応じて、免除された分だけがそのまま残る」形です。

また、がん団信にはそれぞれに加入条件や免責期間(例:契約から90日間は対象外)があるので、事前の確認は本当に大切です。

ちなみに、完治後に別のがんを発症した場合でも、最初の診断で保障が発動していれば、その後の発症は関係ないとされるケースも多いです。

このように考えると、がん団信は「がんが治ったかどうか」ではなく、「いつ診断されたか」と「加入していた保険のタイプ」によって保障の有無が決まると理解しておくのが安心ですね。

次は、「もし亡くなったとき、家のローンがどうなるのか?」という点について、もう少し詳しくお話していきます。


家のローンは死んだらチャラになるのか?

家のローンは死んだらチャラになるのか?

「家のローンって、もし自分に万が一のことがあったらどうなるんだろう?」

この質問、家を買ったことのある人なら一度は考えたことがあるかもしれません。

そして、答えは「団信に加入していれば、基本的にチャラになる」ことがほとんどです。

ここでの「チャラになる」というのは、住宅ローンの残債がすべて免除されて支払い義務がなくなることを指します。

これは、団信が「生命保険」としての役割を果たしてくれるからです。

以下に、団信の種類と死亡時の対応を整理してみました。

団信の種類死亡時の対応家族のローン返済負担
一般団信(死亡・高度障害)全額返済免除なし
がん団信(がん診断も対象)死亡時も保障される(もちろん)なし
無団信(団信未加入)返済義務は相続人へ引き継がれるあり

ここで注意していただきたいのが、「団信に加入していないと、ローンが相続人に引き継がれる」という点です。

たとえば、団信なしで住宅ローンを組んでいた場合、借主が亡くなると、そのローンは配偶者や子どもなどの相続人が引き継ぐことになります

ローンは不動産と一緒に相続されるため、「家はもらえたけどローンもついてきた」という状態になるんですね。

たとえば、私の親戚で「団信未加入」のまま住宅を購入した方がいたのですが、その方が50代で急逝された後、奥様と息子さんがローン返済を続けることになってしまったケースがありました。

その時点での残債は約1,800万円。

もし団信に加入していれば、これが全額免除されていたはずだったと考えると、本当に大きな違いですよね。

なお、団信は住宅ローン契約時に自動で加入することが一般的ですが、「フラット35」などでは任意加入です。

ですので、契約時にきちんと「団信が含まれているか」を確認しておくことがとても大切です。

ちなみに、死亡時の保障をもっと手厚くしたい場合は、「収入保障保険」や「団信の上乗せオプション(ワイド団信など)」を併用するという手もあります。

そのように考えると、「家のローンが死んだらチャラになるのか?」という問いには、「団信に入っていればYES、それ以外はNO」という答えがいちばんしっくりきます。

ここからは、住宅ローンの団信における「適用されないがんの種類」についても見ていきましょう。

癌住宅ローンチャラになったブログや情報の見極め方

ネット検索をしていると、「癌で住宅ローンがチャラになった」という体験談やブログ記事をよく見かけますよね。

一見すると希望が持てる内容ですが、すべてを鵜呑みにするのはちょっと危険です。

というのも、住宅ローンが実際にチャラ(=残債免除)になるかどうかは、団信の種類や加入内容、診断のタイミングなど、細かい条件によって大きく変わるからなんです。

まず大前提として、「がん団信に加入していたかどうか」が一番の分かれ目になります。

たとえば、あるブログで「乳がんが見つかって住宅ローンがゼロになりました」という話があったとしても、その方が診断確定型のがん団信に入っていたのか、それとも就業不能型だったのかで事情はまったく異なります。

以下に、ブログでよく見かける情報と、チェックすべきポイントを整理しました。

よくある記述例確認ポイント
がんと診断されたらローンが全部チャラになった!団信の種類・契約時期・免責期間が書かれているか?
保険で家を守れたから安心できたどの金融機関のどのプランだったかが明記されているか?
加入していて良かったと思いました加入条件や対象がんの説明があるか?

