「最近、物忘れがひどいかも…」「うちの親、もしかして認知症の始まり…?」なんて、不安に思っていませんか?認知症が何歳から始まるのか、その平均年齢別の発症率って気になりますよね。

特に、働き盛りの世代にとって若年性認知症のリスクや、普通の物忘れとの違いが分からないと、ただただ不安が募るばかりです。放置してしまうと、症状が進んでしまうだけでなく、ご自身の生活やご家族にも影響が及ぶ可能性だってあるんです…。

でも、安心してください!この記事では、70代や80歳以上認知症の割合から、20代で認知症になる割合、そして認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)まで、あなたの「?」を「!」に変える情報をギュッと詰め込みました。

認知症の始まりのサイン予防法、もしもの時のための若年性認知症のチェックリストまで、私がお客様とのやり取りで得たリアルな視点も交えながら、ユーモアたっぷりに、そして分かりやすく解説していきますね!

この記事のポイント

  • 認知症が何歳から始まるかの平均と年齢別の発症率
  • 加齢による物忘れと認知症の始まりのサインの違い
  • 若年性認知症のリスクと具体的なチェックリスト
  • 今日から始められる認知症の具体的な予防策

認知症なんさいから?年齢別の発症率と症状

認知症なんさいから?年齢別の発症率と症状

認知症の平均年齢と年齢別発症率

「で、結局のところ認知症って何歳くらいからなるの?」という疑問に、まずはお答えしますね!
結論から言うと、認知症は65歳を過ぎたあたりから発症率が上がり始め、年齢とともにその割合はグングン高まっていきます。

これは厚生労働省のデータからも明らかで、いわゆる「高齢者」と呼ばれる年齢になると、誰にとっても身近な問題になってくる、というのが現実なんです。具体的な数字を見てみると、そのリアルさがより一層伝わるかもしれません。

65歳以上の認知症有病率(推計)

年齢階級男性女性全体
65歳~69歳1.5%1.6%1.5%
70歳~74歳3.4%3.8%3.6%
75歳~79歳9.6%11.0%10.4%
80歳~84歳20.0%24.0%22.4%
85歳~89歳35.6%48.5%44.3%
90歳以上42.4%71.8%64.2%

参考情報サイト: 厚生労働省 第97回社会保障審議会介護保険部会 参考資料
URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27771.html

この表を見ると、70代後半から発症率が二桁になり、80代前半では5人に1人、85歳を過ぎると2人に1人に近い割合で認知症の方がいる、という計算になります。人生100年時代と言われる今、これは決して他人事ではありませんよね。

80歳以上になると認知症の割合は急増

80歳以上になると認知症の割合は急増

前述の通り、グラフを見ると一目瞭然ですが、特に80歳という年齢が大きな節目になっていることがわかります。70代までは10人に1人程度だったのが、80代に入ると一気に5人に1人、4人に1人と、その割合が跳ね上がるんです。

私が担当させていただいたお客様の中にも、「80歳を過ぎた母が急に物忘れがひどくなって…」とご相談に来られる方が多くいらっしゃいます。それまではハツラツとしていたのに、急に料理の手順が分からなくなったり、同じことを何度も聞くようになったり。こうした変化は、ご家族にとっても大きな驚きであり、不安の始まりなんですよね。

【豆知識】なぜ女性のほうが多いの?

表を見ると、高齢になるほど女性の有病率が男性より高くなっているのが分かります。これにはいくつかの理由が考えられていますが、一番大きいのは平均寿命の違いです。一般的に女性の方が長生きなため、認知症を発症しやすい超高齢期の人口が多くなる、というわけです。

また、女性ホルモンであるエストロゲンが脳の機能保護に関わっているとされ、閉経後にその分泌量が低下することも一因ではないか、という説もあります。

いずれにしても、長生きすればするほど認知症のリスクは高まる、というのは紛れもない事実。だからこそ、早いうちから正しい知識を持って備えておくことが大切になるんですね。

