マンションを購入して何年か住み続けていると、最新の設備にリフォームしたくなったり、家族構成による居室のリフォームが必要になったりしますよね。
通常、マンションなどでは築10年から20年ほどでリフォームを考える方が多いようです。
今日はそこで今回は「そろそろマンションをリフォームしたい」とお考えの方に向け、リフォームできる範囲や準備、注意点をまとめてご説明します。
マンションを上手にリフォームするための基礎知識として、ぜひお役立てください。
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マンションリフォームを上手にするポイント①対応できる範囲編
まずマンションをリフォームするポイントとして、しっかり確認しておきたいのが専有部分と共有部分の違い。
専有部分とは文字どおり、マンションの区分所有者の持ち分となる部分です。
これに対し共有部分とは、マンション全体の共有財産として管理・維持されている部分のこと。
マンションをリフォームできる範囲としては、専有部分に限られるので注意が必要になります。
以下に主な専有部分と共有部分のポイントについてまとめたので、参考にしてみてください。
リフォーム可否範囲のポイント①マンションの専有部分はリフォームOK!
内装
壁材は基本的に自由にリフォームできますが、床材についてはマンションによって制約がある場合もあります。
玄関ドア(内側)
玄関ドアの内側部分はリフォームできる範囲なので、塗り替えたりシートを張り替えたりできます。
天井
共有部分となるコンクリートの内側までは専有部分となるため、その範囲内であれば天井高を上げることも可能です。
室内の各種設備
浴槽やトイレ、シャワーヘッド、キッチンユニットなど室内設備全般は専有部分の範囲内のため、自由に交換OK。
リフォーム可否範囲のポイント②マンションの共有部分はリフォームNG!
サッシ
ベランダなどに面した掃き出し窓やその他の窓のサッシは共有部分のためリフォームするのはNG。
ただし既存のサッシの内側に、新たにサッシを取り付けて二重窓にすることは可能です。
バルコニーやベランダ
バルコニーやベランダは所有者区分と同じように専用で利用できるため意外かもしれませんが、共有部分となるためリフォームは不可。
左右の部屋のベランダへ移動できる仕切りや上下階へ移動するための避難はしごが設置されている場合もあり、これを妨げるようなものを置くことも禁止されています。
玄関ドア(外側)
共用廊下に面した玄関ドアの外側は共用部分にあたるため、区分所有者個人でリフォームすることは不可。
パイプスペース
配水管や給水・ガス管、電気配線などは共有部分のため、移動はできません。
マンションリフォームを上手にするポイント②あれこれ準備編
続いてマンションをリフォームする前に準備するポイントについて見てみましょう。
リフォーム業者を選ぶ段階から工事発注後まで、準備するべきポイントをまとめてみました。
リフォーム準備のポイント①リフォームイメージの情報収集
まずはリビングやキッチン、トイレなど、リフォームする場所のイメージを明確にするため、インターネットや雑誌などで好みの画像をピックアップしてみましょう。
こうした情報収集はリフォーム業者に正確にイメージを伝えるためにとても有効です。
言葉だけではなかなか伝わらず完成後に後悔することにもなりかねないので、自分のなかでしっかり完成イメージを固めておきましょう。
リフォーム準備のポイント②リフォーム業者の選定
複数の業者から見積もりを取って、きちんと精査・選定をおこないます。
いまはインターネットなどで気軽に見積もり依頼できるので、費用面で納得できる業者であるのはもちろん、自分なりのイメージを実現できそうな業者を選びましょう。
リフォーム準備のポイント③リフォーム場所の片付け
工事の日程が決まったら、それまでにリフォームする場所や周辺を片付け、施工業者の方々が作業しやすい環境づくりに努めましょう。
リフォーム当日、片付けができておらず作業に支障が出るような事態になると、日程がずれ込んだり、片付けるために別料金がかかったりする場合もあります。
リフォーム準備のポイント④近隣へのあいさつ回り
リフォーム期間は騒音などが発生するため、マンション内各戸への配慮も重要。
通常、事前にリフォーム業者が近隣宛に手紙などを配布してくれますが、お隣や上下左右の方々に、直接ごあいさつしておくのもトラブル防止のポイントとなります。
リフォーム準備のポイント⑤家具・家電の買い替え
リフォームにともなってダイニングテーブルや冷蔵庫、テレビなどを買い替える場合は、リフォーム完成とともに搬入するよう手配しておくと安心。
とくに冷蔵庫は一日でも使えなくなると不便なため、古いものと新しいものの入れ換え時期を見極めることが大切でしょう。
マンションリフォームを上手にするポイント③知っておきたい注意点
最後に、マンションを上手にリフォームするために知っておくべき注意点をまとめてみましょう。
知っておきたい注意点①構造によって間取りのリフォームは不可!?
マンションの一部設備をリフォームする場合は心配ありませんが、間取りをリフォームしたい場合はマンションの構造を知ることが大切です。
たとえば柱や梁を使用していない壁式構造のマンションは壁を外したり移動したりできないため、3LDKから2LDK+Sに変更するなどの間取りリフォームは難しいでしょう。
またマンションでは換気扇や配管設備の関係で、キッチンや浴室、トイレなど水回りを移動するリフォームも制限かかかる可能性があります。
知っておきたい注意点②「新耐震基準」を満たしていない場合は?
「新耐震基準」を満たしていないマンションはリフォームに適していない、という事実も注意点の1つ。
それでもリフォームしたい場合は「新耐震基準」を満たす耐震工事も同時におこなう必要があり、費用が大きく跳ね上がることになるでしょう。
さらに防火地域内に建つマンションも、建築基準法による厳しいルールがあるためリフォームにもそれなりの制約が出てくるので注意が必要です。
知っておきたい注意点③騒音や悪臭などで近隣トラブルも!?
前述したとおりマンションをリフォームする場合、近隣の方への配慮は必須です。
期間中は壁などを取り壊すための騒音や振動、ニオイなどが発生するのはもちろん、施工業者の出入りによるセキュリティ問題も起こり得ます。
騒音や振動などは上下左右の近隣だけでなく、マンション内のあらゆるところに響くので、マンションの掲示板などすべての住人が見る場所にリフォーム内容や期間を貼りだして周知しましょう。
またマンションをリフォームしたいと思う時期はどうしても重なりやすいため、トラブル防止の観点から、ほかの住戸の期間が重ならないようにするのも心がけたいポイントです。
マンションリフォームを上手にするポイントまとめ
今回は、リフォームできる範囲や準備、注意点などマンションを上手にリフォームするためのポイントをまとめてお届けしました。
大切な我が家のリフォームをイメージどおりに完成させるには、それなりの情報収集や業者選定、片付けなどが必須のようですね。
また近隣の方々への配慮も忘れず実践するべきポイントです。
住み慣れた空間を新築のようにリフレッシュしてくれるマンションリフォーム。
家族みんなのイメージをしっかり固め、準備を怠ることなく、ぜひ理想どおりのリフォームを実現してくださいね。
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参考
・「不動産の広告と図面、確認は十分に行っていますか?」
・介護付きマンションの特徴・メリット・注意点!快適な暮らしと安心のサポート
・不動産購入の注意点:事故物件と心理的瑕疵の理解と対策
・介護認定調査とは?重要性と手続きの詳細を解説
・直葬:専門的な視点から探る、シンプルで意味のあるお別れの形
投稿者プロフィール
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終活や相続、不動産、生命保険に寄り添う専門のコンサルタントです。相続診断士、ファイナンシャルプランナー、終活ガイド、エンディングノート認定講師など、20種類以上の資格を持ち、幅広いサポートが可能です。
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