例えば私の場合、ブログで見かけた「がんと診断されて即ローン免除になった」という記事に感化されて調べたら、その記事の方が加入していたのはネット銀行のプレミアム型団信でした。

ですが、自分が組んでいたローンは地銀の一般団信のみだったので、がんだけでは対象外だったんです。

このように、情報の裏側には具体的な契約内容や制度の違いがあることを、しっかり意識しておく必要があります。

また、ブログはあくまで「個人の体験談」なので、法的・制度的に確定した情報とは限りません

確かな情報を探したい場合は、以下のような情報源が信頼しやすいです。

  • 金融機関の公式ページ(団信の保障内容が明記されている)
  • 保険会社の契約約款
  • 不動産関連の専門家サイトや相談窓口(例:ファイナンシャルプランナーのコラムなど)

ちなみに、最近では住宅ローンに強いFPや不動産コンサルがSNSやYouTubeで解説しているケースも増えてきました。

文字よりも動画の方が、制度の仕組みを図解してくれて分かりやすいことも多いので、チェックしてみるのもおすすめです。

このように考えると、「癌住宅ローンチャラになったブログ」はあくまで一例として参考にしつつ、自分のケースには当てはまらない可能性があるということを、頭の片隅に置いておきたいですね。

次は、知恵袋などのQ&Aサイトにある情報の正確性についても、同じように検討してみましょう。


癌住宅ローンチャラになった知恵袋の正確性は?

癌住宅ローンチャラになった知恵袋の正確性は?

「Yahoo!知恵袋」などのQ&Aサイトで、「癌で住宅ローンがチャラになるのって本当ですか?」という質問を見かけること、ありますよね。

一見するとリアルな悩みが集まっていて共感しやすいですし、体験談に基づくコメントもあって、読みごたえがあるのですが…

正直なところ、知恵袋の情報だけで判断するのはおすすめできません

その大きな理由は、回答者の情報に根拠がない場合が多いからなんです。

以下に、知恵袋に投稿されがちな「癌と住宅ローン免除」のやり取りの例と、その見極めポイントをまとめてみました。

知恵袋でよくある質問・回答見極めのポイント
Q:がんになったらローン返済はしなくていいんですか?Aの内容が団信の種類や条件を正しく説明しているか?
A:がんになれば全部チャラになりますよ!金融機関・団信の名称など、具体性のある記述か?
A:私の知り合いがそうでした体験談だけで制度的な説明がない場合は注意

例えば、「がん団信なら自動的にローンがチャラになるから心配いらない」と断言している回答がある場合、その人がどの金融機関でどのプランだったか、対象のがんや契約時の条件などをまったく書いていないことも珍しくありません。

それでは、読む側としても自分の状況に当てはまるか判断できないですよね。

また、知恵袋の構造上、「最も支持された回答」が必ずしも正確な情報とは限らないというのも重要なポイントです。

私も過去に「がんと診断されたらローンはゼロになるから大丈夫」と書かれた回答を信じかけたことがありました。

でもよく調べたら、上皮内がんや皮膚がんは団信の対象外になっていることもあると知って、「え、そんな例外あるの?」と驚いたんです。

以下に、知恵袋の情報だけでは確認が難しい項目をリストにしておきます。

  • 加入していた団信の種類(診断型か就業不能型か)
  • 加入時期と保障開始までの免責期間
  • 対象となるがんの種類(上皮内がん除外など)
  • 実際の免除率(全額?50%?)

こういった細かい内容は、知恵袋だけでは正確につかめないことが多いため、やはり最終的には金融機関の約款や契約書、または専門家の意見を確認するのが安心です。

ちなみに、住宅ローン専門のFPに相談すると、団信の保障内容だけでなく、がん治療費の備えや保険全体のバランスもアドバイスしてくれるので、心配な方にはすごく心強い存在です。

次に、ステージ別に見た「住宅ローンの免除基準」について、もう少し整理しておきましょう。

団信の種類別に見るおすすめの住宅ローンとは?