70代の認知症の初期症状とは

「じゃあ、具体的にどんな症状が出始めたら注意すべきなの?」特にご両親が70代に差しかかっている方は、気になるところだと思います。

70代で見られる認知症の初期症状は、単なる「物忘れ」だけではないことが多いんです。むしろ、日常生活の中でのちょっとした変化にこそ、サインが隠されています。

「そういえば、以前担当したお客様(Aさん・50代女性)のお話がすごく分かりやすかったので、ご紹介しますね。Aさんのお母様(70代)は、もともと料理がすごく得意だったそうなんです。でも、ある頃から味付けが急に濃くなったり、同じメニューばかり食卓に並ぶようになったり。

『あら、お母さん最近このおかず好きね~』なんて軽く流していたそうですが、これが認知症のサインだったと後から気づいた、とおっしゃっていました。」

このように、70代の初期症状には以下のような特徴があります。

  • 計画や段取りが苦手になる:料理や買い物など、手順を考えて行動することが難しくなる。
  • 趣味への関心が薄れる:大好きだった手芸やカラオケに行きたがらなくなる。
  • 場所や時間の感覚が鈍る:今日が何月何日か、自分がどこにいるのかが、とっさに分からなくなることがある。
  • 怒りっぽくなるなど性格の変化:以前は穏やかだったのに、些細なことでイライラしたり、頑固になったりする。

もちろん、これらは加齢によって誰にでも起こりうる変化でもあります。だからこそ、次の「物忘れとの違い」が重要になってくるんです。

認知症の始まりのサインを見逃さない

認知症の始まりのサインを見逃さない

認知症の始まりは、本当に静かで、日常に溶け込むようにやってきます。だからこそ、「あれ?」という小さな違和感を見逃さないことが、早期発見・早期対応の鍵を握っているんです。

先ほどの70代の症状もそうですが、もっと一般的な「始まりのサイン」をいくつかご紹介しますね。

こんなサインに要注意!

  • 物の置き忘れが激しくなる:鍵や財布などをどこに置いたか忘れるだけでなく、冷蔵庫にリモコンを入れるなど、ありえない場所に物をしまう。
  • お金の管理が雑になる:お釣りの計算が苦手になったり、同じものを何度も買ってきたりする。
  • 身だしなみに無頓着になる:お風呂に入るのを面倒くさがったり、季節に合わない服装をしたりする。
  • 会話が噛み合わなくなる:「あれ」「それ」といった指示語が増え、話の辻褄が合わなくなる。

「『年のせい』『疲れてるだけ』。本人も周りも、ついそう思ってしまいがちなんです。でも、この『あれ?』を放置しない勇気が、その後の生活を大きく左右するんですよ。本当に、声を大にして言いたいです!」

これらのサインは、認知症の原因となる病気の種類によっても出方が異なります。例えば、最も多いアルツハイマー型認知症では物忘れから始まることが多いですが、前頭側頭型認知症では性格の変化が先に現れることも。いずれにしても、「以前とは違う」という変化に気づくことが何よりも大切です。

認知症による物忘れと加齢の違い

「物忘れと認知症って、どう違うの?」これは、誰もが抱く最大の疑問かもしれませんね。私自身も、鍵どこに置いたっけ?なんて日常茶飯事なので、ドキッとすることもあります(笑)。

この二つには、実は明確な違いがあるんです。ポイントは、「忘れている内容」と「自覚の有無」です。一目でわかるように、表にまとめてみました。

加齢による物忘れ vs 認知症による物忘れ

加齢による物忘れ認知症による物忘れ
忘れる内容体験の一部(ヒントがあれば思い出せる)
例:夕食のメニュー
体験の全体(ヒントがあっても思い出せない)
例:夕食を食べたこと自体
自覚「忘れた」という自覚がある「忘れた」という自覚がないことが多い
日常生活への影響ほとんどない支障が出てくる
進行年齢相応で、あまり進行しない症状が進行していく

いかがでしょう?一番の違いは、「体験を丸ごと忘れてしまう」という点です。例えば、「昨日のランチ、何食べたっけ?」と思い出せないのは加齢による物忘れですが、「昨日、誰かとランチに行ったこと自体」を忘れてしまうのは、認知症のサインかもしれません。

この違いを知っておくだけでも、ご自身やご家族の変化を客観的に見ることができますし、いたずらに不安になることも減るはずです。

認知症の前段階、軽度認知障害(MCI)

認知症の前段階、軽度認知障害(MCI)

ここで、ぜひ知っておいていただきたいのが「軽度認知障害(MCI)」という状態です。これは、健常な状態と認知症との間の、いわば「グレーゾーン」のこと。

物忘れなどの症状はあるけれど、日常生活にはまだ支障がない。そんな状態を指します。先ほどの物忘れの比較で言うと、「加齢による物忘れよりはひどいけど、まだ認知症と診断されるほどではない」というイメージですね。

なぜこのMCIが重要かというと、MCIの段階で適切な対策を行えば、健常な状態に回復したり、認知症への進行を遅らせたりできる可能性があるからです!

