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自然素材の「漆喰壁」には、多くの特徴やメリットがあります。例えば、呼吸する壁と呼ばれるほど、通気性に優れているため、湿気やカビの発生を防ぐことができます。また、消臭効果や断熱効果もあるため、室内の快適性を高めることができます。漆喰は、さまざまな色味を持つため、空間に優しく温かみのある雰囲気を与えることができます。

リノベーションにおいて、漆喰壁を取り入れるメリットとしては、健康的で自然素材であることや、長期的に見てコストパフォーマンスに優れていることが挙げられます。また、塗り方によって様々な表情を表現できるため、デザイン性にも優れています。

一方で、漆喰壁を採用する際の注意点としては、施工が難しいため、専門の職人が必要となること、塗り直しがしやすいとはいえ、傷や汚れが目立ちやすく、メンテナンスが必要となることが挙げられます。


今日は今回は漆喰壁の特徴や、リノベーションで漆喰壁を取り入れるメリットやデメリットについて説明します。
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リノベーションでの漆喰の壁の特徴

漆喰とは

漆喰とは、消石灰(水酸化カルシウム)を主原料とした壁材のことです。
消石灰とは、石灰石を粉砕したもの(重質炭酸カルシウム)を炉で1,000度以上の高温で熱した後に、水を加えて熟成させます。
その消石灰に水、のり、繊維などを加えたものが漆喰です。

漆喰の特徴

漆喰は耐水性・防火性・断熱性に優れた素材のため、昔から城や蔵などの外壁材として親しまれてきました。
また、内壁材としても優れた機能を発揮します。
ここでは、リノベーションとして内壁に漆喰を使用する場合の特徴をご紹介します。

調湿・保温効果
漆喰壁を顕微鏡で見るとスポンジのような小さな「穴」が無数にあります。
この「穴」には、湿度の高い空間では空気中の余分な水分を吸収し、逆に湿度が低い空間では壁の中にある水分を空気中に放出するという調湿効果があります。
また、無数の「穴」がある壁は発泡スチロールのような優れた断熱性能をもたらすため、温めた空気や冷やした空気をそのままの温度で維持しやすくなります。

抗菌・脱臭効果
漆喰は「pH12以上」という高いアルカリ性の素材です。
強アルカリ性の環境にはカビや細菌の発生を抑制する効果があります。
また、においの原因物質の多くが酸性物質であるため、生活臭を改善することができます。

光を反射する
漆喰を顕微鏡で観察すると、硬化した炭酸カルシウムの結晶が菱形をしています。
この結晶に窓から差し込む光が乱反射するため、部屋を明るく保ちます。
「白鷺城」との異名をもつ白亜の名城「姫路城」では、外壁だけでなく軒裏、屋根目地にも漆喰が使用されています。
太陽光を反射することで、より美しさを際立たせているのですね。

耐火性
漆喰は建築基準法でも不燃材料として認められた燃えにくい素材です。
また、自然素材であるため、万が一燃えてしまっても有害物質が発生しにくいのです。
火災の多くは室内から発生していますが、室内の壁が耐火性に優れていれば、燃え広がりにくくなります。

珪藻土との違い

漆喰と同じ自然素材の壁材として、珪藻という植物プランクトンの化石を原材料とする「珪藻土」があります。
見た目としては、ムラなく塗布した場合、漆喰がツルツルしているのに対して、珪藻土はザラザラとした質感になります。
珪藻土は漆喰と同じく耐火性や調湿機能、脱臭・消臭機能に優れていると言われていますが、漆喰との大きな違いは「自ら固まるか、固まらないか」という点です。
珪藻土には自ら固まる機能がないため、つなぎとして凝固剤を混ぜ合わせて使います。
そのつなぎの種類によっては、本来の機能を発揮できないこともあります。
また、珪藻土は基本的には水に弱く、耐久性の面でも自ら固まる漆喰のほうが優れています。
しかし、殺菌効果や調湿機能は漆喰よりも優れていることから、外壁材よりは内壁材に適した素材といえるでしょう。

リノベーションで漆喰の壁にするメリット

リノベーションの際に内壁を漆喰壁にするメリットは、やはり機能性の高さです。
どのような機能があるのか、具体的に見ていきましょう。

調湿・保温効果

漆喰壁には室内の温度や湿度を一定に保つ効果があります。
この優れた調湿効果はビニールクロスの数倍以上と言われており、梅雨のジメジメした時期でも快適な湿度をキープすることができ、カビやダニの発生も防ぐことができます。
また、高い保温効果により、省エネにもつながります。