住宅ローンを組むとき、「団信(団体信用生命保険)をどう選ぶか」がとても大切なポイントです。

一見すると「どれも似たような保険かな?」と思ってしまうかもしれませんが、実は団信の保障内容や条件にはかなり違いがあるんです。

その違いによって、「病気になっても安心して返済を続けられるか」「がんや重い病気になったときにローンが免除されるか」が変わってくるため、ライフスタイルや年齢に合った選び方が必要です。

ここではまず、よくある団信の種類を一覧で比較してみます。

団信の種類主な保障内容金利上乗せの有無特徴
一般団信死亡・高度障害時にローン残高が全額免除なし基本の保障で最もシンプル。金利に上乗せなし
三大疾病団信がん・急性心筋梗塞・脳卒中に対応(診断または就業不能時に免除)0.1%前後三大疾病の発症に備えたい方に。比較的多くの銀行で対応
がん団信(100%保障型)がんと診断確定されたらローン残高がすべて免除0.1〜0.2%前後がんリスクに備えたい人向け。保障が手厚い分、金利上乗せがやや高め
八大疾病団信三大疾病+糖尿病・高血圧・肝疾患などに対応0.15〜0.3%前後持病リスクが高い方や、家系に病気が多い方におすすめ
就業不能型団信病気やケガで働けなくなったときのローン返済をカバー0.1〜0.2%働けなくなるリスクに備えたい自営業・フリーランスの方に向いている

例えば私の場合、以前「がん家系」だったこともあって、がん団信100%保障型が気になっていました。

ただし、調べてみたところ、がん団信は「上皮内がん」が対象外だったり、加入年齢に制限があったりと、条件が意外と細かいんですね。

実際に住宅ローンを組む友人に「どの団信にした?」と聞いてみたら、「三大疾病団信がちょうどよかった」と言っていました。

その理由は、「診断で免除されるタイプだから、就業不能じゃなくてもOKだったし、金利の上乗せが控えめだったから」だそうです。

ちなみに、ネット銀行とメガバンクでも、提供している団信の種類や金利の上乗せ率が少し違います。

銀行名がん団信の種類金利上乗せ(目安)特徴
auじぶん銀行がん50%保障・100%保障・プレミアム0%〜0.15%上乗せなしの保障あり。手厚い保障も選択可能
住信SBIネット銀行三大疾病100プラン0.1%比較的広範囲な保障。ネット完結の利便性が高い
みずほ銀行がん保障付き団信(診断型)0.1%メガバンクでも充実した保障を提供。条件の明確さが強み

このように考えると、「どの団信を選ぶか」は住宅ローンを安心して返済し続けるための“備え”としてとても重要ですよね。

癌住宅ローンチャラになった人が知っておくべき仕組みと注意点

癌住宅ローンチャラになった人が知っておくべき仕組みと注意点

  • がん団信の加入でローン残高が免除される制度が存在する
  • 診断確定型のがん団信は診断時点で保障が発動する
  • 就業不能型の団信は一定期間の就労不可で保障が発動する
  • 団信には90日間の免責期間が設定されているケースが多い
  • 上皮内がんや初期の皮膚がんは保障対象外になることがある
  • 一般団信ではがん診断だけでは返済免除にならない
  • ステージ1でもがん歴があれば団信加入が難しいことがある
  • 完治しても免除された住宅ローンは復活しない
  • 団信未加入の場合、死亡後のローンは相続人に引き継がれる
  • ブログ情報は体験談であり制度的根拠が薄い場合がある
  • 知恵袋の回答は信頼性や正確性に欠けることがある
  • 金融機関ごとに団信の保障内容や条件は異なる
  • ステージ3〜4の進行がんは保障対象になりやすい
  • がん団信の金利上乗せは0〜0.3%程度が多い
  • ワイド団信など持病対応型も選択肢に含まれる場合がある

参考
お墓除草剤スピリチュアル|金運・健康運を守る正しい使い方
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