MCIは認知症予防のラストチャンス!

MCIの人は、年間で10~15%が認知症に進行すると言われています。しかし、逆に言えば、残りの約85%はMCIのままか、あるいは認知機能が改善する可能性があるということ。運動や食事、脳トレといった対策を始めるのに、まさに絶好のタイミングなんです。

「最近、人の名前が全然出てこない」「物忘れが前より増えた気がする」と感じたら、それはMCIのサインかもしれません。放置せずに、かかりつけ医や物忘れ外来に相談してみることをお勧めします。

参考情報サイト: 国立長寿医療研究センター「軽度認知障害(MCI)」
URL: https://www.ncgg.go.jp/dementia/mci/


認知症なんさいから?若年層のリスクと予防法

認知症なんさいから?若年層のリスクと予防法

若年性認知症は何歳から?20代の割合

さて、ここまでは主に高齢者の認知症についてお話ししてきましたが、実は若い世代にとっても無関係な話ではないんです。それが「若年性認知症」です。

若年性認知症とは、18歳から64歳までの現役世代で発症する認知症の総称です。平均発症年齢は54歳前後と言われていますが、中には30代や40代で発症する方もいらっしゃいます。

じゃあ、10代や20代で発症することはあるの?

「20代で認知症になる割合は?」とご質問をいただくこともありますが、これは極めてまれなケースです。厚生労働省の調査によると、18歳~29歳の有病率は人口10万人あたり数人程度と報告されており、過度に心配する必要はありません。

ただし、交通事故による頭部外傷や、特定の病気が原因で発症する可能性はゼロではありません。

若年性認知症の原因で最も多いのは、高齢者と同じく脳血管性認知症やアルツハイマー型認知症です。つまり、生活習慣病などが引き金になるケースが多いということ。若いからといって、決して安心はできないんですね。

知っておきたい若年性認知症のリスク

知っておきたい若年性認知症のリスク

若年性認知症は、高齢者の認知症と同じ病気ですが、発症する年齢が若い分、特有の深刻なリスクや困難が伴います。

「以前、50代で若年性認知症と診断された男性のご家族から相談を受けたことがあります。働き盛りで、住宅ローンもお子さんの学費もこれから、というタイミングでの発症でした。ご本人のショックはもちろん、仕事を辞めざるを得なくなり、奥様が介護とパートを両立させる生活は、経済的にも精神的にも本当に大変そうでした…。」

このように、若年性認知症には高齢者とは異なる、以下のような厳しいリスクがあります。

若年性認知症の4つの大きなリスク

  1. 経済的な問題:働き盛りでの発症は、収入の途絶に直結します。住宅ローンや教育費など、家計へのダメージは計り知れません。
  2. 家族への影響:配偶者が介護の中心となり、仕事との両立が困難になります。また、体力がある分、徘徊や興奮などの症状が出た際の介護負担は大きくなりがちです。
  3. 受診の遅れ:「まさか自分が認知症のはずがない」という思い込みや、「疲れ」「更年期障害」などと自己判断してしまい、発見が遅れるケースが少なくありません。
  4. 公的サービスの壁:介護保険サービスは利用できますが、多くは高齢者向けに作られているため、若い本人が通いづらい、という問題があります。また、障害者手帳の取得など、利用できる制度が複雑で分かりにくいという側面もあります。

これらのリスクを考えると、若年性認知症は本人だけでなく、家族全体の生活を根底から揺るがしかねない、非常にシビアな問題であることが分かります。

若年性認知症のチェックリストで確認

「もしかして、自分や家族が…?」と少しでも気になった方のために、セルフチェックできるリストをご紹介します。もちろん、これが全てではありませんし、当てはまるからといって即、若年性認知症というわけではありません。あくまで、医療機関に相談するきっかけとして活用してくださいね。