消臭・脱臭効果

漆喰は高アルカリ性の素材であるため、消臭・脱臭効果に優れています。
築年数の古い住宅の場合は、リノベーションで漆喰壁を取り入れることで長年蓄積された生活臭をクリアにすることもできるでしょう。

シックハウス対策

「シックハウス症候群」とは、有害物質ホルムアルデヒドを体内に取り込むことで発症する病気です。
漆喰の壁の中にある無数の小さな「穴」がこのホルムアルデヒドを吸着させ、強アルカリ性によって分解します。

部屋が明るい

漆喰の壁は結晶が集まってできているため、窓から差し込む光を乱反射させます。
そのことで室内が明るくなり、日中は日光だけでライトのいらない生活も可能になるかもしれません。

ホコリがつかない

漆喰壁には静電気が発生しません。
そのため、壁にホコリがつくことがありません。
凹凸のある壁やテレビの裏などにもホコリが発生しにくいため、毎日のお掃除がラクになります。

メンテナンスが簡単

一般的なクロスの場合、落書きで汚れてしまったり、破れてしまったりした場合は貼り替える必要があります。
漆喰は耐久性に優れた素材ですので、経年による見た目の変化はほとんどなく、基本的にはクロスのように頻繁に貼り替える必要はありません。
小さな汚れは消しゴムで落とすことができますし、汚れが目立つ場合はサンドペーパーなどで削れば問題ありません。
ひび割れが起こった際にも上から塗り足すことで簡単に補修できます。

さまざまな表情を付けられる
漆喰壁の施工は、左官職人が養生をして、下塗りと仕上げ塗りをします。
仕上げでは、真っ白でツルツルした壁だけでなく、コテを使ってさまざまな模様をつけることができます。
最近では、DIYで施主自ら手塗りで仕上げるという例もあります。
手塗りならではの独特の表情は世界に一つだけのもの。
家族の手形を壁に残せば、良い思い出にもなりますね。

リノベーションで漆喰の壁にするデメリット

優れた機能を持つ漆喰ですが、手間のかかる工事であるためデメリットもあります。

工期が長い

漆喰壁の施工は、左官職人が養生をして、下塗りと仕上げ塗りの2回塗布し、乾燥させます。
非常に手間のかかる作業であるため、クロスと比較すると工期が長くなってしまいます。
しかし、きちんと施工されていればクロスのように貼り替える必要はありません。

費用が高い

一般的なクロスの場合、貼り替え費用は1,000~1,500円/㎡が目安となっています。
一方、漆喰壁の費用は4,000~7,200円/㎡(材料費・下地処理費、作業費込)と割高になってしまいます。
また、漆喰を塗る前に元のクロスを剥がして壁の下地の補修する場合は、追加の費用が必要になります。
ただし、定期的な貼り替えの必要性がないことを考えると初期投資をかけるメリットはあるでしょう。

ひび割れが起こりやすい
漆喰は塗り壁であるため、下地の状態や施工環境の影響でひび割れを起こすリスクがあります。
また、地震などで建物が揺れた場合にもひび割れが発生しやすくなります。
熟練の職人が施工することでひび割れは起こりにくくなりますが、万が一ひび割れが発生しても、薄く漆喰を上塗りすることで簡単に補修することができます。

汚れが目立つ

真っ白な漆喰の壁は汚れが目立ちます。
汚れを拭き取ればOKというビニールクロスと違って、水を弾かないため一度染み付いてしまった汚れはなかなか落ちにくいという特徴があります。
しかし耐久性には問題ありませんので、表面をサンドペーパーなどで削る、漆喰を上から塗り足すなどの対処をすれば大丈夫です。

左官職人が不足している

漆喰は施工する職人の技術によって仕上がりの美しさや耐久性に差が出るため、熟練の職人に依頼するのがおすすめです。
しかし、その左官職人が全国的に不足していることで、工期の遅れや費用の高騰につながっています。

リノベーションに漆喰の壁まとめ

今回は、さまざまな機能がありメンテナンスも簡単な漆喰の魅力をご紹介しました。
費用や工期はかかるものの、調湿・保温効果や脱臭効果などの優れた機能に魅力を感じ、取り入れる人が徐々に増えています。
リノベーションの際には、壁の選択肢として検討してみてはいかがでしょうか?

投稿者プロフィール

堀川 八重(ほりかわ やえ) 終活・相続・不動産・生命保険の寄添うコンサルタント
堀川 八重(ほりかわ やえ) 終活・相続・不動産・生命保険の寄添うコンサルタント
終活・相続・不動産・生命保険寄添うコンサルタント
相続診断士・ファイナンシャルプランナー・終活ガイド・
エンディングノート認定講師他終活・相続・不動産に関連する専門資格を20種類以上保有していますので幅広いサポートが可能です!
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