若年性認知症 かんたんチェックリスト

チェック項目具体的な内容
物忘れがひどくなった約束や今日の日付を忘れる、同じことを何度も聞く・話す
仕事でミスが増えた慣れていたはずの仕事の手順が分からない、段取りが悪くなった
言葉がすぐに出てこない「あれ」「それ」ばかりで、物の名前が出てこない
場所や道が分からなくなるよく知っているはずの道で迷うことがある
日課をやらなくなった新聞を読まなくなった、趣味に興味を示さなくなった
ささいなことで怒りっぽくなった以前より頑固になった、感情の起伏が激しくなった
身だしなみを気にしなくなった服装に無頓着になった、お風呂に入りたがらない

「どうでしょう?いくつかの項目にドキッとした方もいるかもしれません。でも、大切なのは早期に気づき、専門家につながること。このチェックリストが、その第一歩になれば嬉しいです!」

もし複数当てはまるようであれば、一人で悩まずに、かかりつけ医や地域の相談窓口、物忘れ外来などに相談してみてくださいね。

今日からできる認知症の予防策とは

今日からできる認知症の予防策とは

ここまで読んで、「やっぱり認知症にはなりたくない!」と強く思った方も多いのではないでしょうか。朗報です!認知症は、日々の生活習慣を見直すことで、発症リスクを下げたり、進行を緩やかにしたりできる可能性が示唆されています。

難しいことはありません。今日から、いえ、この記事を読み終わった瞬間から始められることばかりですよ!

① 適度な運動で脳を活性化!

ウォーキングや水泳、サイクリングなどの有酸素運動は、脳の血流を良くし、神経細胞を活性化させる効果が期待できます。週に3回、30分程度から始めるのがおすすめです。「運動=キツイ」と思わず、一駅手前で降りて歩く、くらいの軽い気持ちで始めてみましょう!推し活でライブ会場まで歩くのも、立派な運動です(笑)。

② バランスの良い食事で内側からケア

野菜や果物、魚(特に青魚)などをバランス良く食べることが、生活習慣病の予防につながり、結果として認知症のリスク低減にも繋がります。特に、塩分や糖分、脂質の摂りすぎには注意しましょう。食事の際は、よく噛むことも忘れずに!噛む行為自体が、脳への良い刺激になるんです。

③ 人とのコミュニケーションは最高の脳トレ

家族や友人とのおしゃべり、趣味のサークルへの参加など、人との交流は脳にとって非常に良い刺激になります。会話中は、相手の話を理解し、自分の考えをまとめ、言葉を選んで話す…という高度な作業を自然に行っていますからね!「コミュ力は脳も救う!」と覚えておきましょう。

④ 知的好奇心を持ち続ける

新しいことに挑戦したり、趣味に没頭したりすることも、脳の機能を維持する上でとても大切です。読書、楽器の演奏、囲碁や将棋、パズルなど、なんでも構いません。「楽しい!」と感じることが、脳を元気に保つ秘訣ですよ。

要は、「体を動かし、バランス良く食べ、人と話し、楽しむこと」。これらが、認知症を遠ざけるための最強の予防策なんです。

認知症なんさいからでも備えが大切

  • 認知症は65歳を過ぎると発症率が上昇する
  • 80代では4〜5人に1人が認知症とされている
  • 高齢になるほど女性の有病率が高くなる傾向がある
  • 70代の初期症状は物忘れより生活の変化に現れやすい
  • 認知症の始まりのサインは物の置き忘れや性格の変化など多岐にわたる
  • 加齢の物忘れは体験の一部、認知症は体験全体を忘れる
  • 「忘れた」という自覚がない場合は注意が必要
  • 軽度認知障害MCIは認知症の前段階であり改善の可能性がある
  • 若年性認知症は65歳未満で発症する認知症の総称
  • 平均発症年齢は50代だが20代30代の例も存在する
  • 若年性認知症は経済問題や家族の負担など特有のリスクを伴う
  • 「疲れ」や「更年期」と勘違いし受診が遅れるケースが多い
  • 仕事のミスや段取りの悪化は若年性認知症のサインかもしれない
  • 適度な運動やバランスの良い食事は有効な予防策となる
  • 人との交流や趣味への没頭は脳を活性化させる

参考

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